4児の働くママが立ち上げた「女性リーダー育成プログラム」とは

Lady go!いばらき~明日へのステップ~ ©GLOBIS

LuckyFM茨城放送で毎週月曜18:40~放送中の『ノーブルホームpresents Lady go!いばらき~明日へのステップ~』。
「働く女性に寄り添う」をコンセプトに、女性を取り巻く様々な課題にフォーカスし、専門家や茨城県内外で活躍している方をゲストにお迎えしながらトークしています。

2月10日~2月24日のテーマは、「企業における「女性リーダー育成プログラム」について」。
ゲストは株式会社グロービス マネジング・ディレクター 兼 グロービス経営大学院 研究科長の君島朋子さんです。

君島さんはマッキンゼー&カンパニーにて、食品、通信、医薬、金融、インフラなどの各企業への戦略・組織コンサルティングに従事。その後グロービスに参画し、現在はグロービス経営大学院研究科長として企画運営を統括しています。また、教員としては、思考領域・ヒト領域の科目を担当していらっしゃいます。プライベートでは4児の母です。

産休を経た後に社内面談をする機会があり、そこで企業における「女性リーダー育成プログラム」を立ち上げたいと懇願。実際、プログラムを立ち上げるにあたっては社内からも多くの協力者を得ることができ、「きっとこれはニーズがあるに違いない」と確信したそうです。

プログラムはリーダー行動や事業戦略の基本の他、「ケースの主人公は必ず女性にする」等の視点を加えて展開しています。また、日本の場合は管理職になりたい方の割合が少なくて遠慮がちな女性が多いことから、プログラムを通じて受講生自身に「自分のことを知ってもらい、自信を持ってもらいたい」という想いも込められているそうです。

放送はラジオ・radikoの他に、radiko podcastでもお楽しみいただけます。※podcastは放送終了1週間後から配信開始されます
ぜひお聴きください。

番組podcast

ノーブルホームpresents Lady go!いばらき~明日へのステップ~
放送局:LuckyFM茨城放送
放送日時:毎週月曜 18時40分~18時55分
公式X

番組ハッシュタグは #レディいば

出演番組をラジコで聴く

※該当回の聴取期間は終了しました。

幼少期の“愛読書”は『家庭の医学』!? 作家・小川洋子「人間に対する興味のスタートでした」

フリーアナウンサーの唐橋ユミがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「NOEVIR Color of Life」(毎週土曜9:00~9:30)。“生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと”をテーマにした、トークと音楽が満載のプログラムです。各界を代表して活躍する女性ゲストが、自らの言葉でメッセージを伝えます。

今回の放送ゲストは、作家・小川洋子さんです。読書の原点や、社会人生活を経て得た視点などについて語ってくれました。


小川洋子さん



小川さんは岡山市生まれ、早稲田大学文学部卒。1988年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。1991年「妊娠カレンダー」で芥川賞、2004年「博士の愛した数式」で読売文学賞、本屋大賞を受賞するなど、数多くの小説・エッセイを執筆しています。

◆「家庭の医学」で人間の神秘に気づいた

唐橋:最初の読書体験が「家庭の医学」だったとお聞きしました。本当ですか?

小川:(笑)。我が家は両親ともにあまり本を読む家ではなく、家に文学書がなくて。「お菓子の焼き方」や「熱帯魚の飼い方」「家庭の医学」などしかなかったんです。仕方なく「家庭の医学」のページをめくりますと、いろいろと人体の不思議が載っていて、「人間とはなんて不思議な生き物なのだろう!」と。人間の内側には目には見えない神秘的な世界が隠れているのか……というのが、人間に対する興味のスタートでした。

唐橋:だからこそ、本のなかに身体の一部が強烈に残る描写があるんですね。

小川:そうですね。私も話していて自分で気が付きましたけど、確かに「家庭の医学」から事が始まっていたかもしれません(笑)。

唐橋:理解がどこまでできるかはわかりませんが、確かに子どもにとっては何時間でも読めるものですよね。

小川:児童文学も好きでしたが、まったく感情が入っていない植物図鑑や動物図鑑の説明文の、客観的な記述がとても想像力をかき立ててくれました。作家としても、図鑑的な文章と言うのでしょうか。書いている本人の主張とか、「私ってこんないい文章を書けるんだ」という自己顕示欲を消した、本来持っている書き方をそのまま差し出せたらな、と思って書いています。

唐橋:家に本があまりなかったということですが、本屋さんや図書館に行かれていたのですか?

小川:学校の図書室が一番好きな、心落ち着く空間でした。あまり友達がたくさんいるタイプではなかったのですが、図書室って1人でいて、じっと黙っていても変じゃないですよね。そういう自分を受け入れてくれる場所が図書室でした。

唐橋:図鑑のほかに、何か好きな作品はありましたか?

小川:小学校の図書館の図書カウンターのそばに、くるくる回る本棚があったんです。そこはすべて岩波少年文庫の棚で、それを「全部読みたい!」と思っていました。エーリッヒ・ケストナーとかフィリッパ・ピアスとか、岩波少年文庫にはずいぶんお世話になりましたね。今思い出しても、胸がキュンとするような作品と出会いました。

唐橋:「いつも岩波の本を借りている子だ」って、図書室の人も覚えているでしょうね。

小川:図書室の先生がストーブの上でパンを焼いて、半分分けてくれたこともありました(笑)。

唐橋:本以外で夢中になっていたことはありますか?

小川:1人で静かに本を読んでいるかと思えば、けっこうおてんばなところもあって。弟がいて、近所に年上の男の子のいとこが2人いたので、いつも男の子と一緒に泥だらけになっていました。家の裏の川に何度落ちたことかってくらい、身体を動かすのも好きでした。

唐橋:本も読みながら、ちょっとやんちゃなところもあったのですね。

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作家・小川洋子 社会人生活で得た“視点”「小説を書くためには、自分の中に色々なものを溜め込んでおかないと」

唐橋:小川さんは大学卒業後、川崎医科大学中央教員秘書室に就職されたのですね。

小川:そうですね、よく秘書をやれたなと思います(笑)。お給料をもらいながら、世の中の常識を教えていただいた時期でした。コピーの取り方から電話の受け答え、自分は社会人として本当に何も知らない、なんてダメな人間なんだ……ということを教えていただきました。自分の人生には必要なことでした。

唐橋:そこで気づかされたのですね。

小川:小説を書くというのは、どうしても1人で完結してしまうので、みんなに協力してもらったり先輩に意見を伺ったり、医学部の先生方に、どう満足していただくかを考えたり。他者と関わることも必要な体験でした。やはり就職して社会に出て、だんだん視野を広げていく。小説を書くためには、自分のなかにいろいろなものを溜め込んでおかないと。自分がどれだけ人間として想像力を働かせることができるかどうか、それはいろいろな人と関わって蓄えておかないと、(小説は)書けないですね。

唐橋:お仕事をしながらも、ずっと筆は止めることなく小説は書かれていたのですか?

小川:それだけが楽しみでしたね。先輩に怒られてしゅんとして、トボトボ家に帰っても、小説の続きを書く。それがどんなに下手くそな小説であっても、「ようやく自分の場所に戻って来られたな」という感じでした。

3月のマンスリーゲストは庄野真代さんです。

<番組概要>
番組名:NOEVIR Color of Life
放送日時:毎週土曜 9:00~9:30
パーソナリティ:唐橋ユミ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/color/

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