音楽の演奏は「アスリート的」な楽しさも…その理由は?【長濱ねる×SPECIAL OTHERS ACOUSTIC】

SPECIAL OTHERS ACOUSTICと宮原 "TOYIN" 良太(Dr.)と柳下 "DAYO" 武史(Gt.)が長濱ねると、J-WAVEで音楽の持つ力を語り合った。

3人が登場したのは、アーティストたちのライブ音源とともに、共生社会の実現に向け「音楽がもつチカラ ・役割」、社会で起きている「現実の進化」を考えるJ-WAVEで放送の特別番組『J-WAVE SPECIAL BORN TOMORROW ~FUTURE IS YOURS~』(ナビゲーター:板井麻衣子・グローバー)。ここでは9月23日(木・祝)のオンエア内容をテキストで紹介する。

音楽はやっぱり人前でやるのが前提

まずはSPECIAL OTHERS ACOUSTICがスペシャルライブを披露。『MASK』『IDOL』『STEADY』『LIGHT』『WOLF』の5曲をオンエアした。

【ライブ音源】
【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20210923223123(2021年9月30日28時59分まで)

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ライブ後、長濱のナビゲートで宮原と柳下とトークを展開した。

長濱:ライブお疲れ様でした。いかがでしたか?
宮原:やっぱり外はいいね。
柳下:曲の間奏の途中で虫の音が聞こえたりして野外感たっぷりで気持ちよかったですね。
長濱:コロナ禍になってなかなか有観客でライブすることが減ったと思うんですけど、今日みたいに有観客でライブすることの良さってどんなところですか?
宮原:音楽ってやっぱり人前でやるのが前提みたいなもんだからね。
柳下:音楽の始まりがそうだからね。目の前に人がいて楽器を鳴らしてっていうのが始まりだったと思うので。
宮原:今のライブは新しいかたちになってるから戸惑いはあるよね。
柳下:そうだね。お客さんがいないなかでのライブは慣れないところがあったりとか。
宮原:でも、慣れていくよね。

柳下は今日のライブについて「ライブが少なくなると今までより重みが出てくるので、一つひとつの音に集中してやった」と語る。

柳下:お客さんは声を出せない状況だし、すごく集中して聴いてるだろうから失敗もできないなって気持ちもありつつ、しっかり集中して届けようって思いでやりました。
長濱:ライブ中はお客さんの顔も見れたりするんですか。
宮原:見えますね。みんなも「イエーイ」とか言えないから手で表現してくれたりして、これも新しいかたちだなって思いますね。
長濱:今日のライブでクラップが入る曲もありましたけど、そのときのいつもより気持ちのこもった「これで表現するんだ」って思いがすごく伝わってきましたね。
宮原:参加してくれるって気持ちがすごく伝わってきましたね。

音楽は生活の延長線上にあるもの

これからの共生社会の実現に向け、音楽はどのような役割を担うか。宮原はこう答える。

宮原:音楽って面白いコミュニケーションで、俺たちの音楽は歌詞もないから世界共通というか、みんなが聴いてたら楽しいっていう境目を感じさせないものだなって感じますね。
柳下:僕らは高校の同級生で始めたバンドなので、高校のときから放課後はみんなで残って音楽やってっていうのが今日まで続いているような感じなので。
宮原:あって当たり前のものだからね。
柳下:生活密着なんですよ。逆に音楽が特別なものではないというか。メンバー4人で鳴らすことが日常というか生活の延長線上にあるので。
宮原:音楽をやるために生きているようなもんだよね。たぶん今日も家に帰ったら音楽のこと調べるし楽器のことも見るし、音楽をずっとしてますね。だから音楽が大好きでたまらないし生きがいですね。

長濱は「大好きな音楽を奏でることと、それを人に届けることに違いはあるか?」と質問すると、宮原は「違いますね」と即答した。

宮原:自分で作っていたら自分が納得すればいいんですけど、それを人に聴かせたときにどういう反応が返ってくるのかって予想がつかないじゃないですか。そこが面白いですよね。それでいいと思ってもらえたら仲良くなれるわけだし。だから面白いコミュニケーションツールだよね。
柳下:最初は僕らから一方的に発信するコミュニケーションなんだけど、受け取る側が違ったアクションをしてくれると俺らは「こういうリアクションなんだ」と思ってまた別の音楽が生まれるようにサイクルしていくのがすごく好きですね。
長濱:確かに聴いて下さる方を受けて変化をしたりしてるってことですよね。それこそ共生だと思います。

楽器の楽しさも伝えられたら

SPECIAL OTHERS ACOUSTICはこれまでたくさんのフェスにも出演してきた。若い世代のアーティストなどと共演することでどんな意識をもたらすのだろうか。

柳下:俺たちも若い人たちと仲良くしたいと思ってるから、世代ごとでバラバラで食事するんじゃなくて、もっとみんなで味わってお話できたらいいなっていうのもあるので、それがお客さんにも伝わっちゃうというか。だからステージも世代とか関係なくいろんな世代のアーティストが出るフェスって素晴らしいなと思います。
宮原:俺たちが出たフェスでも俺たちよりもっと歳上の人が聴くようなアーティストも出ていて、そういうのを自分から観に行く機会ってなかなかなかったんですけど、そこで観る機会に恵まれてそのときに「やっぱり素晴らしい」と思ったので、そういうのも面白いですよね。
長濱:違うことは全然悪じゃないと私も思います。違うがあるからこそ自分に新しい影響を及ぼしたり、何か楽しいこととか発見とかもあると思うので観ている側もいろんな世代の音楽が混ざり合って、そこだけで生まれる新しいものを観れたりするのでとても思い出に残ると思うので、これからも楽しみですね。
柳下:そうですね。今の若い人たちが知らない音楽がまだあると思っていて。僕らにとって当たり前の音楽でも、今の若い人たちが聴いたらすごく新鮮に聴こえることがたくさんあると思うので、逆に僕らも今の若者が聴いている音楽を聴くとすごく刺激的なので。

宮原と柳下は音楽を通して描く未来について語る。

柳下:僕らは自分たちの音楽をいろんな人に聴いてもらいたいっていう思いはもちろんあるんですけど、同時に音楽の楽しさというか楽器の楽しさとかも伝えられたらいいなって。インストバンドなのでもちろん楽器が好きなんですよね。だから単純にもっとみんなが楽器をやってほしいなって思います。
長濱:今日のライブをお聴きしてても、初めて見る楽器だったり初めて聴く音で溢れていてすごく興味がわきました。
宮原:音楽って面白くて、芸術の面もあるけどちょっとアスリート的な面も持ってるんです。楽器を練習しなければいけないじゃないですか。こういうバランスを持っている芸術ってなかなかないんですよね。
長濱:確かに。
宮原:楽器の腕を磨く時間も楽しいし、そこでできた音楽を芸術として楽しむのも楽しいので。
長濱:自分の体を使って脳も使って耳も使って、全部で感じながら。
柳下:だからみんなに楽器を始めてほしいですね。そうしたらみんなが笑顔の世界になると思います。
長濱:私もそうだと思います。

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