川谷絵音が作詞・作曲! 春のFM802×阪神高速 ACCESS!キャンペーンソング「春は溶けて」楽曲の期間限定配信が決定!

新生活を迎えたり、出会いや別れの多い春。FM802では毎年春にACCESS!キャンペーンを展開しています。
ACCESS! キャンペーンは、FM802とゆかりあるアーティストが多数参加するオリジナル・キャンペーンソングを制作するドリームプロジェクト。この、オリジナル楽曲は毎年期間限定でFM802独占オンエアしています。

2021年のキャンペーンソングはすでに発表のとおり、「春は溶けて」。作詞作曲は川谷絵音が担当しました。

シンガーは川谷絵音に加えて、北村匠海(DISH//)長屋晴子(緑黄色社会)三原健司(フレデリック)ホリエアツシ(ストレイテナー)yamaの6組で、ユニット名はRadio Bootsy(レディオブーツィー)。

この度、このキャンペーンソングが、各ストリーミングサービスで配信されることが決定しました。
4月23日(金)の0:00より期間限定で、各ストリーミングサービスで聴けるようになります。
毎年のこのキャンペーンソングが配信リリースされるのは初めて。
FM802独占オンエア期間は5月31日まで、各ストリーミングサービスでは9月30日までの期間限定配信なのでぜひチェックしてください。

川谷絵音

【川谷絵音コメント】 
距離を保つことが当たり前になりましたが、良い距離感っていうのは悪いことではないし、それによってより個人の時代になったんですよね。
人とあまり会わなくなってから僕は思ったんです、みんな自分で思ってるより自由だって。春になったから何か特別なことがあるんじゃなくて、いつでも春は溶けてそこにあるんです。

椿には「控えめな素晴らしさ」という花言葉がありますが、控えめに考えたら幸せはすぐ側にあったりします。
明日は来ちゃうし、生きてかないといけないけど、僕らは自由だから。悪くない話でしょう。そんな曲。

FM802の皆さん、トオミさん、素晴らしい歌い手の皆さんに手伝って頂きこの曲が完成しました。感謝。

北村匠海(DISH//)

【北村匠海(DISH//)コメント】
絵音くんとは長い付き合いで、10代の頃からバンドの先輩後輩としての関係がありますが、初めて一緒の作品に関わることが出来て嬉しく思います。
デモを聴いた瞬間から純粋に好きな楽曲となり、この楽曲を歌わせてもらえる喜びを感じながらレコーディングしました。
同世代から先輩まで一緒に1曲を作り上げるので、みんなで歌うことで少しでも世の中を明るく照らすことが出来たらと思い、出せる限りの力を出しました。

長屋晴子(緑黄色社会)

【長屋晴子(緑黄色社会)コメント】
FM802のACCESSキャンペーンに参加したいとずっと思っていたので、オファーが来た時に「やったー!」と思いました。
この「春は溶けて」という曲を最初に聴いたとき、日本の四季の情緒あるすばらしさを感じる、春の美しい曲だと思いました。わくわくも不安もいろいろな気持ちのある春に寄り添える曲で、24歳のころに上京して、初めて一人暮らしをして、一人で春を迎えたときに、小学校1年生みたいな気持ちになったのを思い出しました。

三原健司(フレデリック)

【三原健司(フレデリック)コメント】
どんな方にも馴染みやすいメロディーで、本当に素敵な曲です。
メロディーメーカーとしても素晴らしい方だなと感じました。
この曲では、フレデリックでのバンド特融の謡い方とは違う押しではなく「引き」の部分を表現できたと思います。
春は出会いや別れ、新生活が始まりいろんなことを感じる季節ですが、それぞれが自分の経験を元に「春は溶けて」を聴いてもらえば、まさに2021年の春はこの曲から始まる、と言える楽曲だと思います。

ホリエアツシ(ストレイテナー)

【ホリエアツシ(ストレイテナー)コメント】
歌っていて気持ちのいい曲です。3回聴いてもう覚えるぐらい、耳の中に残る曲でした。
テクニカルなのに耳に残る、絵音くんのさすがのセンスを感じます。
歌詞に、春を表すのに桜ではなく、椿とひばりが出てくるあたりが面白いなと思いました。
絵音くんの声は中世的で感情の読めない感じが魅力ですが、僕の声はメンバーの中では男っぽい方だと思うのでエモさが際立ったのではないかなと思っています。
昨年の春から、一緒にいるはずの人と一緒にいられない生活が続き、2度目の春を迎えた今もなお厳しい現実の中ですが、日常の一瞬一瞬に幸せを見つける、というのがこの曲のテーマかな、と僕自身は受け取りました。
音楽もその一つですが、小さな喜びや楽しみを幸せに感じて生きていけたらと思っています。

yama

【yamaコメント】
何度も口ずさみたくなるような素敵な曲で、歌わせていただけて光栄に思っています。ぜひ聴いてください。

レコーディング写真撮影:
高田梓: 川谷絵音/北村匠海(DISH//)/長屋晴子(緑黄色社会)/三原健司(フレデリック)/yama
Viola Kam (V'z Twinkle): ホリエアツシ(ストレイテナー)

【キャンペーンソング詳細】
楽曲名: 春は溶けて
作詞・作曲: 川谷絵音
シンガー : 川谷絵音/北村匠海(DISH//)/長屋晴子(緑黄色社会)/三原健司(フレデリック)/ホリエアツシ(ストレイテナー)/yama

 「春は溶けて」配信リンク

 

亡き夫からバトン受け継ぎ叶えた夢「EVのハーレー」

桜から新緑の季節、ツーリングにはたまらないシーズンがやってきました。なかでも、バイク好きの方にとっての憧れといえば、「ハーレーダビッドソン」! 人生で一度は乗ってみたいと思う方もいることでしょう。

今回は、この「ハーレー」のEV(電動)化に成功した、あるご夫婦のお話です。

上野悠子さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

栃木県宇都宮市の郊外に、「ハイフィールド」というバイクのカスタムショップがあります。代表の上野悠子さんは、1978年生まれの46歳。2018年に結ばれたご主人の誠さんが開いたお店を受け継ぎました。

アメリカンカルチャーが好きだった誠さんは、「ハーレー」を取り扱うお店に勤めた後、20年ほど前に独立して、27歳のときに「ハイフィールド」を開きました。“カッコいいバイク”にこだわって、一時は海外での事業展開も進め、東南アジアと日本を行ったり来たりしながら、こんな夢を語っていました。

「アジアの国々を見ていると、日本のバイクも、今に電気の時代が来る。タバコだって、煙をもくもく上げて吸っていたのが、すっかり電子タバコになっただろう。きっと、同じことがガソリンエンジンでも起こるから、ハーレーをEV化したいんだ!」

しかし、まちの小さなバイク屋さんには、技術もお金もありません。誠さんは、サポートしてくれるパートナーを探して、全国を走り回りました。

そして、横浜の自動車技術会社と繋がり、経済産業省の補助金の存在を知ります。ちょうどお店も移転して、『さあ、これから』という時に誠さんは体の不調を訴えました。

バイクのカスタムショップ「ハイフィールド」

「じつはずっと胃がムカムカするんだ。東南アジアで辛いものばかり食べていたからかな」

大きな病院で告げられた病名は「胃がん」、それもステージ4でした。

「ステージ4だって、3年生きた人もいるというじゃないか。俺の体、あと3年持ってくれ。そうすれば絶対、ハーレーをEVにできる!」

誠さんはそう言って、つらい抗がん剤治療を受けながら、仕事を続けました。2022年8月には、経済産業省に補助金の申請を行って、資金調達に望みをかけます。

でも、その年の11月、誠さんは病状が急変、力尽きました。まだ43歳の若さでした。

誠さんの葬儀が終わると、奥様の悠子さんは、ご縁のあった方々を一人ひとり訪ねました。行く先々で誠さんが愛され、ハーレーのEV化に強い意欲を持っていたことを知ります。

そんな悠子さんのもとへ、経済産業省から「補助金採択」の知らせが届きました。事情を知った事務局の方からは辞退を勧められましたが、悠子さんは迷いませんでした。

上野悠子さん

「彼がずっとやりたかったハーレーのEV化、やれるところまでやってみます!」

思い切って一歩を踏み出した悠子さんですが、実はバイクの免許も持っていなければ、車体の仕組みも知りませんでした。まず『バイクに乗る人の気持ちを知ろう』と教習所へ通って、普通二輪の免許を取ります。バイクの仕組みについても、お店のスタッフの方に1から教えてもらいました。

ただ、肝心のEV化した「ハーレー」の設計図は、誠さんの頭の中にしかありませんでした。悠子さんは、改めて取引のあった人を訪ねて、誠さんとどんなことを話したのか、手掛かりを求めて、少しずつ聞き取り調査を進めて、概要を把握していきます。すると、エンジンをモーターに置き換えることで話が進んでいたことが分かってきました。

とはいえ、単純にエンジンをモーターに置き換えてしまうと、排気管やギア操作など、バイクが好きな皆さんのこだわりの多くが失われてしまいます。デザイン、配置、安全性、操作性、重量など、試作を繰り返すたび、空にいる誠さんに「これでいいの?」と問いかけますが……、もちろん、返事はありません。

『そうか、彼はこの決断、決定を、毎日毎日1人で繰り返していたんだ』

いつしかそう思えるようになった悠子さんは、苦しい気持ちが、次第に誠さんへのより強い尊敬の気持ちに変わっていきました。

EV化したハーレー(画像提供:株式会社チームハイフィールド)

そして数々の苦労を乗り越えて、2024年2月、ついにEV化した「ハーレー」が完成。長年、誠さんと仕事をしてきたスタッフも「これは面白い」と太鼓判を押してくれました。

面白い理由、それはズバリ「音」です。EV化であのエンジンの爆音は無くなり、ほぼベルトとタイヤの音だけが響き渡ります。実際に走らせると、鳥の鳴き声や街の音が耳に入ってきて、とても楽しいという。そんなスタッフの方の言葉に自信を持った悠子さんは、こう話してくれました。

「静かなハーレーなんて……、とおっしゃる方は少なくありません。でも、いつか爆音を鳴らして、排気を撒きながら走ることがカッコ悪くなるかもしれない。その時の選択肢の一つとして、必要とされる日が来ると信じています」

大きな音と共に、自分だけの世界を楽しむツーリングから、風や音を感じて、周りの世界と繋がる楽しさも秘めたツーリングへ。上野誠さん・悠子さんが夫婦でつないで生まれた「EVのハーレー」は、もしかしたら、次の時代の“カッコいいバイク”になるかもしれません。

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