日中韓の首脳会談が今月末、4年半ぶりに開催。中国の海洋進出に歯止めも。

5月8日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、今月末にソウルで日中韓の首脳会談が開催されるというニュースについて意見を交わした。

日本・中国・韓国の3カ国は5月26・27日にソウルで首脳会談を開く最終調整に入った。2019年12月に中国で開催して以来4年半ぶりとなる。経済協力や安全保障などを議題とし、成果文書のとりまとめを目指す。
岸田総理と中国の李強(リー・チャン)首相、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が出席。日本の外務省によると日中、日韓の首脳会談もそれぞれ調整を進めている。
日中韓首脳会談は年1回の持ち回り開催が原則だったが、日中関係の悪化や、新型コロナウイルスの感染拡大で途絶えていた。岸田総理と尹韓国大統領の間で関係改善に道筋をつけたのに加えて、地域の安定に3カ国の協力が欠かせないという理由で再開する。

寺島尚正アナ「4年半ぶりの日中韓の首脳会談ですが、森永さん、これはどうご覧になりますか?」

森永康平「場を持てるということ自体はいいと思うんですけども、ただ怖いのは、どれぐらい対等に話を進めていけるのかということで、場が持てないっていうのは最悪なケースかも知れないんですが、ただ一方で怖いのは場を持つことによって、対話が起こりますよね。その中で例えば中国が、海洋進出であったりとか色んなことを主張してきて、結果的にそこでちょっと引き下がってしまったりすると、それが対話を持ったが故に既成事実化してしまうっていう怖さも実はあるんですよね。だからそれをやらないためにはむしろ喋んない方が良かったぐらいのことが結論としては出て来てしまう可能性もあるので、それを日韓がどこまでちゃんと押し返して、むしろ日韓側にとって都合のいい既成事実を作ることが出来るかどうかというところが大事だと思いますね」

寺島「まあこれ、具体的には中国は中国で、同じ発言でも取り方が違って、中国国内に優位な報道の仕方をするなんてことは当たり前ですもんね」

森永「よくやってますからね」

寺島「開催できなかった4年半の間に、中国は南・東シナ海での海洋進出を進め、軍事力も増強しました。日韓両国は日中韓サミットの機会に、中国側に問題提起する見通しです。中国側は、日本韓国とアメリカの安全保障面での連携強化を、対中国包囲網とみなして警戒をしています。また北朝鮮の核ミサイル開発を巡っては、中国と懸念を共有するとしています。
安全保障を巡っては、中国との間にはかなり溝がありますからねえ」

森永「こりゃもう、実は日韓とかそういう話じゃなくて、今記事にもあった通り、中国から出て来ている海洋進出ってのはもう、東南アジアの方にも行ってるわけですから、中国の進出に対する脅威という話であれば、いずれは日中韓だけじゃなくてASEAN諸国も交えて話を大きくしていかないと、なかなか中国の横暴な海洋進出に歯止めをかけることは出来ないと思いますね」

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【西武】松井稼頭央監督インタビュー 長谷川信哉選手の大きく成長した部分とは?


4月23日放送のライオンズナイターでは、京セラドーム大阪で行われた、オリックスー西武4回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの松井稼頭央監督にインタビューした模様を放送した。チームの現状や期待の選手について訊いた。

――先週は1勝4敗で負け越ししてしまいましたが、振り返ってみていかがですか?
松井「それ以前にも連敗が続いていましたので、もちろん悔しいです。でもまだ(対戦カードが)一回りと少ししたぐらいですから、大きく巻き返せるチャンスもあるでしょうし、1試合1試合しっかりと戦っていきたいなと思っています」

――今日の試合、先発は平良海馬投手です。今シーズン3試合に登板して1勝1敗と苦労しながらも試合を作っている印象がありますが、平良投手のピッチングはどのように見ていますか?
松井「最少失点でイニングもしっかりと投げてくれていますので、そういう意味では昨年と違って順調に来ているのではないかなと思います」

――対戦相手オリックスの先発は田嶋大樹投手です。去年一昨年と対戦がなく3年ぶりの対戦となりますが田嶋投手の印象は?
松井「まっすぐが非常に強い印象がありますし、投げっぷりのいい投手だと思っています」

――ここ4試合、1番に長谷川信哉選手を起用しています。4月17日(ロッテー西武4回戦)はノーヒットながらフォアボールで3出塁、そして一昨日(4月21日、西武-楽天6回戦)は2安打という結果でしたが、長谷川選手の働きについては?
松井「元々思い切りのいい選手なのですが、追い込まれてからの対応が良くなってきているのではないかなと思いますし、状況によってしっかり振っていくところ、またしっかりとボールを見てピッチャーに球数を投げさせるという部分が、昨年と違い大きく成長したところではないかなと思います」

――センターの守備でも大きな働きをしていますね?
松井「非常に落ち着いてプレーできているのではないかなと思いますし、打者の特徴であったり、ピッチャーの(球の)軌道であったり、そういった部分も含めしっかりと準備して守れているのかなというふうには感じています」

――先週、古賀悠斗選手が脳震とう特例措置で抹消、山村(崇嘉)選手が怪我、そして外崎(修汰)選手の欠場がありました。野手のやりくりが苦しい中かと思いますが、起爆剤として期待する選手は?
松井「そういったことが重なるときもあります。ただ控えの選手もいるわけで、その選手たちでしっかりと戦っていきたいなと思います」

――状態がいいと感じる選手は?
松井「岸(潤一郎)がいいですね。岸や長谷川もそうですけど、若林(楽人)も開幕してなかなかヒットが出ない中で、しっかりとファームでいい結果を出し上がってきてくれましたから楽しみにしていますし、佐藤龍世は役割を理解しているといいますか、ランナーを返すこともそうですし、繋ぐという意味でもそうですけど、佐藤龍世、岸あたりは状態がいいのではないかなと思います。(今日は)カードの頭なので、何とか平良が一つ勝ちを作れるように目の前の試合を戦っていきたいと思います」

――登録抹消された栗山巧選手はいかがでしょう?
松井「(ファームで)打席を重ねた中でまた状態も上げてきてくれるでしょうし、チームにとっても必要な選手なので、準備をしっかりしてやってきてくれるのではないかなと思います」

※インタビュアー:鈴木純子アナウンサー

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