『マリウポリの20日間』 「この映画が作られなければ良かった」と語る監督

ニッポン放送「ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町」(日曜朝5時~)で、おススメの最新映画をご紹介しているコーナー『サンデー早起キネマ』。4月21日は、人生にとって何が大切かを考えさせられる3本をご紹介しました。

その1本は、3月の第96回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した作品『マリウポリの20日間』。

『マリウポリの20日間』  (c)2023 The Associated Press and WGBH Educational Foundation

アカデミー賞を受賞された時のミスティスラフ・チェルノフ監督の言葉が忘れられません。「この作品はウクライナ映画史上初めてアカデミー賞を受賞しました。しかし、おそらく私はこの壇上で、『この映画が作られなければ良かった』などと言う最初の監督になるでしょう。このオスカー像を、ロシアがウクライナを攻撃しない、私たちの街を占領しない姿と交換できれば、と願っています」

『マリウポリの20日間』  (c)2023 The Associated Press and WGBH Educational Foundation

この作品は、包囲下の人々が経験した痛ましいマリウポリの惨状の記録であり、同時に、紛争地帯から報道がどのように行われていたのか、そして、彼らが配信し続けた報道が世界にどのような影響を与えたのかを知る機会を与えてくれます。

『マリウポリの20日間』  (c)2023 The Associated Press and WGBH Educational Foundation

2022年2月、ロシアがウクライナ東部の都市マリウポリへ侵攻を開始します。これを察知したAP通信のウクライナ人記者であるミスティスラフ・チェルノフは、仲間とともに現地に向かいました。ロシア軍の容赦のない攻撃による断水、通信遮断……瞬く間にマリウポリは包囲されていきます。海外メディアが次々と脱出していく中、彼らはロシア軍に包囲されたマリウポリ市内に残る唯一のジャーナリストとして、死にゆく子供たちや遺体の山、産科病棟への爆撃など、侵攻するロシアによる残虐行為を命がけで記録し、世界に発信し続けます。徐々に追い詰められていく中、取材班はウクライナ軍の援護によって、市内から脱出することに。チェルノフたちは辛い気持ちを抱きながらも、市民を後に残し、脱出を試みます。滅びゆくマリウポリと戦争の惨状を全世界に伝えるために……。

『マリウポリの20日間』  (c)2023 The Associated Press and WGBH Educational Foundation

当時、毎日のように報道されていましたから、マリウポリがどんな状態なのか知っているはずなのに、まるでその場にいるかのような臨場感になんともつらい気持ちになりました。爆撃の音、光、思わず身をよじってしまう銃撃戦、人々の悲鳴、泣き声、流れる血、遺体の山……なぜ、わざわざ人間同士がひどい殺し合いをするのか、怒りと悔しさ、情けなさで涙が流れます。

こうしている今も続く戦争。もう、他人事ではありません。ロシアによる侵攻開始から壊滅まで、いったい何が起こっていたのか? 見届けて下さい。

『マリウポリの20日間』  (c)2023 The Associated Press and WGBH Educational Foundation

『マリウポリの20日間』
4月26日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国緊急公開

監督・脚本・製作・撮影:ミスティスラフ・チェルノフ
2023年/ウクライナ、アメリカ/ウクライナ語、英語/97分/カラー/16:9/5.1ch/G
原題:20 Days in Mariupol/字幕翻訳:安本熙生
配給:シンカ

(c)2023 The Associated Press and WGBH Educational Foundation

【西武】髙橋光成投手「髙橋光成のこうなる獅かない!」 追い越したい先輩とは?

5月6日放送の『かわのをとや スポーツの巣』(毎週月曜日17:45~18:30)では、埼玉西武ライオンズの髙橋光成投手の1人喋りコーナー「髙橋光成のこうなる獅かない!」の模様を放送した。今回はリスナーからの質問で、プロ入りしてからの投球スタイルや考え方で変わったところ、もしも自身が女性だったら付き合いたいライオンズ選手について訊いた。

はじめに
最近のエピソードですが、僕には1歳3ヶ月の息子がいるんですけど、結構歩くようになってきてすごく走り回るんですよね。それと小型犬を2匹飼っているのですが、公園などに行くと、息子は散歩がしたくて仕方がなくリードを持つんですけど、犬は嫌がって逃げていくんですよ。そうなると引きずり回されてどっちが散歩されているんだろう?(笑)というエピソードなんですけど、可愛いなと思いつつほっこりしました。そんな感じで今日もリスナーからの質問に答えさせていただきたいと思います。

リスナーからの質問
埼玉県久喜市、ラジオネーム『さすらいの球拾い』さん。「甲子園で優勝した頃から応援しています。私は40歳を過ぎた頃から性格が丸くなったねと言われることが増えました。そこで質問なのですが、髙橋光成さんがプロ入りしてから投球スタイルや考え方だったりと、大きく変わったなと思うところはどこですか?」。僕自身がガラッと変わったのは、今トロント・ブルージェイズにいる菊池雄星さんと自主トレをさせていただいた頃から、すごくいろんなものが変わりましたね。人脈も広がりましたし、もちろん野球に対しての考え方、普段の生活がいかに野球に繋がってくるのか、練習の取り組む姿勢とかすべてですね。本当にすべてが変わったので(菊池)雄星さんには感謝しかないですし、野球選手である以上は追い越さないといけないなと常に思っています。野球でいかに自分のいいパフォーマンスを出せるかというのをフォーカスした時に、やっぱり普段の生活のしかたがすごく大事ですし、野球をやっている時間よりも普段の生活のほうが長いので。もちろん栄養の摂り方や、睡眠に対しての取り組み方だったり、空き時間に何を考えるかというところで、やはり野球のことを考えたりとか、ときには野球から離れる時間も大事ですけど、基本的には野球のことが中心ですね。自分のなかでは、普段の生活から野球のことを考えていると思っていたのですが、雄星さんの話を聞くと、昔の僕はまだ野球のことを考えてはいなかったなと思うぐらい意識がガラッと変わりましたし、世界観もすごく変わりました。

北九州市、ラジオネーム『あきらめてたまるか』さん。「髙橋光成さんがもし女性なら、付き合いたいライオンズの選手は誰ですか?」。やっぱりイケメンがいいですよね(笑)。そうなるとやっぱり栗山(巧)さんですかね。理由はシンプルにかっこいいですよね。男気が溢れていますし、振る舞いも超一流で、ファッションもかっこいい、イケメンと男気ある感じですかね。フィーリングが合う選手は、同級生の佐藤龍世ですね。(佐藤)龍世はとても熱いんですよね。野球の話をしていても本当に熱くなって話し出したら止まらないとか、僕が投げて1対0で負けた試合があったその日に、龍世が『打てなくてごめん。次は絶対に打つからな』という連絡をわざわざくれて、そういうところが心に響いて本当に好きですね……龍世でもいいですね(笑)。結局は選べないというところで。

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