江原啓之「お墓に執着するのも良くないし、かといって…」これからの時代の“お墓のあり方”について考える

スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
今回の放送は、リスナーから届いたさまざまなメールを紹介しました。

江原啓之



<リスナーの相談>
これからの時代の“お墓のあり方”について迷っています。

私の実家は墓地こそ購入してあるものの墓石が建っていません。先祖のお墓は東京と、地方の山の中のお墓と2ヵ所ありますが、ほとんど行かずじまいになってしまっています。

父親は以前から「これからの時代、“墓じまい”をする人がたくさん出てくるだろう。子どもや孫たちにはお墓に縛られてほしくないから墓石は建てず、散骨のような形を取ってほしい。後に残してくれるな。思い出だけで十分だ!」と言って、いろいろ説明しても聞く耳を持ちません。

母と祖母も健在ですが、2人は「自分たちのお骨は散骨ではなく、きちんとお墓に納めてほしい」と言っています。

実際、移動に3時間かかる東京と荒地の山奥にあるお墓を管理しきれていない状態なので、父の言わんとしていることも分かるのですが、“ご先祖様があってこその、今の自分たちの幸せがある”ということを言い伝えていくには、お墓は大切だと思うのですが……。今、がんで療養中の父にどう説明したらいいか……。アドバイスをお願いいたします。

<江原からのアドバイス>
江原:私はどちらでもいいと思っているんです。お父さんの考えも正しいと思うんですよ。ただ、私は散骨には反対なんです。最近、散骨される方が多いけれど、私は賛成できないというか、反対の理由は自然汚染になるから。少し撒くとかなら、“まぁねぇ……”と思うけど。みんながみんな、海に骨を撒いたらちょっと大変なことになってしまいません? 環境汚染を考えるとどうかなって思うんです。でも、お墓を建て続けるのも土地に限りがある。だから、みんな一緒に集合する永代供養に入るのがいいのかなと思うんです。

奥迫:もし、私がそうだったら気が楽です。みんなと一緒。

江原:だから私は、できればみんなで入るお墓を造ったらいいんじゃないかなって思っているんです。

奥迫:お墓のコミュニティ。いいですよね。

江原:こんなことを言ったら粋じゃないかもしれないけど、どうせ骨には魂は宿らないし。私もそうだけど、協子さんだって亡くなったら「わーい!」って行ってしまうと思うんです。縦横無尽に駆け巡るのではないかと。

奥迫:今でもそうなんですけどね(笑)。

江原:私もたぶん、死んだらじっとしていませんよ!

奥迫:(そういう歌詞の)歌がありますもんね、「(私のお墓の前で泣かないでください)そこに私はいません」って。

江原:そういった意味では、私たちは駆け巡るから、「やっぱり墓が……」と言うおばあさまやお母さまの考えも分かる。

奥迫:でも、(相談者さんのご家族の)みなさんは「愛」に基づいていますよね。“残された方がどうなるか”という「愛」に基づいている。

江原:おっしゃる通り。「これからの時代は……」とかね。お父さん、すごいですね。時代を読んでいるんだもん。だから、それを悪いとかは言えませんよね。ただ私は、海は違うだろうと思っている。一部ならまだ良いけどね。そういった意味では、みんなで(永代供養墓に)入ること(がいいと思う)。お墓に執着するのも良くないし、かといって“どうでもいい”っていうことにもできないから。その間でいけたらいいのかなと思います。

●江原啓之 今夜の格言
「心の指針を光に向けましょう」

<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/

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村上春樹「小説家である村上さんが夢を見ないというのは当然のことなんです」と臨床心理者の河合隼雄さんに言われた理由

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。4月28日(日)の放送は「村上RADIO~村上の世間話4~」をオンエア。好評の「村上の世間話」シリーズ第4弾は、クスッと笑える“世間話”を、村上DJが選曲したグッドミュージックとともにお届けしました。
この記事では、寝ているときに見る「夢の話」について語ったパートを紹介します。



◆Prelude「After The Goldrush」

イギリスのボーカル・グループ、プレリュードがニール・ヤングの「After The Goldrush」を歌います。

僕は夢ってほとんど見ないんです。あるいは見ているのかもしれないけど、どんな夢だったか、目が覚めたときにはほとんど内容を覚えていません。短いバラバラな断片しか思い出せないし、それもすぐにどこかに消えてしまいます。夏の午後の打ち水みたいに……。長くまとまった鮮やかな夢を見ることって、僕の場合まずありません。

一度、心理療法家の河合隼雄さんと食事をしながら四方山話(よもやまばなし)をしているときに、たまたま夢の話になりまして、「そういえば僕はほとんど夢って見ないんです」と言ったら、河合さんはうんうんとうなずいて、「ああ、それはね、当然のことなんですわ。小説家である村上さんが夢を見ないというのは」と言われました。で、そのときは何かあって、話がそこで終わっちゃったんですが、あとになって「うーん、その理由をちゃんと聞いておけばよかったな」と思いました。なにしろ河合隼雄さんは夢の分析の世界的権威ですからね。

小説家である僕が夢を見ないのはなぜ当然のことなのか? 小説を書いていないときにもなぜ夢を見ないのか。次に会ったときにうかがっておかなくてはと思っていたのですが、残念ながらほどなく、河合さんは病を得て亡くなられてしまいました。だから僕が夢を見ない理由は、未だに(いまだに)謎のままになっています。どうしてなんでしょうね?



番組では他にも、近所をジョギングしているときにある動物に遭遇したときのエピソード、学生時代の夏休みに一人旅をしたときの思い出などについて語る場面もありました。

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4月28日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 5月6日(月・祝)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:村上RADIO~村上の世間話4~
放送日時:4月28日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

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