4月から何が変わるの?育児給付金からトイレットペーパーの価格まで
日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。
新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
もうすぐ4月。
4月は年度もかわるということもあって、さまざまなことが変わりやすい月でもあります。
そこで、きょうは4月から変わることについて一部抜粋して、お伝えします!
4月からの値上げ
帝国データバンクによると、4月から4170品目が値上げの見通し。
4000品目を超えるのは、おととし10月以来。
「調味料」2034品目、「酒類・飲料」1222品目、「加工食品」659品目「乳製品」197品目など。


・日清オイリオグループ「日清キャノーラ油」など家庭用食用油7~11%値上げ。
・大手ビールメーカーの缶ビールなども値上げ。
・大王製紙は4月1日、王子ネピアは4月21日、日本製紙クレシアは5月1日に、それぞれ値上げする。
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サブスクも値上げ!
ディズニープラスは、4月1日から「スタンダード」プランの月額料金が990円から1,140円、年額料金が9,900円から11,400円となる。
家計の負担がさらに増えそう・・・。
4月から変わる国の制度
その1つが、『育児』に関わる法律改正、育児・休業法。
中でも注目したいのは「看護休暇の見直し」。
「看護休暇」とは、働く人が子どもの看護や介護のために取得する休暇制度。

これまで、看護休暇は「子どもが病気になった場合などに、保護者が休暇を取って看護するための制度」として提供されていました。しかし、制度の利用促進を図るために、改正されます。従来、看護休暇は「小学校就学前の子ども」が対象でしたが、4月からは対象年齢が「小学校3年生修了まで」に拡大されます。これにより、より多くの家庭で看護休暇を利用しやすくなります。また、休暇の取得理由として新たに、「感染症による学級閉鎖」や「入園式、卒園式など特別な行事への参加」などが追加。
もう1つが男性の育休取得を促す「出生後休業支援給付金」制度。
・現在の育児休業給付金の給付率は、育児休業取得後180日間は育休前の給料の67%、育休時の給付は非課税で社会保険料も免除されることから、手取りベースで比較するとおよそ8割の収入。181日以降の給付率は50%で、手取りベースではおよそ6割。

4月から新たに設けられる制度では「両親ともに育休を14日以上取得する」という条件で、父母それぞれ28日間は、これまでの給付率に13%上乗せされて、給付率が80%となり、手取りベースでは休業前と同等になります。
こうした育児に関わる休暇や給付の制度については、お勤め先などで認してみて下さい。
車を持つドライバーの方に関係がある制度の改正
それが「車検制度の改正」。
自動車の車検は、乗用車の場合は新車を購入(新規登録)から3年後、以降は2年ごとに受けなければなりません。例えば、2022年9月1日に登録された乗用車であれば、2025年8月31日が最初の車検満了日となります。従来の車検制度だと、車検満了日の1か月前の7月30日から車検を受けることができた。それが4月以降は、2か月前から受けられるようになる。つまり8月31日が車検満了日の場合、6月31日から受検できる。

全国各地の山の標高が4月から変わるというニュース。
国土地理院が発表したもので、例えば北海道の羅臼岳は、これまでの1661mから1660mへ1メートル“低く”なる。また富士山もこれまでよりも5センチ高く、3775メートル56センチと5センチ高くなります。これは、調査方法を改定してより新しい方法で計算したそう。ただ、標高を表す際はメートルより下の値を四捨五入するため、富士山の標高は3776メートルから変わらないということです。

ほかにも4月に変わることがあります。ご自身でも調べてみて、4月の新生活に備えて下さい。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)