藤森祥平「ツーブロック」について考えてみた/ゲストはライターの富岡すばる。

TBSラジオからバービーがお送りする「週末ノオト」(毎週土曜13:00-14:55)

5月15日(土)今回のパートナーは藤森祥平アナウンサー。

藤森祥平「”ツーブロック”について考えてみた」

アナウンサーコラム「〇〇について考えてみた」。今回は「ツーブロック」について。

東京都の一部の都立高校にある、ツーブロックを禁止する校則。去年3月の東京都議会で、ある議員の「なぜツーブロックはだめなんでしょうか」という質問に、都の教育長は「外見等が原因で事件や事故に遭うケースがあるため、生徒を守る趣旨から定めている」と答弁。「ツーブロックだとトラブルに巻き込まれるのか」と波紋が広がっていました…。

今年3月に発行された「校則、授業を変える生徒たち 開かれた学校づくりの実践と研究」という著書の中に、世田谷区のある私立高校はツーブロック禁止をやめたという話題が。この学校は、生徒と保護者と教職員、この三者が対等な立場で議論を展開して物事を決めるという土壌を作って徹底しているそうです。


藤森:どういうイメージあります?いまツーブロックに。

バービー:私、正直、スラムダンクの「ゴリ(赤木剛憲)」

藤森:お~。がっつりいってますよね。

バービー:はい(笑)ライン入ってるみたいな(笑) あれのツーブロックが昔ながらですよね?ちょっと悪いイメージのツーブロック。でも、今のツーブロックはアイドルとかもやってそうなイメージですね。

藤森:そうそう…色んなアレンジがありますから、その辺をしっかりまとめて、その当時と今のツーブロックの認識をプレゼンしたそうなんです。生徒会の方が。


その後、世田谷区の私立高校ではツーブロックが解禁に。

バービー:ちゃんと話し合いが嚙み合ったんですね。

藤森:そう思いますよね、これだけ聞いてると。だから、みなさんが時間も使って頭も使って、相手も想像して議論を展開する。この形って、ツーブロックに限らず、社会性を学ぶとてもいい教材じゃないかって思って。

バービー:だれもマウンティングもせず、押しつけもせず…

藤森:ちゃんと、これを聞いたら相手がどう思うか想像しながら展開してるじゃないですか。で、あくまで出発点は生徒会!素晴らしいなぁと思って…。

そんな話題から藤森さん、初めてのツーブロックに挑戦してみました。いかがでしょうか!!!

2時台はライター・富岡すばるさんをお迎えして

ゲイであること公表しながら、失われた青春を取り戻すべく、昼の世界で地道に奮闘中、というライターの富岡すばるさん。

今回、お招きしたきっかけは、FRaUに掲載された富岡さんが書いたコラム【「処女なの?」と平気で質問…ブリトニー・スピアーズを苦しめ続けた「メディアの女性蔑視」】。

今年2月、タワーマンションに引っ越した際、セキュリティと芸能人のプライバシーの問題について思うところがあったバービーさん。ちょうどそのタイミングで、このコラムを読み、とても共感を。

バービー:富岡さんのコラムの中で、ブリちゃん(ブリトニー・スピアーズ)だけじゃなくて、マドンナとか、いろんな歌姫が被害にあってるという事も書かれていますね。

富岡:そうですね。「ブリちゃん」は、僕が初めて好きになったアイドルの一人ではあるんですけど、それとは別に「マドンナ」は、僕が初めて「エンパワーメント」された存在なんですよ。初めて勇気をくれた人って言うんですか…「フェミニズム」とか、いわゆる「ゲイアクティヴィティ」みたいなものを、初めて概念として教えてくれた人がマドンナで…。というのも、彼女のインタビュー見てるとやっぱり、「男性歌手がやってても叩かれないのに、私がやるとバッシングされる」とか…

バービー&藤森:あぁ~~。

富岡:そう言った事に対する、理不尽なものへの怒りとか、そういう怒りを表明するそういう彼女の言動を見て、勇気づけると同時に、「そっか、女性蔑視っていうのがあるんだ」っていうのを、彼女を通して知りましたね。


女性蔑視が根底にある問題は、男性もつらい思いをする場合が。その一例が、マイケル・ジャクソンへの「女性経験の有無」の質問。「男らしさ」を持たない男性へのハラスメントが…。

富岡:男性らしさは、女性を「モノ」にしてるかどうかって価値観と密着につながってると思うんですよ。

バービー:確かに。モノ化してたりとか、性的に女性を確保出来てるかとか、所有できてるかとか、そういう感覚なのかなぁ…。

富岡:女性を踏みつけている男性ほど、男性ホモソーシャルの中で憧れられるというか、持ち上げられるって言うのはすごくある気がします。


バービー:私自身は、(セクシャリティの)カミングアウトが必要なのかどうかっていうのがいまいちピンと来てないんですけど…当事者としてはカミングアウトは必要だと思います?

富岡:僕みたいに、あまり人と会う仕事じゃない場合は、正直ほんとに仲いい人としかほとんど会わないので、カミングアウトする機会がそもそもないに等しいんですね。なので僕は、カミングアウトする必要のない人生を、いま送れているので、必要はないかなとは感じてはいるんですけど、ただ、人と会う仕事だと、毎回ウソをつかなきゃいけないんですよ。

バービー:確かに。ウソをつくのって自分も疲れちゃうし、ちょっと傷ついちゃいますよね…。

富岡:昔はウソをついていた時期があり、そこでウソつき続けるのも慣れてしまったので、別に何とも思わないんですけども、それがすごくしんどい時期はありましたね。だったら、いっそ話した方がいいと思って、話したこともあります。


バービー:「自分が解放されたくて、カミングアウトしたい」という人が居るとすれば、なにかアドバイスとかはありますか?

富岡:カミングアウトって、なにも自分の性的思考を宣言することがカミングアウトではないと思ってて…。つまり、「隠しはしないけど、自分から言わない」っていうのも、ひとつのカミングアウトだと思ってて…。なので極論を言うと、「自分の心が一番安らかでいられる状態」だったら、それでいいと思うんですね。それが人によっては、会社の都合だったり友達の都合だったりとかで、色々変わってしまう部分はあると思うんですけど…。

バービー:うんうん。

富岡:なので、「無理して話す」っていう必要もないですし、ただ「話さないと辛い」っていうのであれば、無理してひた隠しにする必要はもちろんないですし、ただ隠しきれなくて、話したときに、すごく冷たい反応をもらったのであれば、その人は遅かれ早かれ、別れる運命の人だったって割り切れますし…。本当に自分の心が安らかでいられるっていうのを、一番に考えた方がいいと思います。

来週5月22日の「週末ノオト」
パートナーは、高畑百合子アナウンサー
ゲストは、「おとめ六法」の著者で弁護士の上谷さくらさん。
「事実婚」「夫婦別姓」「世帯合併」などなど結婚制度について色々お話を伺います。
お楽しみにー。

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地方からの女性の流出が止まらない

地方から都市部への女性の流出が問題になっている。4月1日「長野智子アップデート(文化放送)」では、日刊ゲンダイ第一編集局長の小塚かおるになぜ地方から女性が流出してしまうのか語ってもらった。

小塚「石破さんが打ち出しているのが若者や女性に選ばれる地方。これは裏を返すと選ばれないから何とか選ばれる地方にしなくてはということですよね。女性の流出が色んな自治体で深刻な問題になっていて、男性以上に女性のほうが地方から流出しちゃうんですよ。なんでかというと大きく2つ理由があって、1つは男女間の賃金格差。ただでさえ地方と都市部だと賃金格差があるじゃないですか。地域間格差プラス男女間格差があるから本当に地方で働く女性は一番賃金が低くなっちゃうんです。もう1つのほうが大きい問題なんですが、地方での男女差別的な風土、要するに男性は仕事で女性は家庭とか、早く結婚して子ども産んでといったジェンダーバイアスっていうんですか」

長野「性別役割分担ってやつですね」

小塚「そうすると息苦しくなっちゃって、近所の人に見られてるし、仲の良い親戚だったりから『結婚しないの?』みたいに言われるのが嫌になって都市部に出てきちゃう。そういう土地柄みたいな問題も理由としてあるんです」

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