イモト、息子の心が折れた瞬間

イモトが、バービー、やしろ優、森三中村上とそれぞれの子供を連れて遊んだことを報告。昨年暮れにクリスマス会ということでそれぞれの子供を連れてバービー宅へ。大人たちに囲まれ褒められていたイモトの3歳の息子が、急にベソをかいた理由とは!?

イモト、息子の心が折れた瞬間

イモト、バービーさんの赤ちゃんに会う!

イモト:ようやくですね、ずっと会いたい!会いたい!と思っていたバービーさんのお子さんと初めて会うことができました!いやー、かわいかった! 癒されました! 去年のクリスマスの時期に、私と息子、やしろ優とその息子、森三中の村上さんと娘さんとバービーさんのお家でクリスマスパーティーっぽくやろうということでに行って来ました。

イモト:バービーさんの娘さんはね・・・天使だね! 生後4ヶ月くらいだったんだけど、自分の子供が4ヶ月の時の記憶なんて、ほぼ無いのよ。夜は寝てくれないからこっちも睡眠が取れなくて、記憶が無いくらいで。その時はめっちゃ大変だったんだけど、改めて4ヶ月の子を冷静に見ると天使だね! かわいいね! 自分で動くわけでも無いから、これはこれで育てやすい時期ではあるのかな、と。でも、子育て真っ只中にいる人はそう思えないし。

イモト:バービーさんのお子さんがよく出来た子で。おとなしいとも違うんだけど、どっしりと構えているのよ。人生9週目!?くらいなんじゃないと思うくらい。冷静にその場を見ている感じがして。初めましての人がいっぱい来ても全然ギャーともならないし。私が抱っこしても全然動揺しないし。4ヶ月の子ってママ以外の感覚ってわかると思うんだよね? 誰に抱かれてもニコニコしているし。うちの息子がミルクをあげてもごくごく飲んでくれるし。

イモト:バービーさんに聞いたら、すごく寝てくれるんだって! 夜の9時から朝の6時くらいまで1回も起きないんだって! そりゃあバービーさんもピンピンよ! 肌ツヤが良いわ! ちゃんと寝られてるから(笑)。人によるとは思うけどその時期の子育てって、私なんか夜中に2~3回泣かれて起きるたびにミルクをあげてたから睡眠不足が続いていたし。あと、普通は赤ちゃんって寝かしつけて、起きないようにそーっとベッドに置いた瞬間にギャーって泣くみたいなことの繰り返しなんだけど。バービーさんの赤ちゃん、パッて置いたら勝手に寝るの! 抱っこもトントンもしない! すごいね! 本当に子によって全然感覚が違うんですね。

イモト息子、チヤホヤされて有頂天

イモト:やしろ優と村上さんが渋滞があって遅れてきたんですね。1時間くらいは私と息子とバービー家だったんですよ。そうすると、やっぱり3歳のうちの息子がチヤホヤされるわけですよね、「かわいいねー!」「こういうことも出来るんだ~!」「お話が上手になったね!」って。バービーさんの4ヶ月の赤ちゃんにミルクをあげたら「すごーい!」って褒められて。うちの息子も有頂天! ここが我が家かのように主役になって、我は覇者なりが始まっていたんですよ(笑)。

イモト息子「Q太郎君」、やしろ優さん息子「やさ丸君」に主役を奪われる

イモト:そこに、やしろ優と村上さんが合流して。村上さんの娘さんは大きいんだけど、やしろ優の息子がうちと同じ3歳なんですよ。そしたら、急にうちの息子が(あれ?)ってなったわけ。(オレの今のこの座を奪いそうだな)っていうのをうちの息子もちょっと感じていて(笑)。で、やしろ優の息子というのが、おしゃまでいろんな事が出来るのよ。言葉を覚えるとか色々と早いのよ。

イモト:で、すごいなと思った事があって、、、。私がそこまで気が利かなかったから、親の責任だよね。やしろ優の息子がバービーさん家にお邪魔するということで、“お手紙”を書いてきたのよ(笑)。「きょうは招待してくれてありがとう」みたいな。もちろん、まだ文字が書けるわけじゃないけど、自分なりの思いをお手紙という形にして渡すわけ。で、バービーさんが手紙を開けて「わあ!」って喜んで。周りも「やさ丸くん、すごーい!」ってなって、一気に主役の座がやさ丸君に移ったわけ(笑)! 私も「手紙かけてすごいね!」って言ってる中、うちの息子がススッと部屋から出て行ったわけ(笑)。

Q太郎君、心が折れる

イモト:で、ちょっと探しに行ったらバービーさんの寝室、バービーさんがいつも寝ているベッドの上でうつ伏せてシクシク泣いてたの! みんなは「体調悪い?」「何か食べる?」とか心配してくれるんだけど、私は彼の心が手に取るようにわかるわけ! コイツ、急に主役を奪われて精神的にまいってるというのがわかるわけよ、絶対そうなのよ(笑)。お腹とか空いてないから、どこか痛いわけでもないから。ただただ、主役が奪われて悔しいわけ(笑)。みんなが気を遣ってくれるけど、「大丈夫です、今、心が折れてます」って(笑)。

イモト:誰も悪くない。やさ丸君は何も悪いことしてないじゃん、ただお手紙を渡してみんなに褒められて。周りも何も悪くないじゃん。誰もいじわるしたわけでもなく、Q太郎が勝手に落ち込んでるだけだから(笑)。私も息子に「いつまでも落ち込まないで。切り替えよう」「今度来るときに手紙を書こう」って。「これはママの配慮が無かった」って。3歳児でもお土産を渡したいんだね。子供心にそういうことしたいというのがあるんだね。20分くらいは拗ねてましたよ、(オレは手紙を用意してない、、、)って(笑)。口には出しては無いけど、絶対そうなの(笑)。

Q太郎VSやさ丸

イモト:で、Q太郎の機嫌も直って、みんなで遊ぼうとなって。年が離れているといいんだけど、やっぱり同じ3歳同士って、マウントの取り合いがすごいね! やさ丸君もどうしても負けたく無いんだろうね。お互いに否定するんだよね、人として一番良くないよね(笑)。お互いのやることなすこと、全部否定するの、「違うよ、それハートじゃないよ!」とか(笑)。いちいち言わなくてもいいことをお互いが言って、仲が悪くなっていって(笑)。なんなの、これ!?と思って。一緒に遊ぶんじゃないの!?と思ってたけど。やっぱダメだね、3歳くらいって合わないんだね。そういうことも今回、わかりましたね。

イモト:この前、イッテQの収録の時に村上さんとも喋りましたけど、お互いの家族を含めて定期的に集まれる機会があったら楽しいよねみたいな話をして。各々のお子さんの成長ぶりを見られたら良いですよね。年に1回くらい会うと成長度合いも違いますしね。あと2年くらい経つと、うちのQ太郎とやさ丸君も楽しく一緒に子供同士で遊べるようになってくるのかな。今はちょっと・・・厳しかったな~。

Q太郎に恥かかせた

イモト:思ったのよ、ああいう時って、子供達に何かプレゼントを持っていかないといけないんだね。私、そういうところに気が利かないところがあるから(笑)。私はスーパーで買ったお菓子を持って行ったわけ、アンパンマンのペロペロチョコとか。みんな、包装紙に包んでクリスマスプレゼントっぽくあげるから。これはちょっとQ太郎にも恥をかかせた、と(笑)。こういうことか、と(笑)。100均でもいいから、可愛くパッケージして渡したいよなと思って。渡せばいいかと思ったけど、(あ、違う、、、)と思って反省しましたね。

イモト「私はけっこう主役になりたい人だから笑」

イモト:あれは・・・母ちゃんのせいだなー(笑)。私も泣きそうになっちゃって(笑)。なんか、切なかったんだよね。うーん、たしかに私もわかる。(あ、主役が移った!)という瞬間ってあるよね(笑)? わかる? 大人だからそんなことでいちいち泣かないけど。大人になっても、(あっ、、、、)という瞬間ってあるよね。調子良く喋ってたけど、誰かが入ってきた瞬間、一気に流れが向こうに行って、(あ、あ、、、)ってちょっと切なくなる瞬間。これは3歳でも同じことなんだなって思いましたね。そういうところも私に似ちゃったのかな。そういうのが苦手な人もいるじゃない、なるべく主役になりたくない人。私はけっこう好き主役になりたい人だから(笑)。それが息子に似ちゃったのは申し訳ないかな。

(TBSラジオ『イモトアヤコのすっぴんしゃん』より抜粋)

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幼少期の“愛読書”は『家庭の医学』!? 作家・小川洋子「人間に対する興味のスタートでした」

フリーアナウンサーの唐橋ユミがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「NOEVIR Color of Life」(毎週土曜9:00~9:30)。“生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと”をテーマにした、トークと音楽が満載のプログラムです。各界を代表して活躍する女性ゲストが、自らの言葉でメッセージを伝えます。

今回の放送ゲストは、作家・小川洋子さんです。読書の原点や、社会人生活を経て得た視点などについて語ってくれました。


小川洋子さん



小川さんは岡山市生まれ、早稲田大学文学部卒。1988年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。1991年「妊娠カレンダー」で芥川賞、2004年「博士の愛した数式」で読売文学賞、本屋大賞を受賞するなど、数多くの小説・エッセイを執筆しています。

◆「家庭の医学」で人間の神秘に気づいた

唐橋:最初の読書体験が「家庭の医学」だったとお聞きしました。本当ですか?

小川:(笑)。我が家は両親ともにあまり本を読む家ではなく、家に文学書がなくて。「お菓子の焼き方」や「熱帯魚の飼い方」「家庭の医学」などしかなかったんです。仕方なく「家庭の医学」のページをめくりますと、いろいろと人体の不思議が載っていて、「人間とはなんて不思議な生き物なのだろう!」と。人間の内側には目には見えない神秘的な世界が隠れているのか……というのが、人間に対する興味のスタートでした。

唐橋:だからこそ、本のなかに身体の一部が強烈に残る描写があるんですね。

小川:そうですね。私も話していて自分で気が付きましたけど、確かに「家庭の医学」から事が始まっていたかもしれません(笑)。

唐橋:理解がどこまでできるかはわかりませんが、確かに子どもにとっては何時間でも読めるものですよね。

小川:児童文学も好きでしたが、まったく感情が入っていない植物図鑑や動物図鑑の説明文の、客観的な記述がとても想像力をかき立ててくれました。作家としても、図鑑的な文章と言うのでしょうか。書いている本人の主張とか、「私ってこんないい文章を書けるんだ」という自己顕示欲を消した、本来持っている書き方をそのまま差し出せたらな、と思って書いています。

唐橋:家に本があまりなかったということですが、本屋さんや図書館に行かれていたのですか?

小川:学校の図書室が一番好きな、心落ち着く空間でした。あまり友達がたくさんいるタイプではなかったのですが、図書室って1人でいて、じっと黙っていても変じゃないですよね。そういう自分を受け入れてくれる場所が図書室でした。

唐橋:図鑑のほかに、何か好きな作品はありましたか?

小川:小学校の図書館の図書カウンターのそばに、くるくる回る本棚があったんです。そこはすべて岩波少年文庫の棚で、それを「全部読みたい!」と思っていました。エーリッヒ・ケストナーとかフィリッパ・ピアスとか、岩波少年文庫にはずいぶんお世話になりましたね。今思い出しても、胸がキュンとするような作品と出会いました。

唐橋:「いつも岩波の本を借りている子だ」って、図書室の人も覚えているでしょうね。

小川:図書室の先生がストーブの上でパンを焼いて、半分分けてくれたこともありました(笑)。

唐橋:本以外で夢中になっていたことはありますか?

小川:1人で静かに本を読んでいるかと思えば、けっこうおてんばなところもあって。弟がいて、近所に年上の男の子のいとこが2人いたので、いつも男の子と一緒に泥だらけになっていました。家の裏の川に何度落ちたことかってくらい、身体を動かすのも好きでした。

唐橋:本も読みながら、ちょっとやんちゃなところもあったのですね。

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作家・小川洋子 社会人生活で得た“視点”「小説を書くためには、自分の中に色々なものを溜め込んでおかないと」

唐橋:小川さんは大学卒業後、川崎医科大学中央教員秘書室に就職されたのですね。

小川:そうですね、よく秘書をやれたなと思います(笑)。お給料をもらいながら、世の中の常識を教えていただいた時期でした。コピーの取り方から電話の受け答え、自分は社会人として本当に何も知らない、なんてダメな人間なんだ……ということを教えていただきました。自分の人生には必要なことでした。

唐橋:そこで気づかされたのですね。

小川:小説を書くというのは、どうしても1人で完結してしまうので、みんなに協力してもらったり先輩に意見を伺ったり、医学部の先生方に、どう満足していただくかを考えたり。他者と関わることも必要な体験でした。やはり就職して社会に出て、だんだん視野を広げていく。小説を書くためには、自分のなかにいろいろなものを溜め込んでおかないと。自分がどれだけ人間として想像力を働かせることができるかどうか、それはいろいろな人と関わって蓄えておかないと、(小説は)書けないですね。

唐橋:お仕事をしながらも、ずっと筆は止めることなく小説は書かれていたのですか?

小川:それだけが楽しみでしたね。先輩に怒られてしゅんとして、トボトボ家に帰っても、小説の続きを書く。それがどんなに下手くそな小説であっても、「ようやく自分の場所に戻って来られたな」という感じでした。

3月のマンスリーゲストは庄野真代さんです。

<番組概要>
番組名:NOEVIR Color of Life
放送日時:毎週土曜 9:00~9:30
パーソナリティ:唐橋ユミ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/color/

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