【水谷加奈の劇場型恋愛体質】スマホと化粧と文庫本

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。
アナウンス部長・水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴っていく。

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―7月7日(金)配信分―

山の手線にて。
ドアの横で20代半ばくらいの女性が立っています。
黒のロングワンピースに白のかごバッグ、白のサンダルという出で立ち、ぱっと見はオシャレ。
ただ、一心不乱にスマホを見ているその姿がちょっと異常な雰囲気なのです。
猫背になるくらいの体勢で背中を丸めてスマホをのぞきこんで。
少し茶髪のボブヘアなのですが、ずっと下を向いているので髪で顔が隠れて表情は見えません。
しばらくしてその女性が顔を上げたところ、
(あれ? 想像していたよりかわいいじゃない)
と思いました。
ということはつまり【猫背とスマホ】が彼女の印象を落としていたのです。

同じように、電車の中で化粧している女性を見かけると、
(みっともないなあ。ブサイクだなあ)
と感じます。
眉毛を描いたりアイラインを引いたりまつげをカールさせたりという姿は、人に見せるものではない。しかも電車の中でなんてはしたない、女の恥だ、と。
【電車内の化粧】も女性の格を落としますね。

でも…。
そう思っている私が古いのかもしれません。若い人たちに聞くと
「電車の中で化粧? そんなに気にならないですけど」
と言いますから。

ほとんどの人がスマホを見ている電車内で、文庫本を読んでいる人がいると
知的で美人に見えます。
文庫本って優秀なツールですね。
私は老眼が進んだこともあり本を読むと目が疲れてしまいます。
もはや自分を美人に見せるツールも使えないなんて…。悔しい…。

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