江原啓之「コロナ禍のすべてがマイナスだったわけではない」“リモートワーク”という働き方に疑念を抱く相談者に届けた言葉

スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。

5月5日(日・祝)の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。

江原啓之



<リスナーからの相談>
コロナ禍を経て、リモートワークを導入する企業が増えるなど働き方が変わりましたが、これは人間的に良いことなのですか?

コロナ禍の最中に、娘が新卒で入社しました。入社式はオンラインでおこなわれ、出社は週2日。そんな生活が3年目になります。本人は「楽だからいい」らしいのですが、親からすると社会性がなくなるのではないかと心配になります。

退勤すれば友達と会食に出かけることもありますが、毎日自宅でお化粧やおしゃれもせずに、パジャマ姿で仕事です。リモートワークが主な会社なので、出社日にもあまり人がいないらしいです。こんな世の中でいいのでしょうか?

<江原からの回答>
江原:コロナ禍のすべてがマイナスだったわけではないと思います。リモートワークに関しても、コロナ禍を経たからこそ「こうした働き方ができる」ということが証明されたわけですよね。マイナスばかりではありません。リモートワークが一般化したことで、Iターン(都市部で生まれ育ち就職した人が、地方へ移住して働くこと)の人も増えているんですよ。

週に2回の出勤だけ考えれば良いのであれば、普段は「自然のなかで子どもたちを遊ばせよう」という暮らし方ができるんです。お金はかかりますが飛行機で出勤することもできますし、働く場所は日本全国のどこでも良いんですよね。

こうした働き方をすることで、有意義に過ごせる人と、そうでない人がいるとは思います。この働き方で生活を充実させようという人たちが成功で、ただただダラダラと過ごしてしまうと、それはもったいない生き方なのかなと思います。相談者さんが娘さんを心配しているのも、きっと「なんとなくそこで過ごしているように見える」からなのでしょう。だから、そこはひとつ「乗り遅れるよ?」と言ったら良いのではないでしょうか。その働き方自体を良い悪いと言うのではなく、「この環境をうまく活かさないの?」と。

コロナ禍で「ソーシャル・ディスタンス」という言葉が流行りましたね。相談者さんの娘さんは、会社と肉体がディスタンス(距離を取る)しただけで、別に社会と離れたわけではないじゃないですか。だからこれからいろいろと目標が出てきたら、たぶんリモートワークの働き方にも飽きて、何か目標に向かっていくのではないでしょうか。それを長い目で見てあげてください。

江原啓之、奥迫協子



●江原啓之 今夜の格言
「楽しい職場はありません。職場は“楽しくするもの”なのです」


----------------------------------------------------
5月5日(日・祝)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 5月13日(月)AM 4:59
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/
タグ

子どもの“体験格差”とは?


子どもの“体験格差”とはいったいどんなものなのか?57「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」低所得家庭の子どもの支援活動を行う公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンの代表理事で体験格差」という本の著者の今井悠介さんに伺った。

今井「私の活動の原点になっているのが、阪神淡路大震災を経験しておりまして、神戸の街で育った縁で大学生の時にNPOの活動に参加したんですね。そこで不登校の子どもたちのサポートに携わる機会があって、今から15年くらい前なので不登校の子どもたちが学校に行かない選択をするだけで得られる体験の量が全然違うわけです」 

小島慶子「うん」 

今井「そういう子どもたちに対して一緒にキャンプに行ったりだとか、海外の水道も電気もない村に引率したりですとか色んな体験を作っていくという活動をしていたんです。その中で全く表情の見えてこなかった子どもたちがだんだん自分の表情を取り戻していく瞬間に出会ってきたんです。体験を通じて子どもたちが自分を取り戻していくだとか、自分は自分のままでいいんだとかを感じ取って、それを表現して、みんなに共有して受け止めてもらってっていう経験を通して子どもたち自身が安心して次の一歩を踏み出していくっていう瞬間に出会えたんですね。人の人生って色んな体験を積み重ねることによって出来上がっていくんだなぁということを凄く感じて、そこから体験の活動って大事だと思うようになりました」 

小島「世界って面白いなとか、知らないことに出会うとこんなワクワクするんだとか、全然自分の周りにはいない人も世の中にいっぱいいるんだとか、そういうことと出会うっていうだけで生きる喜びがね…」 

今井「沖縄で子どもの貧困に取り組んでいるNPO代表の方にお話を聞いたんですけど、色んな困難を抱えている子どもたちを北海道旅行に連れて行ったそうなんですね。そうすると、その子たちは沖縄でも普通に行けるゲーセンやアニメショップとか、食事もチェーンの飲食店に行ったんだそうです。北海道に来たから、これをやってみたい、あれをやってみたいということが想像できない。貧困ってどういう問題かっていうと選択肢がないということなんです。体験がないということは子どもが選択そのものが思い浮かばないということなんです。それが子どもたちの色んな可能性を縮めてしまっているんです。子どもの貧困の真ん中にある問題が“体験格差”だと思っています」

Facebook

ページトップへ