「シン・ラジオ」水曜日DJ関根勤&井川修司(イワイガワ)にインタビュー

鳴り物入りのスタートから半年が経過した、平日夕方のワイド番組『シン・ラジオ-ヒューマニスタは、かく語りき』。
水曜日を担当する関根勤と井川修司(イワイガワ)が、番組にかける思いを語り合った。
トークライブの延長にラジオがある
――番組がスタートして5ヵ月が経ちました。
井川 bayfmでは「KUSU KUSU」DJの(関根)麻里ちゃんが産休に入る度に、僕と関根さんが代打を務めてきたんです。あの番組は毎回お笑い芸人をゲストに招いているので、2人だけでラジオ番組をやるのは、シン・ラジオが初なんです。
関根 井川と2人でトークライブ「MC井川とゲスト関根勤」をやっているんだけど、シン・ラジオはその感覚に近いよね。SNSのおかげで反応がリアルタイムでわかるから、リスナーの目の前で喋っているような感じがする。番組の内容もそれに応じて、フレキシブルに変わっていくし。
井川 トークライブでは僕らがど忘れしてしまったことや気になることを、お客さんがスマホで調べて教えてくれるんです(笑)。番組でもこういうやりとりがあるので、トークライブの延長にラジオがあるような感じがします
――ラジオDJとして42年のキャリアを持つ関根さんですが、夕方の生放送は初ですね。
関根 そう。ラジオは深夜ばかりやってたからね。
井川 僕もラジオ=深夜で、深夜ラジオならではの声のトーンや内容が刷り込まれていて。夕方のラジオのトークってこれでいいのかなって、戸惑うこともありました。
関根 そこはあまり気にしなくていいんじゃない?例えば、 舞の海のような小型力士が三所攻め※1をするみたいに、その人なりの持ち味を出していければいいんだよ。僕には黒柳徹子さんのようなことができないように、人にはできる、できないがあるんだから。
井川 逆に黒柳さんはカマキリ拳法※2できないからね(笑)。
関根 そういうこと。楽しくやっていれば、きっとそれがリスナーにも伝わると思うんだ。
おもしろければ、なんでもあり
――水曜日はスタッフが番組によく登場しますね。
井川 今やADナコちゃんはレギュラーコーナー「ナコの3行ポエム」を持ったヒューマニスタですから。本当はこの取材に同席していたっておかしくない(笑)。
関根 水曜日は「おもしろければ何でもやってしまおう!」というスタンスだからね。番組の最後にやっているナコちゃんの採点、発案は井川なんです。かなり厳しめの評価のときもあるけど、それくらいの方がちょうどよくて。
井川 甘く評価されると、僕たちすぐ調子に乗って勘違いしちゃいますからね(笑)。ところで関根さん、今年のbayfmのサマキャンで何年ぶりに中継に行ったんでしたっけ?
関根 日本テレビの「ズームイン!!朝!」(1979年~2001年)以来、約40年ぶりですね(笑)。
井川 サマキャンの中継の相棒が、マネージャーの宇田ちゃんなんです。チームでやっているなんて言ったら聞こえがいいですけど、結局、手弁当でやっているだけなんですよ(笑)。でも、そんな関根さんが本当に凄いと思うのが、芸能界の大御所で、ラジオ界の巨人で、もっと偉そうにしてもいいはずなのに、誰よりも全力でシュートを決めに行くんです。正直言って、結構外すんですよ。けど、その外し方がおもしろいから、僕は突っ込みやすくて。
関根 家族にも突っ込まれるからね。
井川 「関根さん、中盤から最終ラインでいいんですよ」って言っても、ゴール前にいるから(笑)。だからパスを出したくなるし、それを見事に決めることもあれば、変な方向にシュートをしてしまうこともある。これがおもしろくて仕方がないんです。
次のゲストは星野源? 桑田佳祐?
――今後、番組のゲストに呼びたい人は?
関根 若者を番組に取り込むなら、星野源くんかな(笑)。
井川 関根さん、星野源さんと仲良いですからね。彼はコサキン※3リスナーを公言しているし。
関根 僕は何度か彼の番組に出演しているんですよ。
井川 星野源さんがゲストで来てくれたら、リスナーの層がガラッと変わって、僕たち思い切り嫌われるかもしれないですね(笑)。
関根 なにわ男子はどうかな?この前、一緒に番組をやったんだけど、もう親友だからね(笑)
井川 関根さんとなにわ男子で、つとむ男子(笑)。桑田佳祐さんはどうですか?桑田さん、ラジオで関根さんのYouTubeをおもしろいと絶賛してくれたんです。
関根 桑田さんとは「ぎんざNOW!※4」や埼玉大学の学園祭で一緒になったことがあるんだよ。どういうことを話したかは覚えてないんだけど。
井川 覚えてないんかい(笑)。
関根 カトパン(加藤綾子)は?今年の9月いっぱいで活動休止するみたいだから、10月に早くもラジオで復帰(笑)。チノパン(千野志麻)もアヤパン(高島彩)も、パンの付く人みんな呼んじゃおう。
井川 シン・ラジオ、春のパン祭りみたいな(笑)。リスナーにおしゃれ小鉢プレゼントしないと。
――今後、どのような番組にしていきたいですか?
関根 リスナーからまた聴きたいと思ってもらえるように、より楽しい方向に、フレキシブルに変化していきたいです。僕もまだまだ成長したいし、もっとパワーアップしたいと思っています。
井川 最低でも10年は続けたい。願わくば、ありえへんくらい長寿番組になればいいなと思っています。今年で69歳の関根さんが90代になっても一緒に喋っていたいし、リスナーから「まーだこいつらアホなこと喋ってるわ」って言われるくらい、続けたいです。
関根 普通のリスナーが、何気ない投稿を送ることができる番組であり続けたいね。そういう意味では「ほっこり」という番組のテーマ設定はすごくいいと思うんだ。
井川 そうですね。ネタ職人しか参加できない大喜利番組にはしたくなくて。夕方、仕事や家事をしながら聴いているリスナーが、ラジオから流れる僕たちのくだらないトークに、クスッと笑ってくれたら最高ですね。

ナコちゃん
まさかラジオで喋ることになるとは思わなかったので、「シン・ラジオ」で話すこと自体が事件みたいな感じです。出演した中で印象に残っているのは、8月3日放送のエミタスタクシー本社からの中継です。入江たのしさん※5のインタビューがわかりやすくて、キャリアは伊達じゃないと思いました。最近なぜか私の新コーナーができて、とまどっていますが、これからもよろしくお願いいたします
ドーくん
おすすめおやつを井川さんが振る舞うコーナーで、「半分の大きさにして2枚の方が食べやすい」という井川さんの提案を、関根さんが1枚がいいと猛反対した事件です(笑)。両者譲らず、どちらがいいかずっと言い合っているのがおもしろくて、水曜シン・ラジオの雰囲気が詰まっているなと思いました。最終的にはリスナーに解決してもらったのですが、そこも含めて印象に残っています
Text:Takahiro Shibayama
Photo:Kei Katagiri(Lingua Franca)
bayfmタイムテーブルの配布先はこちら!
※放送情報は変更となる場合があります。