紺野彩夏は自炊派! スーパーの買い物から意識できるSDGsをSHELLYと語り合う

モデル・俳優の紺野彩夏とSHELLYがJ-WAVEで対談。サスティナブル・シーフードや自身の取り組みを通してSDGsを考えた。

トークを繰り広げたのは、“私たちの生活、未来のために、明日からすぐ行動できる身近なアクションのきっかけを作る”というコンセプトでお届けする『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』。オンエアは毎月第4日曜。ここでは、2月25日(日)の放送回をテキストで紹介する。

同番組は、SDGsに関する活動を後押しする情報発信・体験の場である、青山のITOCHU SDGs STUDIOから発信。オンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。エピソードは月曜日に3回にわけて更新。

・ポッドキャストページ
https://spinear.com/branded-podcasts/itochu-dear-life-dear-future/

シロアリにまつわる取り組みに驚き

自然環境にまつわるトピックとして、紺野はある昆虫の名前をあげた。ナレーションを担当している番組で、とある高校が取り組む生き物の研究に驚いたのだという。

SHELLY:それは何の生き物なんですか?

紺野:シロアリの研究ですね。シロアリってお家の下とかにいて嫌なイメージがあるじゃないですか。

SHELLY:うんうん、駆除、駆除。

紺野:私もそういう害虫というか、あんまりよくないイメージがあったんです。でも、池の環境を悪くしているのが間伐材だとわかったらしくて。シロアリって木を食べるから、発想の転換で、あえて木を食べてもらって間伐材をなくして環境をよくしていく。

SHELLY:へえ。

紺野:それでシロアリは魚に食べられて、という。

SHELLY:シロアリが間伐材を食べてくれて、シロアリたちは魚たちのエサになり魚も栄養になるんだ。

紺野:循環していくのがすごいなって。

SHELLY:これを考えたのが高校生ってすごいね。循環型のシステムを作ったんだ。素晴らしい。

「目に見えてわかる」と実践しやすい

紺野はSDGsの17の目標の中で、目標14「海の豊かさを守ろう」に関心があるという。

紺野:もともとお魚って食べるだけで循環とか全く知らなかったんですけど、最近よくファストフード店とかスーパーとかにサスティナブル・シーフードってシールが貼ってあるのをよく見かけてるようになったなと思って。魚を食べるだけだとどうなってるかわからないけど、そういうので調べて環境を守っていく取り組みがあることがすごくいいなと思って興味があります。

SHELLY:スーパーに行くと、MSCとかASCの認証のシールが貼られているものは、海の環境を守った状態で養殖されてたりとか、乱獲とか防いで小さい魚を戻して大きな魚だけ獲っているんですよね。なるべくそのシールが貼られているものを選んで買っていれば海に優しいという。そういうの意識して買ったりするんだ。

紺野:そうですね。そういうシールとか目に見えてわかるかたちのものだとすごく選びやすい。じゃあ、こっちにしてみようかなって選択が増えるのでいいなと思います。

SHELLY:なるほど。確かにシールで初めてその事実を知るってこともありますからね。

紺野:私は本当にそれで知りました。
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食物連鎖を身近に感じられる作品

紺野は映画やドラマで考えさせられた作品として、ナショナルジオグラフィックのドキュメンタリー『生きもの地球大紀行』を紹介した。
『生きもの地球大紀行』

総移動距離地球16周分(67万Km)にも及ぶ生きものたちの群れを、ナショジオ史上最大のスケールと最新技術を駆使して撮影したネイチャー・ドキュメンタリーの金字塔!制作に3年の歳月を費やし、世界ではじめてカメラが捉えた貴重な映像の数々を圧倒的な映像美でお届けする。
ナショナルジオグラフィックHPより)

紺野:すごく緻密に追っているのでより自然を身近に感じられるというか。アマゾンって写真でしか知らないものだけど、映像でずっと追っているのを見ると、食物連鎖などを身近に感じられる気がしてよく観てます。

SHELLY:あれはすごくおもしろいですよね。すごく映像も美しいし、ストーリー仕立てになってるから見やすくて、なんとなく理解してるけどよくわからなかったものが「そういうことなんだ」ってわかることが多くて。私の子どもたちが動物が大好きなので、ちょっとこのへん流しとこうみたいな感じで流したら、子どもたちは座って見入っちゃって。

紺野:普通に生きてるだけだと、人間と犬とかちょっとした動物しか出会わないから余計に、いっぱい動物がいてそれぞれ環境に適したかたちで生きてるんだなっていうのがすごくわかりますね。

SHELLY:その環境を守ってあげるのも私たちの責任だなって感覚も生まれますね。

社会問題が身近に感じられるようになった

紺野は社会が抱えるいろいろな問題を取り扱ったドラマ『覆面D』(ABEMA)に出演。その作品を通して生まれた思いを語る。
『覆面D』(ABEMA)

主人公の大地大輔(関口メンディー)は、熱血教師を夢見て高校の教鞭を執るも、担当する3年D組には今の日本社会の縮図のような問題を抱える生徒たちばかり。大地は、とある出来事からプロレス団体「BBT」にスカウトされ、覆面レスラー・覆面Dとしても活動することに。真実を隠したまま、生徒を救うために奔走する大輔――。
はたして、"覆面D"として戦うことで、真正面から生徒たちの問題に向き合い解決に導くことができるのか? どんなことがあっても諦めず、体を張って生徒に向き合い続ける先生と、様々な問題を抱える生徒たちの姿を描く、”感涙”学園ドラマ!
『覆面D』公式ページより)

紺野:ドラマで扱った内容は、ヤングケアラーの話とか、私が演じた特殊詐欺の受け子とか、若くして妊娠した高校生とか。

SHELLY:予期せぬ妊娠ね。

紺野:あと闇バイトとか、最近話題になっている問題を扱っていました。(ドラマで扱われる社会問題について)自分からは遠いお話という感覚がすごくあったんですけど、演じてみて、身近に起こりえることというか、すぐ近くにあることなんだなってわかりました。私は少し大人になってきて、いいこと・悪いことが判断できるようになったけど、高校生の役だったので、「若いと、わからずにやっちゃうことなんだろうな」ってすごく身近に感じられるようになりました。

SHELLY:紺野さんが言うように、ニュースとかで「詐欺をしました」とか「15歳の母が子どもを産み棄てて」とか、その文字だけ見ると「何それ?」って思うけど、その人ってどういう状況なんだろう、なんでそういうことになったんだろう、なんでその闇バイトをしようと思ったんだろうって。恵まれた環境だったらなかなかリスクを冒してでもそういうことをしようっていう風にはならないけど、それを冒してでもやろうっていう環境をもっと考えないといけないよね。

紺野:そうですね。ちょっとしたバイト感覚とかで闇バイトをやる方もいるみたいで。

SHELLYは「何でそういうことをしたんだろう」「そういうことをしないようにするにはどういう風にサポートすればいいんだろう」と社会で考える必要があると述べる。

SHELLY:このドラマでも取り扱っている、ワーキングプアや子どもの貧困はすごく日本では多いから、そういう状況をどうやってみんなで直していけばいいんだろうと考えないといけないよね。

紺野:原因というか、“その前”を考えないといけないんだなって、これを演じて考えました。

SHELLY:紺野さんが演じたことによって同世代が身近に感じたりとか、よりリアルになるからこういうことを作品で描くってすごく大事ですよね。

紺野:観てくださる方も高校生とか、もちろん私よりも上の年代の方もいますし、幅広く観ていただいたんですけど、やっぱり「身近に潜んでるんだっていうことがわかりました」とか感想で多かったので、それはすごくよかったなって思いました。

10年後はどんな自分になっていたいか

「豊かな未来のために取り組んでいることは?」と訊かれた紺野は「食品ロスはなるべく少なくできたら」と語る。

紺野:自分でご飯を作るので、ハンバーグを作って残ったやつをミートソースにしてパスタとかグラタンとか、本当にできる範囲ですけど、ちょっとずついろんなものに変えて捨てないようにしてます。

SHELLY:すごい。料理は好きなんですか?

紺野:好きですね。ドラマとか撮影してると遅くなっちゃうんですけど、スーパーが開いてたらなるべく自炊してます。

SHELLY:それだけでも買って帰るよりはプラスチックのゴミが減らせてたりとか、そういう意味では自炊自体もすごく環境に優しいなって思います。

紺野:ちょっとずつ自分ができることをやれたらいいなと思っています。

最後にSHELLYは「10年後はどんな自分になっていたいか。また10年後はどんな社会になってほしいか」と紺野に質問した。

紺野:みんなに優しくできる人になってたいなって思いますね。特に周りで見てくれてる人たちは優しく接していられればいいなって思います。最近ちょっと悲しいニュースだったり事件が多いように感じているので、10年後の社会はそれがちょっとでも少なく、笑顔になるニュースが増えたらいいなと思います。

SHELLY:本当ですよね。今すぐ何をどうしたらっていうのは分からなくても、今日一緒に話してきたことをみんながちょっとずつ意識してちょっとずつ変わっていければ10年後の社会はきっともう少し優しくなってる気がしますね。

紺野:ちょっとでも優しくっていうのがみんなの心にあるとよくなる気がします。

紺野彩夏の最新情報は、スペースクラフトの公式サイトまで。
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オンエアをお届けした、青山のITOCHU SDGs STUDIO

SHELLYがナビゲートするプログラム『ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』の放送は毎月第4日曜日の22時から。
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補欠選挙の結果を分析。「保守王国」と呼ばれる島根に変化が?

4月29日「長野智子アップデート」(文化放送)、午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは政治ジャーナリストの角谷浩一さんに、4月28日に行われた補欠選挙の結果を解説してもらった。この記事では島根1区に関する部分をピックアップする。

長野智子「選挙区ごとに分析などいただければと思います。まずは唯一の与野党対決となった島根1区です」

角谷浩一「亀井(亜紀子)さんは一度現職もやられていたので返り咲きということになりますが、島根が『保守王国』といわれますよね。1区はずっと細田(博之)前衆議院議長が地盤を守っていて」

長野「小選挙区制度の導入以降、ずーっと。勝ち続けた」

角谷「2区は、もう亡くなりましたけど竹下亘さんがずっと議席を持っていた。つまり保守王国というより、細田さんと竹下さんがずっとやっていたと。ある意味で当たり前だった。それがお二人ともご存命でなくなって、時代が変わってきて、新しい人が。それも自民党の人が引き継ぐものだと思っていたら、こんなことに、と。細田さんがお亡くなりになったための選挙ということで、自民党も候補者を立てました」

長野「はい」

角谷「ただ細田さんは(旧)統一教会との関係が取り沙汰されたり、じつはセクハラ問題というのがあったり。それに安倍派を細田さんはずっと守っていた、ということも。いま問題になっていることを全部抱えていた、みたいな問題があった。お亡くなりになったので自民党は候補者を立てたけど、そんなに簡単ではなかった、ということ」

長野「きちんと説明されないまま、亡くなられてしまったわけですね」

角谷「今回負けたけど、次はもう有権者は自民党に帰ってくる、という声も地元にはあるんだと思います。今回も県会議員がほとんど動かなかった、という話もありました。一方で世論調査、事前のいろんな調査ではかなり引き離されていて、亀井さんが強かった。でも(岸田文雄)総理は2度入ったんですね。最後の土曜にも入られると。総理が最後に入るのは、逆転できそうなとき、というのが不文律でした。数字の差が既にあるのに、総理は入った」

長野「はい」

角谷「これは岸田さんの独特なやり方というかな。突然、政倫審に出ると言う、派閥を解散すると言う……。岸田さんは誰かと相談して揉んで決めるというよりは、直感的に決められるんですね。島根1区は自民党が唯一出していたところだから、小渕(優子)選対委員長はずっと張り付いていました。国会開会中でしたけど、ずっと」

長野「はい」

角谷「岸田さんは2度も入った。茂木(敏充)幹事長は入らなかったんですね」

長野「それはなぜですか?」

鈴木純子(文化放送アナウンサー)「岸田さんとの仲が微妙だという話も……」

角谷「ただ選挙に勝てば微妙どころか、戦うところで『茂木さん、よくやった』となりますよ。一生懸命、入らなかったというのは、幹事長自らが諦めていたんじゃないだろうか、とか。もっと言うと第一声。泉健太立憲民主党代表は、初日に島根で第一声、声を上げているんですね。ところが茂木さんは行かなかったと」

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