「パラ卓球は弱くないというところを見せたい」パラ卓球日本代表・浅野俊選手の矜持 と願いが胸を打つ。
パラ卓球日本代表、浅野俊選手は中学時代から知的障がい者卓球の全国大会に出
場しながら、健常者の大会で活躍。高校も卓球の強豪・長崎の瓊浦高に進学し、健常
者と共に腕を磨いてきた。そのパワフルなプレーを見て、障がいを感じることはない。
でも実際には試合中に自分の打ち方を忘れてしまう、組み立てが分からなくなってし
まうことがあるという。卓球は何打も先の先まで予想する数学的なゲーム設計とそれ
を可能にするための、数えきれないほど繰り返し練習して体にしみこませたフォーム
とテクニックが勝敗のカギだ。浅野選手の障がいは卓球選手にとって致命的と言って
もいい。
浅野選手は試合中、過度に興奮したりパニックに陥らないために、普段から、これミス
ったら、俺の人生終わりだぐらいのプレッシャーをかけて練習している。正に命がけな
のだ。人生終わりという表現は極端だと思うが、浅野選手が言うように夢中になったら
誰よりも熱心にやるのことが、障がいの産物だとしたら、それは才能と言い換えること
ができるだろう。
浅野選手は将来、卓球選手を引退した時に備えて、日立ハイシステム21の社員とし
ての仕事と卓球の両立をはかってる。その日常は午前9時から6時間ぐらい会社で働
いてから、夜の11時まで卓球のトレーニングをして、家に帰るのは日をまたぐこともあ
る日々だ。体力的にはかなりきつい、ハードスケジュールだとしても、仕事をしたい。
浅野選手は言った。「もし怪我で突然選手生命が終わった時に、ただでさえ今でも難
しいのに、いきなり仕事してできるかって言ったら多分できないと思う。いつか現役は
終わる。その時のことを考えて仕事を覚えたいんです。」僕は浅野選手ならではの切
迫感があると思った。
浅野選手の目下の目標は今月11日に開幕するパラIDジャパン・チャンピオンシップ卓
球大会2026の優勝だ。知的障がい者を対象とした国内最高峰の大会であり、男女シ
ングルスの優勝者は来年1月の「天皇杯・皇后杯 全日本卓球選手権大会」の推薦選
手に選出される。「健常者の大会に出て、パラ卓球は弱くないぞということを証明した
い。」その言葉に、浅野俊というパラアスリートの矜持と願いを感じた。
応援したい、そう強く思った。頑張れ、浅野俊選手!
- 日立システムズエンジニアリングサービス LANDMARK SPORTS HEROES
- 放送局:FMヨコハマ
- 放送日時:毎週日曜 15時30分~16時00分
- 出演者:モリタニブンペイ、唐澤恋花
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