ALIのLEO、出身地「渋谷」への思い入れを語る。プレイリストも作成

ALIのボーカル LEO(今村怜央)が、「秋の渋谷クルージング」をイメージしたプレイリストを作成した。

LEOが登場したのは、J-WAVEの新番組『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、藤原麻里菜)のワンコーナー「RADIO ENSEMBLE」。

番組タイトル『GRAND MARQUEE』の“MARQUEE”は大テントの意味で、この番組はでは、世界有数のカルチャー都市「東京」で日々巻き起こる「ポップカルチャーコンテンツ」が、東京上空を覆う巨大なテントの下に集い、この番組が新たなムーブメントの発信源となることを目指している。ここでは10月4日(火)のオンエアをテキストで紹介する。

たどり着いたのが渋谷の円山町だった

東京のある街、ある商店街、ある路線を、セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」。今回はLEOが、渋谷について語りつつ、プレイリストを作成。

LEO:9月にJ-WAVEが主催の『J-WAVE presents INSPIRE TOKYO ~Best Music & Market』でライブを東京・代々木第一体育館させてもらったんですけど、僕自身が渋谷出身というのもあって、音楽を通して渋谷の景色を届けられたらなって思って。秋ってすごく映える時期なので、一生懸命いろんなジャンルの素敵な音楽を選びました。

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まずLEO はJoe Thomasの『Coco』をセレクトした。



LEO:この曲はBUDDHA BRANDっていうヒップホップグループの『ブッダの休日』って曲の元ネタなんですけど。僕が23、24歳のときにいろんなことがあって、いろんな街を追い出されて、たどり着いたのが渋谷の円山町でした。そこではずっと夕方からお店が開いて、朝方のクラブが終わって酔っぱらっている人たちを受け入れてくれるような、ワンコインバーだったんですけど、そこにはいろんな奇跡とも言えるような、そんななかから一生懸命ダイヤモンドをかき分けて人生の経験にしていくっていうような日々でした。そんなハードコアなものを優しく抱きしめてくれる目をみたのは渋谷のクラブ街にはたくさんあって、それをこの曲から感じてもらえたらいいなと思います。

3分の曲で十分人は幸せになれる力がある

LEOは「渋谷っていうもはや現象自体が僕自身の全てを表しているような気がする」と表現する。

LEO:渋谷で生まれたってのもあるんですけど、渋谷のいいところだけじゃなくて、光の当たらない場所とか、下町っぽいところもいっぱいあるんですよ。人情に溢れてる。そういうところが僕の愛する音楽と結びついていて。本当にいろんな街の開発によって、クラブも閉まっちゃったりして、若者も最近は飲み屋じゃなくて道玄坂のファミリーマートの前でたまってたり、いろんな街の変化とともに若者も変わってきてるけど、そのエネルギーっていうのはずっと僕が行く限りは感じているので、どうかそのエネルギーがこの選曲で伝わったらと思います。

ここで、LEOは円山町から表参道をイメージしながらMaster Forceの『Don't Fight the Feeling』を選曲。続けて、表参道を駆け上って代々木公園までをイメージしてNujabesの『Luv(sic.) pt3 (feat. Shing02)』を選曲、オンエアした。





LEO:Nujabesの『Luv(sic.) pt3 (feat. Shing02)』はランニングしてるときとか、俺のオススメとしては自分を高めたいときにぜひ聴いて追い込むと、世界は自分のものなんじゃないかって思うのでオススメです。代々木公園の近くに住んでいたときに、SHIBUYA-AXっていうライブハウスがあって。本当に素敵なライブハウスだったんだけど、そこに出るのがひとつの夢で。その前を走ってたんですよね。

LEOは、なかなかうまくいかなかった10代の話を続ける。

LEO:俺が中学生のときから育ったところが、ブルーノートってクラブがある前で、その前に青山通りがあって。そこも10代のときに、全くお金がないから、音楽のレッスンをした帰りに朝までやってる本屋さんに寄って本を買って、朝3時頃に一人で青山通りから帰っていました。インディーズでもデビューできなくて、なかなかうまくいかなくて。今ほどインターネットもなくて、本と街の景色、そのときはCDプレーヤーでずっと音楽を聴いて、「こんなはずじゃない」って思いながら、こどもの城にある岡本太郎のデザインしたオブジェを見て、岡本太郎は怒りとか感情に素直になれって言ったりしてるから、街はいろいろ変わっていくものもあるけど、街に勇気づけられながら育ちました。たくさんのものが増えても、心はひとつだから、3分の曲で十分人は幸せになれる力があると思ってるので、僕たちは音楽最高っていうメッセージを伝えたいと思っています。

スマホから顔を上げて歩いてほしい

LEO は4曲目に坂本 九の『上を向いて歩こう』をセレクトした。



LEO:日本を代表するブルース、たまにはインターネットや携帯だけじゃなく上を向いて歩いてほしいってことでこの曲を選びました。カバーバージョンとか有名ですけど、あらためて原曲を聴いてもらうとすごく素敵な音楽が後ろで流れてるし、坂本 九のビート、リズム感を届けられたらと。

今回の選曲を振り返りながら、LEOは「僕自体が好きな音楽をALIを通していろんな人に還元して届けて、そして好きなレコード、好きな音楽を買ってまたALIに生かしてみんなに届けることを続けたいだけ」と話す。

LEO:街はいろいろ変わっていくけど渋谷の谷はすごいエネルギー自体はすごい谷があって、すごくエネルギーがあるらしいので、どうかその渋谷という街でこの先もずっとみなさんと会えることを望んでますし、どんなに有名になってもこの街に還元できるように。渋谷という街で会い続けましょう。

LEOは最後に、Carlton And His Shoesの『Give Me Little More』をセレクト、オンエアした。



ALI・LEOのプレイリスト

1.Coco / Joe Thomas
2.Don't Fight the Feeling / Master Force
3.Luv(sic.) pt3 (feat. Shing02) / Nujabes
4.上を向いて歩こう / 坂本九
5.Give Me Little More / Carlton And His Shoes

ALIの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。

東京カルチャーの「イマ」をギュッと凝縮した『GRAND MARQUEE』は放送は毎週月曜から木曜の16時30分から。
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鈴木おさむ“小説SMAP”メディアでの取り上げられ方に言及「テレビの本ですが、やはりテレビでは紹介しにくいわけです」

科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 4月13日(土)、4月20日(土)の放送ゲストは、ベストセラー作家への道を歩んでいる、元放送作家の鈴木おさむさんです。20日(土)の放送では、著書である“小説SMAP”こと『もう明日が待っている』(文藝春秋)の内容や、出版前の裏話などについて伺いました。


鈴木おさむさん



1972年生まれ、千葉県出身の鈴木さん。19歳で放送作家としてデビューし、それから32年間、さまざまなコンテンツを生み出してきました。
2024年3月末をもって放送作家・脚本家を引退。現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、スタートアップ企業の若者たちの応援を始め、コンサル、講演などもおこなっています。
3月27日(水)に刊行した著書『もう明日が待っている』は、発売2日で累計発行部数15万部を突破。同著の著者印税は、すべて能登半島地震の義援金として寄付されます。

またTOKYO FMでは現在、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣さんとともに音楽チャートラジオ番組「JUMP UP MELODIES」(毎週金曜13:00~14:55)のパーソナリティもつとめています。



鈴木:(『もう明日が待っている』には)「黒林さん」というプロデューサーも出てきます。(本名は)黒木(彰一)さんと言って、54歳でお亡くなりになられた方です。ずっと一緒に番組を作っていて、この(小説の)なかでもマイケル・ジャクソンを(SMAP×SMAPに)引っ張ってきた、すごくファニーなキャラクターの人です。

茂木:あれもすごいことでしたね。

鈴木:そうです。マイケル・ジャクソンを呼んでね。「まぁ、小説だからいいか」ということで、呼んだ金額まで書いているんですけど(笑)。その黒木さんがご病気で、「もしかしたら危ないかも」と思って。だから今回、よりスタッフの話を残したんですよ。

ちょうど、この本のゲラ(※誤字・脱字などのチェックをおこなうために仮に印刷した印刷物)が全部出てきたときに、黒木さんのご病気が少し悪くなって、「会いたい」と言われて会ってきたんです。

それが金曜日だったのですが、(出版元の)文藝春秋に頼んで、ゲラをまとめて表紙を付けて仮の本にして渡すことができたんですよね。たぶん読んでくれて、その夜に「おもしろかったです。ありがとうございます」というメールが来ました。シンプルな文でしたが、メールを打つのもしんどかったと思います。なぜなら、金曜日に読んでいただいて、月曜日の夜にお亡くなりになられましたから。それぐらい体力的にも限界のなかで(本を読んで、メールをくださった)。

茂木:でも、間に合ってよかったですね。

鈴木:そうなんです。それでお葬式に行ったら、娘さんが「うちの父は本を読むのが本当に好きな人で、最後の本がこの本になりました」と言ってくれて。だからそこも含めて、僕らスタッフのなかでも本当に最後に「〇(丸)」を付けることができたというのもあります。

でも僕がおもしろいなと思うのは、テレビのためにずっとやってきて、言ってみれば(『もう明日が待っている』は)テレビの本なんですけど、やはりテレビでは紹介しにくいわけですよ。

茂木:いろいろな事情でね。

鈴木:はい。テレビのランキング番組の“(小説売上)ランキング”に入っているのですが、(紹介されるのはタイトル名と僕の名前)「『もう明日が待っている』鈴木おさむ」だけで、SMAPの「ス」の字も言わない。

それは仕方がないんです。だけど、放送作家が最後にテレビの本を書いて、それがテレビで紹介されないというのもおもしろいし、だからこそ絶対にミリオン(100万部)売れてほしいと思います。

番組では他にも、鈴木さんが今後の目標について語る場面もありました。


(左から)鈴木おさむさん、茂木健一郎



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4月20日(土)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ:茂木健一郎

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