TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」月~木曜日の11時から放送中!
いまはハウス栽培やいろいろな技術が進んで、一年中食べられるものが多いですが、それでも、晴れの日の多い少ないにより、けっこう味が変わってきます。
「いよいよ、夏果実シーズンの始まりです」と話すのは元東京青果の加藤宏一さん。この5月はもちろん、6〜8月ぐらいまで「これから旬のイチ推しフルーツ」を教えていただきました。
現在は熊本県産の大型ハウスで栽培された物が中心に出回っております。こだますいかは、千葉県産や茨城県産も始まっています。農家も、自分の生産プラン通り仕上がって、きっと満足しておられると思います。重いスイカを畑から取ってくるのは重労働。熊本県は2016年の震災や、その後2019年の洪水被害から立ち直って、今年は作付けが増えています。これから6月いっぱい潤沢に出回ります。千葉県の農家も19年の台風で被害を受けて、今年から本格的に立ち直ってきていると思います。ちょうど今頃ハウスの物が始まったところではないかと思います。
加藤:
選び方は、1玉・半玉の場合は、お尻(花落ち)を見ましょう。点が、指先ぐらいに小さて、キレイなものがいいです。現在、スーパーではカットのものが出回っていて、6分の1カットで600円ぐらい。夏に向けて1玉が出回ると、3000円〜4000円。
平成の初め頃に第一次ブルーベリーブームというのがあったのですが、その時の主役が東京湾の対岸の木更津産のブルーベリーです。木更津は本当に近いので、鮮度がいいんです。当時は農家も栽培ノウハウもはっきりしておらず、手探りの状態であったと思います。農家が木を大事に丁寧に収穫しています。
その後、第二次ブーム・第三次とブームが拡がり、四国や静岡等からも入荷するようになっていますが、シーズン最初は木更津産がオススメ。8月、9月の終盤には、東北・北海道産まで国内産を長く楽しめます。
加藤:
ブルームと呼ばれる白い部分があっても気にしなくて大丈夫です。オススメはやはりジャム。これほど簡単にできる果物はないと思います。洗ってグラニュー糖を好みの甘さまでいれて、木べらでかき混ぜながら10分か15分位煮込みますと、ジャムの出来上がりです。コツは弱火に維持して手を休めることがないようにお願いします。スーパーでは、国産だと1パック500円程度。海外産で、1パック300円程度。