STVラジオ『MUSIC☆J』。土曜・日曜の18:00~、'70~'90年代の日本の曲・日本語のpopsを中心にイントロからエンディングまでノーカットでお届けする3時間のライブ・プログラム。ポプコン出身のシンガーソングライター・松崎真人が、ご案内しています。20時台に、斉藤和義の3枚目のアルバム「WONDERFUL FISH」の中から3曲を選んで紹介しました。
M20「歩いて帰ろう/斉藤和義」【20:01頃】
松崎:この「歩いて帰ろう」も恐らく、大ヒットを狙って書いた感がないところが凄いんだよね。サラッと書いたけど、結果、時代を超える名曲として今でも残っているところが斉藤和義らしいなと思います。
松崎:そして、これは恐らく実話だと思います。だって、アルバム3枚となると、田舎から出てきて一人暮らし始めて、2年とか3年経った頃でしょう。その時に、今と違って個人情報とか、ストーカーに対する規制とかが緩かった時には色々ありました、本当に。
M21「ポストにマヨネーズ/斉藤和義」【20:06頃】
松崎:アルバム「WONDERFUL FISH」の中からですが、最初にかけた「歩いて帰ろう」は1994年6月1日にシングルカットされております。そして「déjà vu(デジャ・ヴ)」と言う曲が同じ94年11月23日にシングルカットされて、年が明けて1995年3月1日に「プストにマヨネーズ」をさらにシングルカットしているという…これ、ライブで(全国を)廻っていて評判が良かったからシングルカットしたと言う理油があるんじゃないかなと。
松崎:でも、これ(シングルで)出しておいて良かったよね。やはり「歩いて帰ろう」だけの斉藤和義じゃないよ、ってことが早めに打ち出せたことが今の幅広い音楽性をみんなに判ってもらえるための布石になっているんだと思います。
松崎:僕がこの「WONDERFUL FISH」を素晴らしいと思い知るきかっけになったのが、ラストに収められている「引っ越し」という曲です。ちょっと長い曲ですが、フルサイズでお掛けします。
M22「引っ越し/斉藤和義」【20:13頃】
松崎:大きく言って、A・B・Aとサンドイッチ構造になっている曲なんですけど、いわゆる中期ビートルズ的な、組曲的な編成を使っています。それが何か、大袈裟なことをしている感がない。何をしても「自分はとてもさりげなくやってる」という感じを醸すところが今に続く斉藤和義の魅力だなと思います。
松崎:この「引っ越し」を一言ずつ噛み締めて聴いていると、自分が何にもない部屋、段ボールさえも届いてない部屋に引っ越して東京暮らしを始めた時のことなど、いろんなことがパパパッと思い浮かぶわけです。そういう、人のイメージを喚起する力って作詞家には最重要なことです。いまの斉藤和義の最初の完成形として「WONDERFUL FISH」はアルバム単位で聴いて欲しいなと思います。