【音現場から・ミキサー裏話】カフの話

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「音現場から・ミキサー裏話」。番組の工場=スタジオ、その周辺にまつわるさまざまな話題を技術部員がご紹介。番組やイベントの裏話も盛りだくさんです!

●4月19日(金)配信

スタジオの必須設備のひとつに「カフ」があります。
アナウンステーブルに設置され、簡単に言うとオンエアで喋る時に出演者がON-OFF操作するスイッチです。アナウンサーは必ず使用しますが、タレントさんは使用しない方が多く、ゲストはほとんど使用しません。「フェーダー」とも言います。
使用しない場合はミキサーが代わりに音声卓のフェーダーを操作。ミキサーにとっては使用してもらうととても楽なのですが……。パーソナリティと呼吸が合わないとトークが欠けてしまうこともあり、ミキシングも大変になります。
カフの種類はいくつかあります。写真が文化放送のスタジオで一番多く採用されているもので、レバーを一番奥まで倒すとON。中途半端な位置ではOFFのまま。時々OFFのまま喋ってしまうパーソナリティの方もいます。
吉田照美さんは「てるのりのワルノリ」ではONになる前に喋りだしてしまい、時々トークの頭が欠けることがあります。手より口が早いということですね。
もしONにし損ねたり、操作忘れの場合はミキサーの手元にある「カフスルー」というスイッチで強制的にONにすることができます。
ちなみにカフの右下にある「BT」と表記されているスイッチはバックトークといい、音楽がかかっている時などに出演者が副調のスタッフに向けて喋るスイッチです。
このカフはカプセルトイにもなりましたので、お持ちの方もいらっしゃいますよね。ということで今回はスタジオのカフの話をさせていただきました。

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【お天気気象転結】能登応援……カタチはさまざま

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしている。この記事では全文をご紹介。

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▼4月19日配信号 担当
伊藤佳子

今週も新潟県三条市で32.5度となるなど、季節外れの暑さとなりました。
4月24日から「熱中症警戒アラート」に加え、それより一段上の「熱中症特別警戒アラート」の運用も始まります。
国内で熱中症で亡くなる人は、ここ数年平均すると年間1000人を超えています。
今から「暑熱順化」も心掛け、ウォーキングやストレッチなどで適度な汗をかいてください。

能登半島地震から3カ月半が経ちました。
先日「アースディ東京2024」で、災害ボランティアネットワーク「OPEN JAPAN」のブースを取材させてもらいました。


緊急支援担当の手代千賀(てしろ・ちか)さんは、1月3日に宮城から能登に入り、2カ月にわたって支援を続けたそうです。当時の状況や今必要とされていることについてお話しいただきましたが、明るい笑顔でとにかく自然体。
「人に喜んでもらうために力を尽くす」……災害取材をしていると、そういう人が多いことにいつも驚きます。

ボランティアには行けないけど、自分の好きなことで支援したい、という人もいます。
今週火曜日、62年ぶりに開催された「勧進大相撲」。能登半島地震復興を支援するもので、入場料は全額寄付されます。満員御礼で、相撲ファンの熱気がとにかくすごい!
皆さん募金をしたり、石川県や富山県の物産を買い求めたり‥もちろん力士と写真を撮ってサインをもらったり……。


▲募金箱を持っているのは元千代の国(佐ノ山親方)

横綱土俵入りや取組のほか、力士による「熱唱のど自慢」もあって、これが驚くほどうまい!
大栄翔「しゃぼん玉」、阿武咲「大切な人」、輝「家族になろうよ」、平戸海「ライジングサン」が披露され、特に高安関の「昴」は圧巻。来場者に感想を聞いたら、力士の歌が一番楽しめたという男性もいました。
皆さん、少しでも能登の力になりたいと普段から募金をしたり、能登で飼えなくなった保護ネコを先週引き取ったという人もいました。
「人のために何かする」……カタチはさまざまです。

気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者  伊藤佳子

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