TBSラジオ「伊集院光とらじおと」毎週月曜~木曜あさ8時30分から放送中!
2021年4月12日(月)放送
TBSラジオで長年親しまれた名物番組「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)のコンセプトを引き継いだコーナー。子どもたちから寄せられた疑問や質問、相談に全力でお答えします。
伊集院光が「電話のお兄さん」となって、毎回、様々な質問に合わせた専門家の先生を回答者としてお呼びします。今回の質問は・・・
(茨城県・じゅんぞうくん 7歳 小学2年生)
じゅんぞうくんは家で飼っていたメダカが死んでしまって夜も眠れないくらい泣いたそうです。そして朝、起きたら目がはれていたので不思議に思ったそうです。
この質問にお答えいただいた先生は・・・
動物解剖学者の遠藤秀紀さん
遠藤秀紀先生
目から涙があふれたときにティッシュやハンカチでふいたり、指でふいたりすると、すごく小さくて目には見えないんだけれども、実は目の表面に細かい傷がつくんです。じゅんぞうくんは走っていて転んでひざや手をけがしたことはないかな。そのときひざや手が赤くなってはれてきたでしょう。目をふいたときに起きていることはすり傷と似ていて、体がその傷を治そうとして、水分とか血の中身とかが集まってくるんです。そうするとはれてくるんです。それは体が目の細かい傷を治そうとして反応している印なんです。じゅんぞうくんの話を聞いていてすごく興味深かったのは、じゅんぞうくんはとても悲しかったのに自分の体の変化、目がはれるということに関心を持っているんだよね。
伊集院お兄さん
メダカが死んでしまって悲しいのと同時に、目がはれるのはどうしてだろう?って考えられるって、なんかすごいことですね。
遠藤秀紀先生
そうですね。それと、じゅんぞうくん、泣くことはとてもいいことだよ。なぜかというと、泣くというのは例えば、友だちが悲しんでいることが分かることなのね。泣いて泣いて、目をはらして、その回数が多いほど、じゅんぞうくんはやさしい大人になっていくと思います。いっぱい泣いて、いっぱい人の気持ちの分かるやさしい人になってほしいなと思います。
じゅんぞうくんははがきにメダカの絵を描いて送ってくれました。死んでしまったその日、夢に出てきて「ありがとう」と言っていたそうです。