東京五輪アーチェリー男子団体代表のつぶやき『なんで私がメダリスト』

東海ラジオでは、特別番組『なんで私がメダリスト』を、5月21日(土)19:20から20:00まで放送する。この番組は、2021年東京五輪のアーチェリー男子団体で、銅メダルを獲得した日本代表メンバー、武藤弘樹さんに注目したもの。武藤さんは、愛知県あま市の出身で、進学校として知られる東海中学高校のアーチェリー部で実力をつけ、ユース五輪やアジア大会にも出場した。

武藤さんは、アーチェリーについて「ひたすら自分と向き合うスポーツ」と話す。母校の練習場には、1日に721本の矢を打ち込んだ記録が残る。そこで育まれた集中力が、3位決定戦の土壇場でメダルを引き寄せた。また、武藤さんは運も引き寄せた。空き枠が出たため参加が叶ったユース五輪で、コロナ禍による代表選考会延期によって、五輪切符を手にすることができたのだ。

一流のアスリートといえば、幼少期からの英才教育がエピソードとして語られるが、武藤さんは中学デビュー。友人に誘われてアーチェリー部を見学したことがきっかけだった。その後進んだ慶應義塾大学やトヨタ自動車も一般枠だ。いわば「ふつうの少年少女」が頂点をうかがう。そこに新たなアスリートの「夢」の形がある。

一方、メダルによって注目された競技であっても、サッカーや野球などとは違い、4年に一度の五輪が過ぎると忘れられやすい。競技人口の拡大、道具や練習にかかる費用、活動のサポートなど、多くのスポーツがこのような問題を抱えている。番組では、武藤さんへのインタビューを通して、私たちとスポーツの向き合いかたを考察する。

なんで私がメダリスト
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:2022年5月21日 土曜日 19時20分~20時00分

※該当回の聴取期間は終了しました。

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甲府市でもこの夏開始「部活動の地域移行」とは

渡辺麻耶が木曜日のDJを担当するFM FUJIの番組『Bumpy』(毎週月曜~木曜、13:00~18:50)内のコーナー「CLOSE UP TODAY」(毎週木曜、17:35~)。4月18日のオンエアでは、甲府市教育委員会学校教育課の指導主事、井上透さんに、甲府市でこの夏始まる部活動の地域移行についてインタビューしました。

麻耶:早速ですが「部活動の地域移行」とは、具体的に言うと、部活動がどのように変化していくことなんでしょうか?

井上:これまで「学校部活動」として行ってきた中学生のスポーツ活動・文化芸術活動を、これからは地域の方が指導する「地域クラブ活動」として行っていくというものです。

麻耶:なぜ「部活動の地域移行」を進めることになったのでしょうか?

井上:理由は、主に2つあります。1つは、少子化の影響です。少子化により部員数が減り、学校単独でチームが成り立たず、十分な活動ができなくなったり、休部・廃部になったりする状況が出てきました。現に、数年前から、野球やサッカー・バレーボールなどいくつかの種目において、複数の学校による「合同チーム」で大会参加している状況が増えてきています。

もう1つは、教育問題の複雑化・多様化の影響です。教育問題の複雑化・多様化に伴い、これまで行われてきた指導体制を継続することが、教員にとって大きな負担になっている状況があります。競技経験等もない先生が顧問を務める場合、その負担はさらに大きくなるものと考えられます。

こうした背景から部活動の存続が厳しくなってきたため、国がガイドラインを示し、全国的な動きとして「部活動の地域移行」を進めるに至った、ということです。

麻耶:大会などはどのような枠組みで出場することになるのですか?

井上:国で令和5年度から7年度までの3年間を「改革推進期間」と位置付けています。それに基づいて、甲府市としては令和6・7年度については、一部の種目でこの事業に取り組んでいくことになっているのですが、令和7年度まではこれまで通り、学校単位や合同チームで大会参加する予定でいます。

麻耶:今年度は一部の種目で実施するということですが、その内容を教えてください。

井上:8月から、バスケットボール・バレーボール・剣道の3種目で活動に取り組みます。市内の国公立中学校12校を、3校ずつ4つのブロックに分けて、ブロックごとに月2回程度合同での練習を行う予定です。

麻耶:来年度以降の予定について教えてください。

井上:今年度は3種目ですが、来年度はさらに2種目程度加えることを考えています。令和8年度には、現在休日に活動を行っていて、市内の学校に設置されている種目すべてで、地域移行を行う予定です。いずれは、月2回の活動をさらに増やして、休日の活動を「地域クラブ活動」として行うようにできないか検討しているところです。それを実現させるには、まだまだたくさんのハードルがあるのですが、これまで学校部活動が担ってきたスポーツ活動・文化芸術活動の振興・発展を、いよいよ地域や国全体で考えていかなければならない時期に来ていると考えています。私も元々中学校教員の一人ですが、長らくスポーツに携わってきた者として、中学生たちが末長く関われるスポーツ活動・文化芸術活動の機会の構築に注力していきたいと考えています。ぜひ地域の方々にも、ご理解・ご協力いただきたいと思います。

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