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“学生と企業を結ぶ”がテーマのラジオ番組『稲村亜美のココシロ！インターン』（ラジオ関西、毎週日曜午前11時30分～）が、4月3日にスタートします。

パーソナリティーを務めるタレントの稲村亜美さんは、小学生から野球をはじめ、中学時代はシニアリーグに所属していました。スカウトをきっかけに10代で芸能活動を開始。19歳のときに「神スイング」が話題になりました。その後も、プロ野球チームのサポーターや始球式での投手を務め、さらにはゴルフ番組でのMCなど、スポーツ分野を中心に幅広く活躍しています。

そんな稲村さんに、大人とのコミュニケーションや番組への向き合い方について、話を聞きました。

●デーブ大久保さんの教え「聞かない方が恥ずかしい」

——10代で芸能界入りされた稲村さん。もともと芸能界への憧れはあったのでしょうか？

多少はありました。テレビの世界にはきらびやかなイメージを持っていましたし、ミーハーな一面もあったので。たまたまご縁をいただいて、こうして活動できることになってありがたいです。

——「芸能の道で生きていこう」と決心したのは、いつ頃ですか？

19歳のときです。もともとは、この仕事をずっとやっていくつもりはなかったんです。「いつか就職するんだろうな」と思っていて。でも19歳で「神スイング」が話題になって、この仕事でご飯を食べられるようになったんです。そのときに「このまま進んでも大丈夫だな」と思って（笑）。なので、“就職”とは無縁でしたね。

——大学に進学したのは、それでも「いつかは就職する」と考えたからですか？

そうですね。あと（芸能のほかに）したいことが決まっていなかったので、いろんなジャンルを学んでみようと。選択肢を広げるという意味で進学しました。

——芸能活動をしていて、一般的な10代よりも大人と関わることが多かったと思います。抵抗はありませんでしたか？

野球をしていたときから大人と関わることが多かったので、抵抗はなかったですね。保護者の方々と仲良くさせていただいていましたし、大人と関わることが好きだったんです。社会経験を積んでいて、自分が知らない世界を知っている人の話を聞くのが楽しくて。

学校の先生とも仲が良かったですし……。先生にも臆することなく話しかけていたから仲良くなれたのかな。同じ場にいるのにしゃべらないのって、もったいないじゃないですか。

——目上の人にも臆せず話しかけることで、いろんな学びがありそうですね。

そうですね。22歳くらいで、（元プロ野球選手で、現在タレント、プロゴルファーとしても活躍する）デーブ大久保さんとご一緒する機会があって、仕事をする上で「分からないことを分からないままにしているのが一番良くない。聞かない方が恥だ」って教えを受けたんです。そのとき、ひとつ大人になれたというか、レベルアップできたような感覚がありました。それ以降、なにか疑問があるときには質問するようになりました。「聞かない方が恥ずかしい」を肝に銘じて生きています。

——アスリートの方とのコミュニケーションで学ぶことはありますか？

アスリートの方って、“人と人”で真摯に向き合ってくれる方が多いんです。（スポーツを）突き詰めてる方ですし、素直でまっすぐな方ばかりで。私も真似したいと思うことがたくさんあります。一緒にいて居心地が良いですね。

言ってしまえば、競技って成績さえ良ければいい世界ですよね。でも常々感じるのは、「トップになる方は人間力を兼ね備えてる」ってこと。本当に素敵な仕事をさせてもらってます。

●学生と企業に寄り添う番組に

——新番組『稲村亜美のココシロ！インターン』は、学生と企業を結ぶ番組です。初回収録では、スポンサーでもある株式会社SH!RO（シロ）の瀬川さんをお招きして「インターン」について学んだそうですね。番組名にちなみ、稲村さんが新たに「シッタ」ことはありましたか？

インターンは「長期で行くもの」というイメージがあったんです。なので、けっこうハードルが高いと思っていたんですが、短期だと2～3日でも行けるんですよ。それで会社の業務を知ることができるのって、すごくありがたいなと思いました。私は就活をしませんでしたが、もし知ってたら行きたかったです（笑）。この制度を知らないのはもったいない！

——稲村さんがこれから就活をするとしたら、会社選びでは何を重視すると思いますか？

「仕事はここまで！」ときっちりオンオフを付けられること、それから、女性でも働きやすい制度があるかですかね。ゆくゆくは結婚や子育てもしたいですし、休まないといけないこともあると思うんです。そういうときに（家庭と）両立しやすい制度があると良いなと思います。

——リスナーの多くは、これから社会に出て行く現役学生だと思います。学生さんに向けて、社会に出るにあたり覚えておいてほしい稲村流コミュニケーション術ってありますか？

当たり前のことですけど、「挨拶・目を見て話す・言葉で伝える」ことですね。「察して！」では伝わらないので、伝えたいことをちゃんと表現するよう、私も気を付けています。嫌だったら嫌と伝えるし、うれしかったら、オーバーなくらい分かりやすくリアクションします。

——確かに、収録を見ていて思いました。ゲストの方の話を聞きながら笑うし、すごく楽しそうだなって。

人と話していると、楽しいので笑っちゃうんです。ずっとヘラヘラしちゃって、これはもう癖ですね（笑）。

——今後は、様々な企業の方をゲストに招いてお話を聞くそうですね。最後に、新番組への意気込みを教えてください。

『稲村亜美のココシロ！インターン』は、学生と企業を結ぶ架け橋になる番組です。私は就活に縁が無かったので、誰よりもゲストの企業さんに興味を持ちたいですね。学生さんにも企業さんにも寄り添える番組にできたらいいな、と思っています！

（取材・文＝堀越愛）

※該当回の聴取期間は終了しました。