竹下景子による司馬作品朗読スタート「魅力をたくさんの方々に知って頂けるように」

竹下景子さん

ラジオ大阪(OBC)が土曜の夕方に放送している『川口技研Presents 司馬遼太郎短篇傑作選』は、文豪司馬遼太郎作品の朗読をお送りしています。

2012年にスタートした同番組は現在第8期。2019年10月から始まった今期は、司馬作品に初挑戦する声優が多数出演してきました。今期最後の作品となる「大夫殿坂」に挑むのは、女優の竹下景子さんです。竹下さんは番組のナビゲーターとして、放送開始当初から番組を支える存在。自身も司馬作品の愛読家であり、また、俳優としても『坂の上の雲』(NHK)で主人公 秋山真之の母親を熱演するなど、司馬作品とは深い縁があるようです。

竹下さんに作品を朗読しての感想などを伺いました。

 

--ストーリーについて感じたことは?

「幕末の大坂の市井の様子とともに、(大坂蔵屋敷が「現代の大坂通産局」という解説も司馬さんらしい)大きな組織が時代とともに疲弊しており、その中に起きた怪事件を、若き武士が独力で解決していく過程が臨場感たっぷりに活字されています。そして『あ!』と驚いたのが、新選組の登場。あくまでサブストーリー的な扱いだけれど、作品が違うとこうもイメージが変わるとは、今回は『悪役』、これ以上はネタバレになるので書けませんが。シリーズで読んで(聞いて)いるからこその愉しさでした。」

 

--作品を読んでみて感じたことは?

「湯屋のシーンがなんとも『あだっぽい』。映像を超える朗読の世界で、是非想像力を存分に発揮して楽しんで頂きたいです。あと、相変わらず司馬さんの作品は難しい漢字が多いので読むのに苦労します。ま、そこも楽しいのですが~」

 

--番組リスナーのみなさんにメッセージをお願いします

「2012 年の放送開始より、番組をお聴き下さいまして有難うございます。『大夫殿坂』は400回を超えました(※1)。これもお耳寄せ下さっているリスナーの皆様のおかげです。これからも司馬作品の魅力をたくさんの方々に知って頂けますよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。」
(※1)本番組の放送回数が今期(SEASON8)中に400回を超えました

 

竹下さんによる「大夫殿坂」の朗読は、8月29日(土)から9月26日(土)までの全5週(回)にわたって放送されます。

川口技研プレゼンツ 司馬遼太郎短篇傑作選
放送局:OBCラジオ大阪 他1局ネット
放送日時:毎週土曜 18時00分~18時30分
※放送局によって日時が異なる場合があります。
出演者:竹下景子
番組ホームページ
公式X

※該当回の聴取期間は終了しました。

【西武】仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチインタビュー 選手には「理論を立てて言えるような意思を持ってほしい」

1月16日放送のライオンズエクスプレスでは、埼玉西武ライオンズの仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチにインタビューした模様を放送した。指導者としての信念、最も影響を受けた人について訊いた。

――仁志敏久さんは指導者としてどのような信念をお持ちでしょうか?
仁志「技術に関して言うと、僕の考えはフィジカルの上に技術が成り立っていると考えています。今後はさらにそういう考えが強くなっていくと思います。できない技術に手先を変えても変わるものではないです。例えばスイングをしてみてスイングの軌道がよくない時、軌道を直せばよくなるわけではない。いいスイングの軌道になるような身体の使い方は元々持っているので、身体の動き出しが原因なのか、それとも体のアライメント、元々の骨格の問題なのかとか、フィジカルの上に技術が成り立っていると思うところは色々あります。選手としては自分の考えや意思を持って行動、決定を大事にしてほしいかなと思うんですよね。自分勝手な意思ではいけませんけど、ちゃんと人に説明を順序よくできる、理論を立てて言えるような意思を持ってほしいなとは思います」

――仁志さんは過去に関わった恩師のなかで最も影響を受けた方を常総学院高校時代の木内幸男監督とおっしゃっていましたが、今はいかがですか?
仁志「今も変わらないですね。考えの根本は木内さんで、野球に対して考えるきっかけをくれた人ですね。木内さんと野球をやっていると、ひとつのサインが出ただけで『何でこのサインを出したのかな』と考えるようになるんですよね。『何でここでバントなんだろう』、『監督がエンドランを出すということはここでこうなってほしいんだろうな』とか。監督の考えに依存しすぎてはいけないですけど、野球は固定観念が根本にあるので、木内さんの野球というのは奇策みたいな風に言われるんですけど、固定観念を外せば別に奇策でもなかったりするので」

――外から見て奇策でも、木内監督のもとでやっている部員たちにとっては、あり得る、準備できていたということでしょうか?
仁志「特に昔の高校野球は0アウト、ランナー1塁の場面はバント、この場面だったらスクイズみたいな形式があったんですけど、木内さんは形式的にこだわらない。木内さんのなかでは常識的なんですよ。形式と常識の違いは、野球に関する常識はその人によって違い、形式は誰もが同じことをすること。だから木内さんのやることが分からない人は、形式にこだわっていればいるほど分からない」

――これだけ野球に携わってきた仁志敏久さんも野球の常識を自分なりに作られているんですね。
仁志「そうですね。色々考えて今があるんでしょうね」

――仁志さんの常識がライオンズに受け入れられたということですね。
仁志「そうですね」

※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー

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