自宅の災害リスクが13問でわかる「パーソナライズ防災サービスpasobo」

TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』月~木曜日の11時から放送中!

6月13日(火)放送後記

「生活は踊る」では何度も防災について取り上げてきていて、その度に、ハザードマップ見ましょう!キキクル見ましょう!とお伝えしていますが、ラジオの前のあなた!ちゃんと確認したことはありますか?

そんなみなさんのために、便利なシステムがあるんです!それが「pasobo」。

13の質問に答えるだけで自分のリスクがわかる、というものらしいんですが、どんなシステムなのか、詳しい話を伺いました。このシステムを監修している、防災士でフリーアナウンサーの奥村奈津美さんに伺いました。

pasoboとは?

・家族構成や立地、建物の耐震基準・階数、個人の災害に関する価値観など、いくつかの質問に回答するだけで、自分に必要な防災対策が1分でみつかる、というサービスです。

・パソボが、サイト上に入力された情報をもとに、個人の世帯環境における災害リスクや、全国のハザードマップから見た立地リスクを分析し、最適な防災グッズを提案してくれます。

奥村さんによると、「ハザードマップを見ましょう!」と言っても、なかなか見てくれない。
・見たとしても、難しい。「うち、ちょっとだけ危険の表示に近いんだけど本当に大丈夫なのかな?」とか。
・それをわかりやすく教えてくれるのが、パソボなんだそうです!

本当にすぐにできてしまいますので、いま実際やってみましょう!
「あとでやれば、いいや」と思っていると忘れてしまいます。

まず、スマホ、パソコンでカタカナで「パソボ」で検索してください。
「パーソナル防災サービス pasobo」というページが出てくるかと思います。
※アプリではないのでご注意下さい!
(アプリのダウンロードの手間や、スマホがない人のことを考えてのことだそう)

ページ下に出てくる「防災診断をはじめる」をクリック。

質問1:住んでいる自宅の種類は? 一戸建て か 集合住宅 か

質問2:住んでいる自宅の階数は? 1~2階、3~4階、5階以上
質問3:自宅の耐震性について  建築確認日が1981年6月より前か後か
質問4:自宅周辺にあるもの 川や水路、谷や崖、海、特になし
質問5:同居者やご自身に当てはまる項目。乳児、幼児、高齢者、障害がある方など10個の選択肢があります。

質問6:何人で暮らしていますか? 1人から8人以上まで
質問7:自動車を保有していますか?
質問8:地図が表示されて、自分の住所をピンで指します。
質問9:困った際に頼れる人が近くに住んでいますか?
質問10:防災の準備をする上で自分たちの家族以上の準備をしておきたいと思いますか?(近所の人の分も対応したい、と思う場合)
質問11:普段から食品など買い溜めしていることが多いですか?
質問12:防災の準備は最低限でよいですか?お金をかけて充分な対策をしたいですか?
質問13:潔癖症、虫が苦手、食べられないものが多い、など自分の事情を入力。

これで、自分の診断結果が出ます!(結果の内容はイメージです)

この防災グッズのリスト、どのように利用したらいいのか。奥村さんに伺うと・・・
■そもそも家のリスクがわかっていないと、どういうものを買ったらいいかわからないんです。
■洪水のリスクがある人が、家の備蓄がたくさんあっても水没してしまうので、その人には持ち出し袋をすすめるようになっています。
■防災グッズ何を買ったらいいかわからないという声をよく聞くんです。
■長期保存水を買おうと思っても、検索サイトで調べるとずらっとリストが出てきて結局買わないという方の声を聞くんです。
■パソボは、必要なものが必要なものだけ購入できるショッピングサイトにもなっているんです。

防災グッズを買おうと思って調べてもたくさん種類が出てきて選びきれず、結局買わないままという人が多い、そうなんです。
・診断結果の下の方に、パーソナライズされた防災グッズが表示されるので、必要だなと思ったら、すぐに購入できるというシステムになっています。
※もちろん、診断したら買わないといけない、ということはないのでご安心を。

最後に、診断結果をLINE、SNS、メモに飛ばすことができるので、診断しただけで満足せず、定期的に見返すのがよいかと思います。

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原発を止めた元裁判長に大竹まことが聞く「確信を持って判決」「批判はない」


お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 3月31日の放送は、岩波書店から発売している『原発と司法──国の責任を認めない最高裁判決の罪』の著者で、2017年に福井地裁が関西電力大飯原発の運転差し止めを命じた際に裁判長を務めた元裁判官の樋口英明氏を招き、話を伺った。

大竹「大飯原発に対する訴訟で樋口さんは裁判長を務めました。この訴訟の内容をちょっと教えてください」

樋口「住民側の主張、原告側の主張、まとめて言うとこういうことです。大飯原発の敷地に強い地震が来ると原発は耐えることができずに事故になります。そうならないように原発の運転を止めて我々の命と生活を守ってください。そういう訴えでした」

大竹「原発の地べたは活断層が走ってたりいろんなことがあって、基準値が色々決まってるみたいですね。その基準値をどの原発も大幅に超えてるんですよね」

樋口「原発の耐震設計基準ですね。耐震設計基準を超えた地震は今まで、人によって違うんですが、少なくとも6回はあったと思います。原発の近くでそれなりの地震が起きると耐震設定基準を超えているんです」

大竹「樋口さんは大飯原発3号機、4号機の運転を差し止める判決をお出しになりました。この判断は難しかったですか?」

樋口「いや、難しくはなかったですね。先ほど言いましたように原告側の主張は、この敷地に強い地震がくると事故になります、だから我々を助けてくださいと。それに対する関西電力の言い分は、大飯原発の敷地に限っては強い地震は将来にわたってきませんから安心してください、これが被告の主張なんですね」

大竹「随分なんか、何もない主張ですね。論理性がない」

樋口「論理性はないと思います」

大竹「ねえ。それで、ここには大きな地震はもう来ない」

樋口「そんな強い地震はこない、そういう予知予測はできるというんですよ。いや、私は、そんな予知予測はとてもできないと思いましたから、住民側の言い分に分があると思って確信を持って判決しました」

大竹「この判決によって、どんな反響がありましたか?ご自身に対する批判はありましたか?」

樋口「内部からの批判は全くなかったですね」

大竹「内部というのは裁判所内部。ほかの裁判長からとか、そういう批判はなかった?」

樋口「まったくなかったですね。むしろよくやってくれたという声は聞こえました」

大竹「そうですか!?でも、のちに樋口さんの出した判決は覆ったりするわけじゃないですか」

樋口「たぶん裁判官で、そういう何て言うんですかね、権威主義的な人は私の付き合ってる範囲内ではいなかったんですよ。(笑)私を批判するような人とは付き合ってないんですよね。だから、そういうこともあったと思います」

大竹「樋口さん以外にも、裁判で再稼働なんかを否定した裁判官は他に7人ぐらいいらっしゃるそうですね」

樋口「合計8人ですね。だから結構多いんですよ。皆さんの想像より多いと思います」

大竹「それも知らなかったんだけど。でも、その裁判長たちが出した判決ものちには…」

樋口「はい。ことごとく覆ってますね。だから原発を止めた裁判長は7人で、原発を動かした裁判長は30人~40人はいると思います」

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