映画『小学校』の山崎エマ監督が撮ったのは「日本人の原点」とも言えるもの
TOKAI RADIO『bre:eze』(ブリーズ 月~金15:00~17:00 DJイレーネ)12月4日(水)の放送に、12月13日(金)公開の映画『小学校~それは小さな社会~』の山崎エマ監督がゲスト出演した。この映画は、東京のある小学校で1年間、児童たちに密着したドキュメンタリー。教育大国フィンランドでは20館の拡大公開で大ヒットという作品。
公立小学校を主題に選んだ理由は?
「自分自身、大阪の公立小学校に6年間通い、その後、インターナショナルスクールに移ったり、大学からはアメリカに行ったりして、どんどん日本から離れていくような感じで、20代をニューヨークで過ごしていく中で、社会人として普通にしているだけなのに『すごい頑張りますね』とか『すごい責任感がありますね』とか『時間に遅れないですね』と、すごく褒められて『日本人なだけなんですけど』みたいな感覚があった」
「そして『何で自分はこうなったのだろう』『何で異国の地で褒められるような状況になったんだろう』と考えたときに、やっぱり6年間小学校で学んだことが、自分のすべての基礎であり、強みになったと思って、日本のことを知るには、小学校で、公立だと、どこでも同じ教育制度があって、ここにヒントがあるんじゃないかと思って、これは10年前から撮りたいと思っていたことで、それぐらい強い思いで小学校をテーマに取り上げた」
小さな出来事まで撮れているがクルー編成は?
「意外かもしれないが、基本的にクルーは1部隊。カメラマン、音声、監督の3人。運動会とか卒業式とか、学校行事以外は3人体制で、ひとつのカメラ。それだから、150日間、まぐろのように、学校の中を、よりおもしろいものを探し続けた。自分にとっては(完成した)映画を見ると、もちろん、いいものに仕上げたつもりだが、自分の目でみたけれども、うまく捕らえられなかった、そのときの素敵な現場の様子を思い出して、ちょっと悔しくなるぐらい」
「逆に、映画に入っているシーンは、自分が何度も見た同じような光景を、やっと最高の映像と音で収めることができた。それを見てもらう。それが長期取材のいいところでもある。情報合戦みたいな感じで、情報をもとに、予想して動く作業なので、うまく行かないことが多いが、その中で厳選されたものが、700時間という素材の中から99分に詰まっている」
「普段、学校の中というのは、あまりわからないと思う。保護者でも、なかなか見に行けない。ある意味、学校の普通の日常を撮ったものだが、先生たちも人間なんだなとか、子供たちは、コロナ禍とか、いろんな環境の中でも、たくましく育っていくんだなとか、システムの中で、子供たちは純粋に育っていくので、それを考える責任は大人にあるとか、みんなで、日本の社会の未来を作っている学校という場所について、考えてもらえたら」と、リスナーにメッセージを送った。
映画『小学校~それは小さな社会~』は、12月13日(金)から公開。
※該当回の聴取期間は終了しました。
“くしゃみ”“目のかゆみ”が重大事故に…「花粉症」を持つドライバーが運転するときに気を付けるべきことは?
TOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」内でお送りしている「JA共済 presents なるほど!交通安全」。2月7日(金)の放送テーマは「花粉症と安全運転」。自動車ライターの近藤暁史さんに花粉症による運転の影響と対処法について伺いました。
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スギの花粉が飛び始めるのは毎年だいたい2月頃からですが、今年は例年よりも早く観測されています。そして、花粉症の症状が車の運転に影響を与えて事故につながることもあります。今回は“花粉症と安全運転”について考えましょう。
◆“くしゃみ”で大事故を引き起こす可能性が…
花粉症の症状は、目のかゆみや鼻詰まりなどに加えて、くしゃみを連続ですることがあります。一般的に、くしゃみをするときにかかる時間は0.5秒ほどと言われており、車が時速60kmで走行しているときは、1秒間に約16m前進するので、そこでくしゃみをした場合、約8m走行していることになります。「くしゃみをすると、目をつむったり、手や足に変な力が入ってしまうこともあります。8m進んでいる状態でそういったことが起きるのは危険ということを頭に入れておいてください」と近藤さん。
実際に、花粉症によるくしゃみで死亡事故につながった実例もあります。2016年4月に愛媛県で起こったケースだと、ドライバーがくしゃみを連続したことでハンドル操作を誤って対向車線にはみ出てしまい、軽自動車と正面衝突。結果、軽自動車を運転した方が亡くなり、同乗者2名も重軽傷を負う事故となりました。くしゃみや目をこする時間は一瞬だと感じていても、取り返しのつかない事故が発生する可能性があります。
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◆薬の副作用には要注意
道路交通法の第66条には「過労、病気、薬物の影響、その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で運転してはならない」と記載されています。花粉症は病気の1つです。安全な運転ができない可能性があるのなら、ハンドルを握ってはいけません。
一方で、薬の服用にも注意が必要です。一部の薬は、飲むと眠くなったり、頭がぼーっとして集中が欠ける場合もあります。特に花粉症の薬は、抗ヒスタミン薬という眠くなる成分が入っており、服用後は眠気を感じやすくなります。
近藤さんは「どうしても用事があって車を運転しないといけない場合は、お医者さんに相談して、副作用が少なくあまり眠くならない薬を処方してもらうことで安全運転につながります」と助言します。
ほかの配慮としては“事前にマスクをする”“くしゃみが出ることを想定し、いつもよりスピードを出さずに車間距離を取ること”などが考えられます。同乗者がいるのであれば、運転を変わってもらうように相談してください。なるべく事故の危険を遠ざける行動を取るように心がけましょう。
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◆花粉を除去するカーエアコンを選ぼう
車内でくしゃみや目のかゆみなどに襲われないためには、花粉を持ち込まないことが大切です。身に着ける衣服の素材は、綿などの自然繊維だと花粉がつきやすいので、ナイロン製のパーカーなど、払ったときに花粉が落ちやすいものを選びましょう。
走行中に車内に花粉があると感じた場合は、外気を取り入れるために車内の空気を循環させてください。外に車内の空気が流れ出るのと一緒に、花粉も出すことができます。
最近のカーエアコンはエアコンフィルターがついているので、高機能の製品なら花粉の除去が可能です。さらに、除菌機能がプラスされている製品では、スイッチを入れておくと、エアコンのなかに取り込んだ花粉を破壊してくれます。花粉症に毎年苦しむ人は、高機能のエアコンが付いたの車を選ぶのも1つのポイントです。
花粉が多い季節は、花粉症の方にとって憂鬱な時期です。“なりたくてなっているわけじゃない”という気持ちはわかりますが、花粉症が影響して事故を起こしてしまったら悲劇です。そのためにも、事前のケアと運転中の注意を怠らず、安全にやり過ごしましょう。
<番組概要>
番組名:JA共済 presents なるほど!交通安全
放送日時:毎週金曜 7:20~7:27