1年のうち、最も竜巻が多いのは9月【竜巻の仕組みと対策】

TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』月~木曜日の11時から放送中!

9月4日(月) 放送後記

生活の知恵を授かるコーナー「スーさん、コレいいよ。」
ゲストは、天気が好きすぎる気象予報士の増田雅昭さん!

まず増田さんから7~8月の暑さについて総括!

増田:今年の夏は驚きを通り越す暑さ。記録的。東京は、7月6日から昨日まで60日連続、30℃以上の真夏日が続いてる。もちろん観測史上初。35℃以上の日数が22日で、こんなに多いのも初。

大雨!台風!竜巻!雷!9月は危険な天気が現れやすい月なんです

増田:例えば雨。雨と言えば6月のイメージが強いかと思いますが、実は9月も雨期で、雨が多い。“秋雨”と言われるものですね。実は日本には、1年の間に梅雨が4回あって、それぞれの季節の合間に梅雨が現れるといわれているんですが、知ってましたか?

突然ですが、ここでクイズです!

Q:6月からはじまるのが梅の雨と書いて梅雨。冬から春の間が「菜種梅雨」、秋と冬の間が「山茶花梅雨」という名前があります。では、“夏から秋の間、9月に現れる雨季”は、「何梅雨」というでしょうか?

ヒントは、その時期に咲く植物の名前。

正解は・・・

増田:正解は「すすき梅雨」。ススキが見られる時期の8月下旬から10月上旬頃に現れる長雨のこと。秋雨と言われることが多いですね。秋から冬にかけて(11月下旬から12月上旬頃)に現れる長雨を「山茶花梅雨(さざんかつゆ)」。春(3月下旬から4月上旬頃)に現れる長雨を「菜種梅雨(なたねつゆ)」ともいいます。

9月の雨の特徴は?

増田:“秋の長雨”とも言われますが、実は、関東など東日本は、6月7月の本物の梅雨より、秋の長雨=すすき梅雨のほうが雨量が多い。つまり、9月は、大雨のリスクが高い時期。意外と9月の雨は暴れやすいんです。大雨になる原因は、雨をもたらす秋雨前線が停滞しやすいこと。そして、そこに台風が絡んでくると、大雨の危険度が一段上がります。台風に関しては、上陸とか、本州への接近数は9月が1番多いんです。しかも、夏場はけっこう西日本に行くことが多いですが、秋になってくると、台風をブロックする夏の高気圧がだんだん東へ退くので、台風がだんだん東へカーブしやすくなる=関東など東日本に近づきやすくなる。だから、大雨のリスクが増えます。

秋も迷走台風が出てくるかも?

ちょっと心配なのが、今後、秋も長期間影響する台風が増えるんじゃないかと。先月、沖縄で行ったり来たりした台風6号って覚えてます?沖縄で飛行機が数日間飛ばなかったり、停電が長引いたりして大変でした。夏の台風って、上空の風が弱いので、台風は迷走しやすい。その分、影響が長引きやすいわけです。秋は、上空の西風に乗って、サーっと台風が駆け抜けることが多いですが、これだけ気温が上がってきて、9月が夏の延長戦のようになってくると、9月の台風も、夏っぽく迷走したり、影響が長引いてしまうかもしれません。

9月は竜巻に注意

増田:一年で一番、竜巻が多く発生するのが、9月。なぜかというと、台風が北上してくるタイミングで、竜巻って発生することが多いんですよ。竜巻は、積乱雲=雷雲の下で発生します。猛スピードで回転する渦が、積乱雲の底から下に伸びて、地面とくっつくと竜巻になります。台風って、積乱雲の無数の集合体がまとまって渦をぐるぐる巻いているわけです。当然、積乱雲が大量にあれば、それだけ竜巻が起こる確率も上がります。

先月、台風7号が、和歌山県に上陸した日、その上陸の数時間後、静岡市の街中を流れる安倍川の上を、竜巻が移動していきました。映像にも撮られていたので、ニュースで見た方も多いと思います。

実は、台風の中心から少し離れたところ、そして、台風の中心の東側で竜巻が起こることが多い。先月の静岡もまさにそうでした。なので、台風から離れていても、竜巻とか危険な現象が起こる可能性があるということは知っておいていただきたいですね。

竜巻って対策できるの?

増田:牛のお乳のような形で、真っ暗な雲の下からいくつも垂れ下がる雲、乳房雲(にゅうぼううん・ちぶさぐも)というが、それができると、そのあと、突風とか危険な現象が起こることがあるので注意。屋内に避難するのが大事。プレハブのような建物だと、飛ばされてしまう可能性もあるので、必ず頑丈な建物の中で、窓から離れて落ち着くのを待つことが大切。

台風、竜巻意外にも注意することは?

増田:9月は雷も多いんですよね。東京では、8月に次いで多い。蒸し暑い日ほど、雷は発生しやすい。スーさんがよく仰ってる「なんべんやっても9月は夏!」論法でいうと、年々暑くなってるので、9月の雷も今までより増える可能性がありますよね。

特に気をつけていただきたいのが、秋なのに異様に蒸し暑い日。それだけ、危険な天気をもたらす積乱雲の原材料になる湿気が大量にあるということです。そういう日は、こまめに雨雲レーダーを確認したいですね。

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