JAZZ界にも”Z世代”のムーブメントが!オトジャズゲストに21歳のトロンボーン奏者 ・治田七海

(写真左から 治田七海、紗理)

リスナーからのこだわりのリクエストをもとに、往年のジャズを中心とした名曲・名演奏をお届けしている『オトナのJAZZ TIME』、通称“オトジャズ”。

6月17日の放送は歴代「オトジャズ・ゲスト」として最も若い! 21歳の治田七海。とはいえ、あのベーシスト中村健吾をして「目をつぶって聞くと、そこにはオジサンのサウンドが」と言わしめたアーティストのひとりでもある。今回はその若き才能の一端を、番組でご紹介する。

新風を巻き起こすニュージェネレーション

世に言う「Z世代」とは、定義が明確ではないものの、だいたい1990年代後半から2012年頃に生まれた人たちを総称するそうだが、治田七海は2001年生まれ、まさにど真ん中。

そもそもトロンボ―ンとの出会いは、8歳の時に加わった小学校のブラスバンド。ピアノ以外の楽器をあまり知らず「トロンボーン」と言う言葉の響きで選んだそうだ。

中学生になってからはジャズに興味を持ち、どんどんハマっていった。当然?ながら同世代でジャズに関心を持つ子などおらず、「友達はいなかった」と本人の弁。平日は学校が終わると楽器の練習に明け暮れ、休日はレコードショップをまわり、ジャズ喫茶にも出没しジャズにどっぷり浸かったと言う。

そうこうするうち、トロンボーンの師に伴われてライブにも参加するようになり、本格的なジャズの世界へと導かれていった。「今考えると、よくお客さんは楽しく聞いてくれていたなと思うレベルの演奏。でも現場でいろいろなことを学べてとても良い体験だった。」

治田七海の出身地・札幌は、近年ジャズの街として「SAPPORO CITY JAZZ」を擁する都市。その札幌市が開催している“北海道グルーブキャンプ”と言うジャズのセミナーに参加し最優秀賞を受賞したのが14歳。さらに17歳の時Seiko Summer Jazz Campで最優秀賞を獲得するなど、その才能に注目が集まっている。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの21歳だ。

トロンボニストが選ぶ推し曲

そんな治田七海に、思い入れのある楽曲を選んでもらった今回のオトジャズ 。まずは、ジャズにのめり込むきっかけとなった楽曲『After Hours』。ブルージーな泥臭い演奏が大好きになり、それがジャズとの出会いだったとか。しかも中学1年生!もともとフィアニス・ニューボーンJr.の演奏で知っていたが、今回は先輩格のレイ・ブライアントのソロを選曲した。中学1、2年生でこういった曲が好き、というのは希有な存在だったと想像に難くない。実はクラスでハブられたこともあったそうだ。

2曲目は、カーメン・マクレエの『Guess Who I Saw Today』。ボーカル曲もよく聴いていて、なかでもカーメン・マクレエはとりわけ好きなシンガーだとか。この歌詞の内容も興味を引くそうで、最近何度も繰り返し聞いているのがこの曲だという。実は紗理、この曲を今回初めて聴いたという。「私より七海ちゃんのほうがいっぱい知っているかも」と舌を巻く。

3曲目は、地元札幌のライブハウス・スローボートのオーナーであり、ピアニストとして活躍した福居良の『Mellow Dream』を選曲。治田は2016年からスローボートでライブを始めていたが、病床の福居にはついに会えず、数ヶ月後に帰らぬ人となった。その福居の演奏をレコードで初めて聴いたときには、衝撃が大きく心が震えたそうだ。18歳でアコーディオンを始め、22歳でピアノを独学で習得したという福居の、ジャズに向き合う空気感や教えは、先輩たちからしっかり治田に伝わっている。いまでも福居の演奏を直に聴けなかったことを悔しがる。

勢いが止まらない!

番組では、治田七海のふたつのタイプの異なるニューアルバムから、1曲ずつ披露する。

治田がリーダーとなり、現代ジャズシーンを賑わすメンバーと共演を果たしたアルバム『Ⅱ』から『Before the Dawn』。『Ⅱ』は、世界的ギターリストで音楽プロデューサーの増尾好秋による日本国内初プロデュース作品でもある。

もう1曲は、ピアニスト松本茜とのデュオを収めた『For My Lady』より、タイトル曲の『For My Lady』をお届けする。7月20日にはこのアルバム発売を記念したライブも予定されている。

オトジャズ恒例!?スタジオ生演奏!

番組最後には、トロンボーンの生演奏を紗理からリクエスト。快く引き受けて演奏したのは、シンプルに徹した『Danny Boy』。優しく美しいサウンドがスタジオに満ちた。

「トロンボーンは人の声に近い楽器。歌うように吹きたいと思いながら演奏する」と治田。この8月に渡米し向こう2年、みっちり音楽の研鑽を積む予定という。留学を経てどのように大きくなった姿をみせてくれるのか、今後が楽しみだ。スタジオ演奏風景はyoutubeの『オトナのJAZZ TIME』チャンネルでも放送後にアップされるので、お楽しみに。

オトナのJAZZ TIME
放送局:ラジオ日本
放送日時:毎週土曜 23時00分~24時00分
出演者:パーソナリティ:紗理、ゲスト:治田七海
公式Twitter

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※該当回の聴取期間は終了しました。

DISH//橘柊生「2人でああでもないこうでもないと言いながら…」泉大智と作曲を担当した新曲「朝、月面も笑っている」制作裏話を語る

山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。4月30日(火)の放送では、4人組ロックバンド・DISH//(ディッシュ)の橘柊生(たちばな・とうい・DJ/Key.)さん、泉大智(いずみ・だいち・Dr.)さんが登場。新曲の話や個人の活動について話しました。


(左から)橘柊生さん、パーソナリティの山崎怜奈、泉大智さん


◆“曲を育てていく”全国ツアー

全国ツアー「DISH// HALL TOUR 2024『GARDEN』」を開催中のDISH//。今回のライブでは、これまで作ってきた楽曲のなかから“育てていきたい曲”を中心にセットリストを組んでいるそうで、橘さんは「これまで150曲ぐらい作ってきたんですけど、ライブで1,2回しかやってこなかった楽曲もあるので、そういった曲たちを(今回のセトリに)入れて“水やりをして花を咲かせよう”というツアーですね」と説明します。

また、2人は個人としても活動しており、泉さんは3月29日(金)にファーストEP『INQUIRING MIND』を配信リリース。ソロプロジェクトではギター・ボーカルとして活動していますが、「ギターは19歳の頃に人前で弾く機会があって、それからずっと続けています」と話します。また、制作中にインドに行ったときにカルチャーショックを受けた気持ちも曲に反映されているそうです。

一方、橘さんはDJイベントに出演したり、“ゲーム好き”が高じて、不定期ながら自身のYouTubeチャンネルでゲーム実況などもおこなっており、「最近は、観てくれている方と会話をしながら生配信していることが、僕のなかでの“癒やしの時間”ですね」とコメントします。

◆新曲は「めざましテレビ」新テーマソング

DISH//の新曲「朝、月面も笑っている」が4月26日(金)に配信リリースしました。同曲は、朝の情報番組「めざましテレビ」(フジテレビ系)の新テーマソングになっています。

DISH//は、メンバー全員が作詞・作曲できるのも魅力の1つですが、同曲では北村匠海(きたむら・たくみ・Vo./Gt.)さんが作詞、泉さんと橘さんが作曲を担当。橘さんは「もともと大智が作ったデモ曲があり、『これ、ちょっとテンポとかコード進行を変えたら、めちゃくちゃ良い曲になるんじゃない?』っていう話になって、そこから2人でああでもないこうでもないと言いながら作っていきました」と語ります。

また曲づくりは、「好きな曲・作りたい曲の方向性が、基本的にメンバー全員同じなので、僕らが話し合ったことを他のメンバーに投げかけたら“それ良いね”って(スムーズに進む)」と橘さん。このエピソードに、れなちは「(お互いに)信頼しているというか。そこの違和感が全然ないのが、(バンドが)長続きする理由なんだろうなと感じました」と納得していました。

<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/

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