4月から小学校へ行きます。小学校はどんなところですか?

ふらっと こども電話相談室

2024年3月13日放送

TBSラジオで長年親しまれた名物企画「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)のコンセプトを受け継いだコーナーです。パンサーの向井慧が「電話のおにいさん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。

今回は先週放送したはるかちゃんと金井真紀先生の続編です。「外国のニュースを見ると争いがあって怖いです」という質問のほかに、はるかちゃんにはもうひとつ聞きたいことがありました。

Q. 4月から小学校へ行きます。小学校はどのようなところですか?(東京都 はるかちゃん 6歳 保育園)

(回答した先生)金井真紀さん/文筆家、イラストレーター

向井おにいさん:4月からはるかちゃんは小学校に行くことになるんだね。今から楽しみですか?

― 楽しみ。

向井おにいさん:楽しみなんだね。でも、どんなところなのか、やっぱり行く前に知っておきたいですよね。

― はい。

金井先生:えーと、どういうことが知りたいですか? 特に小学校の何が知りたいというのはありますか?

― 小学校では何をするか。

金井先生:何をするか、ね。楽しみですねえ。たぶん今の保育園と同じようなこともあるけど、全然違うこともたくさん出てくると思うんですよね。小学校の大きさにもよると思うんですね。はるかさんが行くのは大きな小学校ですかね。小さい小学校かな。

― 大きい小学校。

金井先生:ああ、それはまた楽しみですね。

― うん。

金井先生:小学校がどんなところだったかなって思い出すとですね、たくさんの人たちとみんなで一緒にやることがいろいろ出てくるんですね。保育園でも似たようなことがあるかもしれないんですけど、小学校はもっとたくさん出てくるんですね。勉強もみんなで一緒にやるんですけど、それ以外にも例えば学校の掃除をみんなで一緒にやるんですね。

― はい。

金井先生:私の場合はですね、家でひとりで掃除するのは大嫌いなんですけど、学校でみんなで一緒に掃除するのはすごく楽しかった思い出があります。みんなで一緒にやることが大人になるともうなかなかないので、小学校のときはそれがすごく楽しかったんですね。

― うん。

金井先生:でも一方で、みんなで一緒にやるつらさもあるんですよね。私の場合はですね、朝早く学校に行って先生の話をみんなで並んで聞かなきゃいけないことや、みんな一斉に「起立! 礼!」って何度もやるのが、なんか嫌だなって思ってたんです。あと、ドッジボールが大嫌いだったんですね。だから「なんでドッジボールをみんなでやんなきゃいけないんだろう。それぞれ好きなことすればいいのに。みんなでやらなきゃいけないのが嫌だなあ」と思ったんですね。みんなで一緒にやる面白さとつらさが両方あると思うんですけど、そこが小学校の面白いところです。
また、お友だちは自分とは違うことが楽しかったりつまらなかったりするんですよね。そういうふうに「なんか違う考えの人がいるんだ」っていうのがまた面白くてですね。小学校ではいろんな違う人と会えるっていうところが、はるかさんらしさっていうのが何かなっていうことを知ることにもつながるかなって思います。

― うん。

向井おにいさん:はるかちゃんは何か得意なことってあるんですか?

― 算数とかダンスとか。

向井おにいさん:算数が得意なの?

― 算数ねえ、大好き。

金井先生:算数大好きなの! それはすごいことですよ。それはいいですね。小学校に行ったら算数が嫌いなお友だちもきっといるんですよ、私のようにね(笑)。そういう人に教えてあげたり、それも楽しいところなんですよね。小学校にはいろんな人がいるんですよ。

向井おにいさん:確かに。得意なことは教えて、不得意なことを教えてもらって・・・っていうことも小学校でできますしね。

金井先生:「私、算数大好き!」「私は嫌い」っていう人が出てくる。それがまた面白いんですけどね。どういう人に会いますかねえ。それはすごく楽しみですね。あとダンスも得意?

― うん。ダンスも好き。

金井先生:どんなダンス?

― うーん・・・、スポーツみたいなダンス。

向井おにいさん:スポーツみたいなダンス?

金井先生:体操みたいなの?

― チアとバレエを習ってるんだけど・・・。

向井おにいさん:あ、バレエか。

― チアも。

金井先生:チア? チアリーダーのチア?

― うん。

金井先生:すごおい。それは楽しいですね。じゃあもう、みんなで一緒にやるなんていうのも慣れてますね、きっと習い事でね。

― うん。

金井先生:じゃあ算数とチアとダンスは大丈夫。不安なことはありますか?

― うーん、不安なことは特にない。

向井おにいさん:いいよ! そのままでいいと思います。

金井先生:ほんとですね、すごくいいことですよ。まわりの人がもし不安でも、はるかさんと話していれば不安じゃない気持ちが伝わるから、みんなにとってもはるかさんが不安じゃないことはいいなって思いました。

向井おにいさん:はるかちゃん、4月から小学生になって「こんな楽しかったことがあった」とか、「ちょっとこんな嫌なことあったんですけど」っていうことがあったら、またぜひここに送ってきてくれますか。

― はい。

向井おにいさん:ありがとう!

(回答者プロフィール)金井真紀さん。文筆家でイラストも手がけています。「おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行」(岩波書店)、「聞き書き 世界のサッカー民 スタジアムに転がる愛と差別と移民のはなし」(カンゼン)、「日本に住んでる世界の人」(大和書房)、「パリのすてきなおじさん」(柏書房)、「マル農のひと」(左右社)など、面白そうな人を訪ねて書いた本がたくさんあります。

パンサー向井の#ふらっと
放送局:TBSラジオ
放送日時:2024年3月13日 水曜日 8時30分~11時00分
公式Twitter

※該当回の聴取期間は終了しました。

補欠選挙の結果を分析。「保守王国」と呼ばれる島根に変化が?

4月29日「長野智子アップデート」(文化放送)、午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは政治ジャーナリストの角谷浩一さんに、4月28日に行われた補欠選挙の結果を解説してもらった。この記事では島根1区に関する部分をピックアップする。

長野智子「選挙区ごとに分析などいただければと思います。まずは唯一の与野党対決となった島根1区です」

角谷浩一「亀井(亜紀子)さんは一度現職もやられていたので返り咲きということになりますが、島根が『保守王国』といわれますよね。1区はずっと細田(博之)前衆議院議長が地盤を守っていて」

長野「小選挙区制度の導入以降、ずーっと。勝ち続けた」

角谷「2区は、もう亡くなりましたけど竹下亘さんがずっと議席を持っていた。つまり保守王国というより、細田さんと竹下さんがずっとやっていたと。ある意味で当たり前だった。それがお二人ともご存命でなくなって、時代が変わってきて、新しい人が。それも自民党の人が引き継ぐものだと思っていたら、こんなことに、と。細田さんがお亡くなりになったための選挙ということで、自民党も候補者を立てました」

長野「はい」

角谷「ただ細田さんは(旧)統一教会との関係が取り沙汰されたり、じつはセクハラ問題というのがあったり。それに安倍派を細田さんはずっと守っていた、ということも。いま問題になっていることを全部抱えていた、みたいな問題があった。お亡くなりになったので自民党は候補者を立てたけど、そんなに簡単ではなかった、ということ」

長野「きちんと説明されないまま、亡くなられてしまったわけですね」

角谷「今回負けたけど、次はもう有権者は自民党に帰ってくる、という声も地元にはあるんだと思います。今回も県会議員がほとんど動かなかった、という話もありました。一方で世論調査、事前のいろんな調査ではかなり引き離されていて、亀井さんが強かった。でも(岸田文雄)総理は2度入ったんですね。最後の土曜にも入られると。総理が最後に入るのは、逆転できそうなとき、というのが不文律でした。数字の差が既にあるのに、総理は入った」

長野「はい」

角谷「これは岸田さんの独特なやり方というかな。突然、政倫審に出ると言う、派閥を解散すると言う……。岸田さんは誰かと相談して揉んで決めるというよりは、直感的に決められるんですね。島根1区は自民党が唯一出していたところだから、小渕(優子)選対委員長はずっと張り付いていました。国会開会中でしたけど、ずっと」

長野「はい」

角谷「岸田さんは2度も入った。茂木(敏充)幹事長は入らなかったんですね」

長野「それはなぜですか?」

鈴木純子(文化放送アナウンサー)「岸田さんとの仲が微妙だという話も……」

角谷「ただ選挙に勝てば微妙どころか、戦うところで『茂木さん、よくやった』となりますよ。一生懸命、入らなかったというのは、幹事長自らが諦めていたんじゃないだろうか、とか。もっと言うと第一声。泉健太立憲民主党代表は、初日に島根で第一声、声を上げているんですね。ところが茂木さんは行かなかったと」

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