――レースの展開をどういう風に見ていましたか?
「1区が想定より少し早い展開になったので、吉倉(ナヤブ直希、3年)がもうちょっと前で行ってくれればなと思いましたけども、許容範囲の中で繋いでくれて良かったかなと思います」
――区間新記録も、区間賞もありました。
「選手たちに、優勝するのであれば複数の区間賞を獲らないと勝てないという話はしていましたので、2つ3つというところで、今回どうなんですかね? 3つ4つぐらい行ったのか。工藤(慎作、4年)も獲ったんですかね。 ちょっとわからないですが、そういう意味で理想としていた展開になったと思います(※2、4、5、6区の4区間で獲得していました)」
――三大駅伝という舞台で久しぶりの頂点を獲ったことについて
「まず1つでも獲れたので良かったかなと思います。ただ、うち的にも選手層的には出雲はすごくチャンスがあると思っていました。大会前から言っていましたが、次の全日本でどれだけ勝負できるかっていうのが箱根駅伝に繋がってくると思いますので、これで油断せずに、勝って兜の緒を締めていきたいなと思います」
――今日の中でMVPを1人選ぶとしたら誰ですか?
「1人はなかなか言いづらいですけど、レースの流れを作ったのが本田桜二郎(1年)でしたし、私自身としては新妻(遼己、1年)。周りからは、新妻が当日変更で外れるんじゃないかと言われていましたが、夏場も練習をきっちりやってきて、私としては本当に彼に結果を出してほしいなと思っていました。しっかり区間記録の走りをしてくれたので、私の中では新妻がMVPかなと思います」
――全日本、箱根に向けて意気込みを
「これで安心せずに、ここからがようやくスタートなので、全日本でもきっちり、今回みたいな後半で逃げ切れるような安心した展開ができれば。ただ他の大学も非常に力が拮抗していて、逆にこれで今度は追われる立場になると思いますので、自分たちのレース、自分たちらしいレースができるように頑張りたいと思います」
――1年生が良い時期、悪い時期それぞれありながら、順番に力を出していった。
「あの3人に上杉(敦史、1年)も含めて、前半戦良かった選手と前半なかなか思うような結果が出なかった選手もちゃんと夏場踏んで来ていますので、足並みはしっかり揃ったかなというところです」
――この1年生2人の走りは想定通りか?
「一応想定タイムはもう少し下げていたので、一応大会記録は狙っていましたけども、今日の風になれば2時間7分40秒前後だと想定していました。前半から速い展開になって、本田が区間新記録を出した時点で、もう少し上に行けるのかなと思っていました」
――これまで1区で出遅れる展開が多かった中、今回の結果にはチームの地力がついてきた手応えがありますか?
「個々の力がついてきたかなと。“圧倒的な個”をどの区間にも配置できましたので、力は上がってきたかなと思います」
――1区の吉倉ナヤブ直希選手(3年)への指示というのは?
「区間賞獲ってこいよと。皆さんのイメージ的に吉倉はつなぎのイメージがあるので、来年 4 年生で、自分がエースになるぐらいの走りを見せてくれという話はしていた。多少の気負いがあったのかなと思います」
――1区を後ろから行くのはいつも通りの展開
「そこも含めてもう少しちゃんと集団に入った中でラストがあるので、(本人の)強みが活きるような展開をしなきゃいけないよとは言っていた。最初に藤田(大智、中央大学4年)くんが飛び出して、縦長になった時点で本人も少し自重してしまった部分があったので、今後の課題として彼にもそういう話はしました」
――5区の山口(竣平、3年)が勝負を完全に決める素晴らしい走りをした
「ちょっとオーバーペースで行っていて、後半やや失速気味だったので、彼の力からするともう少しあそこで離せたんじゃないかなと。ただ大会前の先週に体調を崩していたので、実際に増子(陽太、1年)を使うかどうか迷っていたところもあった。ただ、夏場踏んできているので、調子は上がってくるかなというところと、去年は出雲と全日本をやっていないので、これでまた箱根となると、本人的にはちょっと不安なところもあった。調子が戻ってきたので使う形にしました」
――工藤選手は距離を踏んできたなりの走りでした。
「工藤も前半は自重して行くと言っていた。ただ後ろから、髙石君が猛烈に迫ってきていたので、ちょっと心配はしましたが、本当にクレバーな走りだったと思います」