日本陸上界のプリンスから世界陸上界のキングへ! 跳べ!橋岡優輝!!

橋岡優輝選手

スポーツジャーナリストのモリタニブンペイと、アシスタントの安藤咲良がお送りしている『日立システムズエンジニアリングサービス LANDMARK SPORTS HEROES』(毎週日曜15:30~16:00)。5月14日(日)の放送では、陸上・橋岡優輝選手お話をうかがいました。こちらの記事では、モリタニブンペイによる放送後記をお届けします。

橋岡優輝選手は跳人(ちょうじん)である。東京オリンピック陸上男子走り幅跳び6位入賞するロングジャンパーは、我々一般人とは歩幅も距離感覚も異次元だ。「遅刻しそうだったら、駅のプラットホームとホームの間、跳び越えられるな。時間一瞬だし余裕だなとか思いますね。」

こんな超人橋岡選手であっても、未だ完ぺきな踏切は1度も経験したことがないという。大会ごと、1本ごとに天気、気温、風といった自然の条件も選手自身のコンディションも違う条件の中で、50メートル全速力助走して、20センチの間に収める。走り幅跳びとは、かくも残酷で厳しい競技なのだ。

これに世界大会となれば、大きなプレッシャーがのしかかる。その中で記録を出すことがいかに難しいことか、想像を待たない。その証拠にオリンピックでは、メダルを獲得した選手も記録自体は、自己ベストに遠く及ばないことが殆どだ。自己ベストが良い選手が勝つのではなく、大舞台に強かった選手がメダルを獲得する。

出場選手が記録を軒並み落とす中でも勝つ条件を、橋岡選手は地力(じぢから)という独特の言い回しで表現した。「地力(じぢから)というか、流れがちょっと悪い時とかにも強引に自分に流れを持ってこれるような、力強さ。球技とかだと結構流れとかってあるじゃないですか、それを一人の選手が急にガラっと変えたりするような、そういったのに多分近いような力を持てるような選手が、メダルを掴んでいくのかなって思います。」

大会の流れも変えてしまう力を身に着ける為に、橋岡選手は練習拠点をアメリカフロリダのタンブルウィードトラッククラブに移した。「アメリカではついていくのも大変ですし、日本でやって来たことが通用しない。今苦労しているので、そこを超えた時に、自分がいろんなものを体得した時に、またより一層強くなれるんだっていう風に思って今はガムシャラに頑張っています。」橋岡選手はガムシャラの先に自己記録更新だけではなく、人間的な逞しさも備えた新しい自分を見据えていた。すべてはパリオリンピックで目標の金メダルを獲るために。走り幅跳び選手の中で最もタフな選手になるために。

日本陸上界のプリンス・橋岡優輝選手が、世界のキングとなる日が楽しみだ。

日立システムズエンジニアリングサービス LANDMARK SPORTS HEROES
放送局:FMヨコハマ
放送日時:毎週日曜 15時30分~16時00分
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