「かもめが翔んだ日」伊藤アキラと渡辺真知子がベストでぶつかり合った名曲

伊藤アキラの詞(うたのことば)は永遠に… ©STVラジオ

シンガーソングライターの松崎真人が、'70~'90年代の日本の曲・日本語の曲を中心に"厳選かけ流し"(イントロからアウトロまでノーカット)でお届けするSTVラジオ『MUSIC☆J』。

5月29日のOAでは、先ごろ訃報が伝えられた作詞家の伊藤アキラさんの作品を、松崎真人の選曲でおかけしました。

松崎:私も正直言って「伊藤アキラ」という作詞家の存在をキッチリと認識できたのは、この曲でした。いわゆる"作詞できる作曲家"が敢えて、詞を伊藤アキラ先生に振った理由というか、こういう場合ってマイナスに働くこともあるんですが、これは良い方に向いてるんですよね。アレンジは舟山基紀先生です。ピアノは羽田健太郎さんで、いわゆるドンカマなしの一発録りです。1978年の曲。伊藤アキラ作詞。渡辺真知子、かもめが翔んだ日。(ドンカマ:いわゆるリズム・マシーンのこと)

M20「かもめが翔んだ日/渡辺真知子」

松崎:作詞、伊藤アキラ。作曲、渡辺真知子。編曲、舟山基紀と言うことで、1978年にそれぞれがベストコンディションでぶつかりあった感じです。(中略)きょうお掛けしたのは、渡辺真知子さんのデビューアルバム「海につれていって」の中からお掛けしました。別の機会があれば掛けるかも知れませんが、この「かもめが翔んだ日」がM2(2曲目)なんですけど、M1(1曲目)にインストゥルメンタルが入って、「海につれていって」というインタールードが入って、短い歌が入って、この「かもめが翔んだ日」に行くんですけど、そこまでの流れもスゴい素晴らしいので、それもまた別の機会に。私もCDを買い直しました。さすがにウチのレコードはパチパチでございました。

松崎:実は1978年、作詞も作曲も自分でやるのがカッコいいと思っていた私に「いや、プロに振ってみるのもいいなぁ」と思わせてくれた人です、伊藤アキラ先生。で、本当はもっとずっと前から伊藤アキラ先生のことを私は存じ上げていたことを後から知るのです。大滝詠一さんが、一連の(三ツ矢)サイダーのCMソングを伊藤アキラさんとのコンビで担当していましたので、「ナイアガラCMスペシャル・ボリューム1・イシュー3」というアルバムから…。

M21「サイダー73.サイダー74.サイダー75.サイダー77/大滝詠一」

松崎:「懐かしいね!」と思って聴いて下さった方と「知らないわ!」って方に別れると思うんですけど、僕は実は、(大滝詠一の)「ア・ロング・ヴァケイション」の前に、ともだちから借りて、なぜかこの「ナイアガラCMスペシャル」のLPを持っていたんですね。で、大滝詠一さんのことを気にするあまり、作詞のクレジットをあまり注意して見ていなかったんですが、見直したところ、伊藤アキラさんでした。伊藤アキラさんは元々は、三木鶏郎さんの流れに属する方で、いわゆる軽妙で、パンチラインのある詞のフレーズが書ける方です。言偏に寺の「詩人」の部分から、コピーライター的な部分までと言うことで、大滝詠一さんとの仕事の中でも、伊藤アキラさんと組んだ仕事はけっこう多いので、もう一曲だけ、これはCMに出ている本人の声が被っているバージョンで、大場久美子さんの声が被ってますね。

M22「ハウスプリン/大滝詠一」

CMソング4連発+1。懐かしさを感じた方も多かったここと思います。3時間の長いOA時間を誇る「MUJIC☆J」ならではの選曲です。

【5月29日のOAリスト】
M01「運命の人/スピッツ」
M02「There will be love there-愛のある場所-/the brilliant green」
M03「キラキラ/小田和正」
M04「スマイル・フォー・ミー/河合奈保子」
M05「恋のペンダント/あいざき進也」
M06「ちょっとなら媚薬/柏原芳恵」
M07「男達のメロディー/SHOGUN」
M08「ルパン三世~その2/チャーリー・コーセー」

M09「堕ちないでマドンナ/田原俊彦」
M10「BOMBER GIRL/織田哲郎」
M11「イージー・ラヴァー/フィリップ・ベイリー(デュエット:フィル・コリンズ)」
M12「白い砂の少女/加山雄三とザ・ランチャーズ」
M13「恋はもうたくさん/ザ・ダイナマイツ」
M14「涙の河/マギー・ミネンコ」
M15「バス・ストップ/平浩二」
M16「人魚/nokko」
M17「ルシアン・ヒルの上で/RED WARRIORS」
M18「YOU/大江千里」
M19「ラムのラブソング/松谷祐子」

M20「かもめが翔んだ日/渡辺真知子」
M21「サイダー73、サイダー74、サイダー75、サイダー77/大滝詠一」
M22「ハウスプリン/大滝詠一」
M23「風が吹いたら恋もうけ/中原理恵」
M24「くせのうた/星野源」
M25「Close To You(カバー)/藤井風」
M26「Close To You(カバー)/細野晴臣」
M27「夏に恋する女たち/大貫妙子」
M28「まゆみ/KAN」
M29「やさしいキスをして/DREAMS COME TRUE」
M30「パレード/山下達郎」

<松崎真人の編集後記>
 「かもめが翔んだ日/渡辺真知子」伊藤アキラ作詞による日本語ポップスのマスターピース。デビュー曲「迷い道」では作詞のユニークさも評価されていた渡辺真知子。そうしたアーティストに託されて、匠の技で1978年の風景を切り取った伊藤アキラ先生。アレンジ、スタジオミュージシャンの演奏力も含めいわゆる「ニューミュージック」の最高峰。
伊藤アキラ先生、たくさんの「うたのことば」を、ありがとうございました。

STVラジオ『MUJIC☆J』(毎週土曜 18:00~21:00)

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MUSIC☆J
放送局:STVラジオ
放送日時:毎週土曜 18時00分~21時00分
出演者:松崎真人(まつざき・まこと):シンガーソングライター(北海道出身)
番組ホームページ

70年代~90年代の日本のポップス・日本語のポップスを中心に"厳選かけ流し"でお届け。パーソナリティは、北海道出身のシンガーソングライター・松崎真人。音楽への深い造詣と知識に裏打ちされた含蓄あるトーク、選曲の幅広さでリスナーの支持を全国に広げている。松崎の"微妙な滑舌"も病みつきになるかも。(ナイターオフ期は、火~金19:00からで、広島・RCCラジオでも同時ネット)。

※該当回の聴取期間は終了しました。

有吉 富士山の“入山料4,000円”に賛同「山をキレイに維持していくためのお金にすればいい」

有吉弘行がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER(サンドリ)」。3月23日(日)の放送は、アシスタントにタイムマシーン3号の山本浩司とアルコ&ピースの酒井健太を迎えてお送りしました。


(左から)山本浩司、有吉弘行、酒井健太



1週間のニュースを有吉にスッキリさせてもらうコーナー「スッキリしないニュース」では、静岡県議会が富士山の入山料4,000円を徴収する条例案を可決した報道をピックアップ。

今夏から静岡県内3つの登山ルートに係員を配置し、登山客から1人4,000円の入山料を徴収するほか、山小屋に宿泊しない人は午後2時から翌日午前3時まで入山を規制されます。なお、山梨県では去年の夏から通行料が義務化されています。

これに有吉は「今、山は大変なことになっているもんね。富士山は日本を代表する山ですからキレイでなくちゃ。ゴミも大変なことになりますから、よかったんじゃないでしょうか」と賛同します。

また「僕はもっと高くてもいいと思っています」と意見を述べる山本に対して、有吉は「最先端医療をもってしても、原因がわからない病気もすごくある。そういうときに、日本を代表する富士山に登って願をかけたりする気持ちはすごくわかるし、お百度参りじゃないけど“毎日(富士山に)登りたい”っていう方もいるだろうね。そういう人のことを思うと(入山料の)4,000円というのは毎日のことだから大変だなと思うけどね」と持論を展開。

さらに、「そういう人には何か特別な措置をとってあげたい、もう少し柔軟な姿勢があってもいいんじゃないかなと思うけど、(入山料4,000円は)妥当な値段かなと思ったよ。外国人観光客の方もいるし、それでゴミの清掃代に充てるとか、山をキレイに維持していくためのお金にすればいいわけだから」と主張すると、「(“もっと高くていい”と言った)俺が鬼に見える(苦笑)」と発言を後悔する山本でした。

<番組概要>
番組名:有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER
放送日時:毎週日曜 20:00~21:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国25局ネット
パーソナリティ:有吉弘行
番組Webサイト:https://audee.jp/program/show/27400
スマホアプリ 「AuDee(オーディー)」ではスペシャル音声も配信中!

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