DEAN FUJIOKA「役作りと曲作りは、必要なものがちょっと似てる」

J-WAVEで放送中の番組『SEIKO SOUND STORAGE』。当番組は、ミュージシャンやスポーツ選手など、各界で活躍するゲストがマンスリーで自らの音楽遍歴を語ります。2月はDEAN FUJIOKAさんが登場。2月15日(金)のオンエアでは、俳優としての活動や、影響を受けたカルチャーについて話しました。


■音楽の仕事のほうが「自主性が問われる」

俳優だけでなく、ミュージシャンとしても活躍しているDEANさん。仕事をするうえで、俳優とミュージシャンで違いはあるのでしょうか。

DEAN:俳優を始めた当初は、自分の演技論みたいなものが少し強かったんです。でも、自分が監督をやってからは、だいぶ考え方が変わりました。俳優として仕事をするときはフィルムメーカーの一員として、監督だったりプロデューサーだったりが目指すゴールを理解し、全力でサポートするようなスタンスに変わりました。

一方、音楽の仕事は「より自主性が問われる」のだそう。

DEAN:責任が、より重いのかもしれないですね。脚本も書いて監督もやり、演技もするみたいな。音楽のほうがサイズ感はコンパクトですけど。

さらに、ふたつの仕事が互いに影響し合っている部分について、このように語ります。

DEAN:自分が演じさせてもらうキャラクターの内面を音楽で表現したり、主題歌を書くときに本編で描かれていない部分、内面の心情だったり変化を楽曲で表現するのは、すごく影響が大きくあるなと思いました。コンセプトを理解していって、どういう風に準備をするか、役作りと曲作りに必要なものは、ちょっと似てるなと思います。


■影響を受けたカルチャーは?

香港からエンターテインメントのキャリアを始めたDEANさん。そのため、香港の映画監督ウォン・カーウァイさんの作品に影響を受けたと明かします。初めて観たウォン・カーウァイさんの作品は、『Days of Being Wild(原題:阿飛正傳)』でした。

DEAN:自分が住んでいる香港の日常の中でああいう物語が起きてるのかと、すごく不思議な錯覚に陥りながら……ウォン・カーウァイの作品はどれも好きで観てきました。

DEANさんは、香港で活動したのち台湾に移り住みました。カラオケに行くと今でも北京語の歌を歌うほど、台湾のミュージシャンから影響を受けたそうです。


■クライアントワークは針の穴に糸を通すような作業

DEANさんは、1月30日に3年ぶりにニューアルバム『History In The Making』をリリースしました。アルバムには、さまざまな言語の曲が収録されています。曲を作る際は勘で言語を選んでいるそうですが、クライアントワークの場合は、指定されたものでベストな楽曲を作り上げます。クライアントワークの際に気をつけていることを訊きました。

DEAN:タイアップがついてるかどうかに関わらず、具体的な楽曲のイメージは、ある程度最初に持って進めます。何となくの方向性を自分の中で定めてから書き始めます。曲を当てる対象がはっきりと決まっているような書き下ろしの場合は、自分の中だけではなくて、関係者のみなさんに言葉として伝わるような、企画書のようなものをはっきりさせてから音にしていく感じです。

「関わっている人がみんなハッピーになればいいと思って作っている」と続けたDEANさん。一方で、その作業は針の穴に糸を通すような作業にもなるとも明かしました。

番組では、『Days of Being Wild』に出演しているレスリー・チャンさんの『行くあてもないままに』をオンエア。「レスリー・チャンさんは、俳優としても音楽の面でもすごく興味を持ってフォローしてました」と紹介しました。

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【番組情報】
番組名:『SEIKO SOUND STORAGE』
放送日時:毎週金曜 24時−24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/

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