元ドラゴンズ山﨑武司氏の頃の春季キャンプと今との違いは?
TOKAI RADIO『Live Dragons!』(月17:15~18:00 火~金17:15~19:00 DJ平松伴康)『HOMERUN GARAGE』(ホームラン ガレージ)のコーナー(水・木18時台)では、プロ野球通算403本のホームランを記録し、ドラゴンズなどで活躍したプロ野球解説者・山﨑武司氏が、野球人生での思い出ばなしなどを語っている。時には、趣味(クルマなど)の話も交えて、自身の大きな「GARAGE」に詰まった話を披露している。
沖縄春季キャンプも終盤。練習試合も始まって、オープン戦も、この週末からスタートする。山﨑氏にドラゴンズのキャンプ全般について訊いた。
「(キャンプの疲労度は)練習量というよりも、首脳陣のピリピリ感で違ってくる。選手たちは、それに応じて動く、動かないで、変わってくる。自分たちの時代は、星野(仙一)監督が見ているのと、見ていないのとでは、疲れ方が全然違った。そういうプレッシャーの中でやっていた」
「ドラゴンズは、今年は新監督になって、すごく明るさが出てきた。そのあたりは、いいという感じはあるが。今の時代、あまりピリピリしたものばかりでは…。自分たちがやってきた時代とは変わってきている」
「監督に特に注目されていた年は、練習がきつくて、少し力を抜きたいと思っても抜けない。もちろん、自分のために練習しているんだが、例えば、クルマでも、エンジン全開で、ずうっとフルスロットルでレッドゾーンで走っていたら、何分か後にはエンジンがぶっ壊れる。シフトチェンジしたいときがある。それと同じ」
「主力のときは特に練習したかな。でも、ずうっとエンジン全開だと怪我の恐れもある。言い方はよくないが、少し手を抜くことも考えていかないと。自分は、体力的なことよりも、人に見られているプレッシャーのほうが嫌だったので、監督がちょっと横を向いたときに、ちょっと力を抜こうかな、バットスウィングのとき、10のうち8ぐらいで振りたいなとか。きついしかなかった」
「オープン戦が始まるここからは、結果重視となる。ここで結果を残していかないと、若い選手は、どんどん2軍に行かされるので、ここからはチームメイトとの戦いになる。キャンプ終盤、このまま1軍に帯同できるのかどうか、瀬戸際の選手はピリピリしてくる」
「キャンプを完走するのが目的ではなく、どれだけアピールできるか。まさに今は、結果を出すために、ライバルに負けないために、どうやっていくかを考えて、頭が疲れるとき。精神的に大変なところがある」と話していた。ドラゴンズは、22日(土)マリーンズ、23日(日)タイガース、24日(月・祝)カープと、北谷でオープン戦を行う。
※該当回の聴取期間は終了しました。
「ワールドシリーズ連覇」に貢献!ドジャース・大谷翔平&佐々木朗希のピッチングを五十嵐亮太が解説
藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。11月8日(土)の放送は、プロ野球解説者の五十嵐亮太(いがらし・りょうた)さんが登場! ここでは、アメリカ・大リーグ(MLB)でワールドシリーズ連覇に貢献したロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手、佐々木朗希投手について振り返りました。
五十嵐亮太さん
◆佐々木朗希の“魂の3イニング”
藤木:ワールドシリーズも盛り上がりましたが、メジャーリーグ30球団あるなかでワールドシリーズを連覇することが、どれだけ難しいことなのかを実感しましたね。
五十嵐:MLBでの連覇は、(ニューヨーク)ヤンキースが1998~2000年に3連覇して以来ですから。
ブルペンでは、佐々木朗希投手が見事にハマりました。もともと先発ピッチャーなのですが、シーズンの後半にケガから戻ってきた後、中継ぎで2試合だけ投げました。そのピッチャーが、ポストシーズンに入ってから抑えに抜擢されたんですよね。1年目のルーキーが、シーズン終わりから中継ぎをやって、いきなり大事な場面でクローザーを任されるってすごくないですか!?
藤木:そうですよね。しかも、強敵といわれていた(フィラデルフィア)フィリーズ相手に3イニングを完璧に抑えた。あの魂の3イニングがなかったら、もうフィリーズに負けていたんじゃないかと。
五十嵐:おっしゃる通りです。ディビジョンシリーズ(地区シリーズ)でフィリーズと対戦して勝ったこともすごいけれど、勝ち切るためには、抑えがしっかりしていないといけないなかで、そこに佐々木投手が見事にハマりましたよね。ワールドシリーズを連覇した凄さもあるけれども、その前もしっかり勝たないといけないわけで。だから、佐々木投手がいなかったら行けなかったのかなと僕は思います。
◆大谷翔平、最終戦のピッチングを分析
藤木:ワールドシリーズの最終戦、大谷翔平選手が中3日で先発しました。しかも、ヒットやフォアボールで塁に出て、走塁もして、(バッティングでも)頑張っていたじゃないですか。その影響もあってか、制球が定まらずなかなか苦しい展開でしたよね。
五十嵐:中3日ですから、もちろん疲れがあるなかでの登板だったということと、あのときの大谷選手が、今までの登板と何が違うかというと、あの試合は先発ピッチャーをブルペンに入れていたので、長いイニングを投げる必要がなかったんです。つまり、序盤から飛ばしていくピッチングスタイルで良かった。でも、疲れもあって“飛ばしていこう”という気持ちと、うまくかみ合っていなかった。そこで、ちょっと“力み”が生まれてしまい、ストライクとボールがはっきりしてしまったんです。
“ストライクが取れない”となると、スライダーやスイーパーもそうでしたが、変化球が甘めに入ってしまうんですよ。それを捉えられてホームランにされるというところがあったので、試合の流れやチーム状況によってピッチングスタイルは変わりますが、そういったところで“うまくいかなかったのかな”と見ていて感じました。
――ほかにも、ワールドシリーズMVPを獲得した山本由伸投手の活躍を振り返る場面もありました。
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
番組公式X:@SPORTSBEAT_TFM