林原めぐみのラジオ原体験に、日髙のり子「すっごくいい思い出!」

2022年3月31日、文化放送は開局70周年を迎えた。それに伴って3月28日から4月3日までを「開局70周年ウィーク」とし、70時間特番が編成された。4月2日の19時から21時までは1991年4月から2010年7月まで文化放送で放送され、その後もインターネットラジオ「超!A&G+」で配信され続けている「ノン子とのび太のアニメスクランブル」が、サブタイトル「アニラジの歴史はここから始まった」がついた特別版で放送された。

ー世代を超えて「共感の嵐」を呼んだエピソード

声優の日髙のり子さんと、長谷川太(長谷川のび太)文化放送アナウンサーがパーソナリティを務めるこの番組では、声優の櫻井孝宏さんと林原めぐみさんがゲストとして登場し、ラジオの魅力や思い出を語った。

林原さんは「初めてラジオを聞いたのはいつ頃?」という質問に対し「中学生くらいの時の『宇宙戦艦ヤマト』のドラマかなにかです」と回答する。

「番組が夜中にやってて、友達と起きてて、本当は部屋で聞きたいんだけどまだ携帯電話がない時代で、家の玄関のところにしか電話がなかったから、寒いのにそこにラジオを持っていって、毛布にくるまりながら友達と電話しながら、同じラジオを聞いてたりして」と林原さんは学生時代の思い出を披露。日高さんは「すっごくいい思い出! それこそ『君と僕とイヤホンと』の世界を電話でやってたってこと」と、「アニスク」1500回を記念して作られた自身が歌う楽曲(長谷川アナも作詞とコーラスで参加)と共通する部分を発見した。

長谷川アナが「そういうラジオの原体験っていうのは、いま林原さんがいろんな番組をやられる中で関連付けられることがあるんですか?」と質問すると「あるある! (番組リスナーの中学生が)普段だったらインターネットとかで聞くんだけど、せっかく家にいるし明日学校早いわけじゃないしって初めてオンタイムで聞いたら、昼間入っていたはずの電波が夜は入らなくて、部屋中を電波を探してウロウロした――っていうエピソードを番組で紹介したら『おじさん達はずっとそうだったんだよ』って共感の嵐で。いまやってる自分のラジオも10代から60代までがいろんな角度で同じようなことを笑って考えて、共感するサロン化していて、ラジオならではだなって思うんだよね」と林原さん。

番組ではこのほかにも声優の水樹奈々さんや漫画家の青山剛昌さん、アーティストのangelaなど、日高さんや林原さん、そして番組と関係の深い方々から多くのメッセージが寄せられた。

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放送5分前に「ダメだ、変える!」毎日が戦いだった「梶原しげるの本気でDONDON」22年越しの秘話

2022年3月31日、文化放送は開局70周年を迎えた。それに伴って3月28日から4月3日までを「開局70周年ウィーク」とし、70時間特番が編成された。その中で4月1日の15時30分から17時45分まで、1988年4月から2000年3月まで放送されていた「梶原しげるの本気でDONDON」が復活した。

ー番組誕生のきっかけは作家の思いつき

梶原しげるさんを始め、井崎脩五郎さん(競馬評論家)や伊藤佳子さん(文化放送元アナウンサー)ら、当時の出演者が22年ぶりに集まった。復活ということで、番組にゆかりのあるメンバーを迎えて当時を振り返りながら番組が進行。最初のゲストとして、番組の生みの親であり、番組の方向性を示してきた放送作家の久利一さんを迎え、誕生秘話について語り合った。

「元々(平日午前)11時台というのは、『小倉智昭のとことん気になる11時』という番組をやっていました。3年くらいやった後、その番組が終わり、2時間の枠が空くということで、台本を書かない番組をやりたいと思い、『台本を書く準備の過程』を放送したらどうだろうと考えました。当時はニュースが商売になり出した頃だったので、2時間でニュースを1つテーマに取り上げて、素朴な疑問で攻めていく過程を生で放送しちゃおうと提案したら、ディレクターさんが懐の広い人で、それでいこうと実現してくれました」と久利さんは番組誕生のきっかけを語る。

続けて「朝、ディレクターや放送作家が5、6人集まって、その日の朝刊などからネタをホワイトボードに書きだし、良いと思ったニュースに対して素朴な疑問を挙げていきました。それを書いているうちに放送が始まっちゃうんですよ。みんな手分けして誰に取材をするかなど、その過程をドンドンやっていくというすごく乱暴な番組でした」と裏側も告白する。

当時アシスタントとして参加していた伊藤さんは「私も当時、新聞記事をとにかく切りまくってネタを出し、やっと決まったと思ったら久利さんが『ダメだ、変える』と言い出して、5分前にネタが変わることが何度もありました。本当に大変なことが色々ありましたね」と振り返った。

その後も番組にゆかりのあるゲストが多数登場。当時行ったゲリラ取材の数々も取り上げ、リスナーにも当時のアグレッシブさが伝わる内容となった。

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