元中日ドラゴンズ松田亘哲 4年間の選手生活を振り返る

TOKAI RADIO『C.A.M.P.BASKET』(日17:00~19:00 DJ小島一宏)12月3日の放送に、今シーズンで現役を引退した中日ドラゴンズの松田亘哲(ひろあき 26歳)さんがゲスト出演した。松田さんは、2019年のドラフトで育成選手として指名されドラゴンズに入団。左腕投手で背番号は207。1軍公式戦での登板はなし。在籍期間は4年だった。
松田さんが注目されたのは、その経歴。地元愛知県出身で、小学生で野球を始めたが、高校時代はバレーボール部に所属。名古屋大学に入学し再び野球部に。学生時代の活躍が話題となり、2019年のドラフト会議で、ドラゴンズから育成選手1位指名を受けた。名古屋大学からドラフト指名された初の選手となったが、この秋、戦力外通告を受けて、現役を引退した。
ドラゴンズの4年間をどう振り返る?
「はじめは、どの球団に行けてもうれしいだろうなと思っていたが、今、振り返ってみると、やっぱりドラゴンズに入れたことは光栄で、自分にとってすごくよかったなと思う。地元(愛知)で生まれ育って、自分にかかわるみなさんが試合を見に来られたのは大きかった。両親や周りの方々に、自分がプロになってドラゴンズのユニフォームを着て投げた姿を見てもらえたのは大きかったと思う」
プロの世界に入ってみてどうだった?
「知らないことも多かったが、2年目以降は、怪我なく投げられたというのは、自分の中で、やりきった感につながっているかなと思う。1年目に怪我をしたから、気づけたこともあるし、新しい自分にも気づいたことがある。最初はがむしゃらに行ってしまった。自分はドラフトの中で(育成選手は)ひとりだけだったので、ほかの人とは差があるので、それを埋めるために、これまでは練習量が足らないと思っていたので、それが怪我につながってしまった」
「1軍を目指してやっている中で、結果が出ないまま、年齢を重ねていくと、どんどん終わりが近づいてくるので、そういう点では、後半の2年は焦りがあった。その時は結構、苦しかった」
4年間は野球漬けの毎日だった?
「入団してすぐにコロナで、外出も制限された中で、野球に向き合わざるを得ない状況だったので、どちらかというと、24時間、野球のことを考えていたと思う。でも、野球のことを考えれば考えるほど、それは、あまりよくないことだと自分は思った。やっぱり、練習は練習、休むときは休む。メリハリが必要」
「プロの世界に入って、野球以外のことをしなくていいというと変だが、食事の心配もしなくていい。通勤時間もない。自分の時間をすべて野球に使える。自分で決めて、それをやったら休憩、リラックスの時間を持つ。そう考えられるようになったのは、結構、後になったからだった。張りつめているばかりでは、発揮できないものがあるのかなということを、やってみて初めて思った」
本当はまだまだユニフォームを着ていたかった?
「結果を残したかったし、最後の年は、自分の中でスタイルチェンジしたシーズンだったので、覚悟はできていたが、自分でできることは、まだまだ、やりたかったとは思う。(育成選手の契約は3年でいったん切れる。)3年目は、ある程度覚悟してやった上で、もう1年いただけるとなったので(残念)」
さあ、これからどうする?
「今、就活中。自分と向き合う時間も長くて、いろいろ考えることができたので、もしかしたら、この4年間を今後の人生に生かせるんじゃないかなと思う。最近、いろんな方のお話を聞いて、やっと、そう思えるようになった。野球で学んだことのひとつは、その場において必要じゃないことを考えないということ。この1球をどう投げるかに集中できるかどうか。今、どうするかにフォーカスできたら、もっとシンプルになるということ」
最後にDJ小島一宏は「1年2年たってから、もう1回話したい」と提案し、松田さんも快諾していた。今後の活躍に期待して注目したい。
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