観光地のオーバーツーリズム、渋滞解消の分析に…「位置情報サービス」を通じた人流データで社会問題を解決

TOKYO FMの音声配信プラットフォームAuDee(オーディー)の番組「聴いてなっとく!位置情報Supported byブログウォッチャー」。乗換案内アプリなど、身近なところで利用されている「位置情報」。多くのリスナーが抱いている疑問や社会問題解決への取り組みなどをサービス提供者から伺います。パーソナリティは経済キャスターのDJ Nobbyと、障がいのあるダンサーでNHK大河ドラマ「光る君へ」に出演していたSOCIAL WORKEEERZ 代表のDAIKIが担当。

3月12日(水)の配信では、株式会社ブログウォッチャー プロダクトマネージャー兼データサイエンティストの加藤萌玖さんがゲストに登場。人流分析の元となっている位置情報の取得方法や、社会問題解決への活用について伺いました。


(左から)パーソナリティのDJ Nobby 、株式会社ブログウォッチャーの加藤萌玖さん、ジョルダン株式会社の岡田円さん、DAIKI



◆人工衛星を駆使して位置情報を取得

DJ Nobby:まずはどんな会社で、どんなお仕事をされているのか教えていただけますか。

加藤:株式会社ブログウォッチャーは位置情報、いわゆる人流データを扱う会社です。位置情報のデータを分析したり、お客様ご自身でデータ分析できるようにするための商品を企画しています。

DJ Nobby:位置情報と聞くと、なんとなくスマホなどで見るイメージがありますね。実際、どうやって取得されているのでしょうか?

加藤:アプリケーションなどを開いた際に「位置情報を許諾しますか?」といった画面が出ることがあると思うのですが、そちらを許諾すると、人生衛星(GPS)を使って位置情報を取得することができます。

DJ Nobby:扱われている人流データとは何でしょうか?

加藤:私たちの会社はGPS(人工衛星を駆使した地理情報計測システム)を国内最大級に扱っておりまして、人の流れの情報を収集することができます。たとえば、人々の観光ルートや街で渋滞するポイントなどを分析できます。

DJ Nobby:一人ひとりが持つ位置情報で全体の人の流れを分析できるんですね。

◆コロナ禍にも位置情報が役立つ

DJ Nobby:ちなみに、我々が個人で利用している範囲で位置情報はどんな風に使われているのでしょうか?

加藤:たとえば天気予報ですね。位置情報をオンにしていただくと、今いる場所の天気がどんな状態かわかります。他にも、モバイルオーダーを利用する際に自分の位置情報がわかると、今いる場所から頼める範囲がわかるので便利になります。

DAIKI:なるほど。位置情報があれば利用可能な場所を探してくれるんですね。

DJ Nobby:それこそ、今はいろんなところで観光客が多すぎる問題が起きていますよね。そういったところでも人流データが活かされているのでしょうか?

加藤:そうですね。コロナ禍のときも密を避ける場所が把握できましたし、海外の方々によるオーバーツーリズム問題でもデータを活用しております。

◆位置情報があると暮らしが便利になる!

DJ Nobby:ところで、それぞれのアプリで位置情報の許可が都度求められるので、許可していいものかと迷う方もいらっしゃるかと思います。DAIKIさんはすぐに許可するタイプですか?

DAIKI:自分は方向音痴なので許可しちゃいますね。位置情報があると経路がわかりやすくなるので。

DJ Nobby:僕は最初、自分の居場所が把握されるんじゃないかって不安になっていた時期があったんです。だけど、位置情報をオンにしてから、生活がめちゃくちゃ快適になったんですよ。それこそ、電車があと何分で到着するかわかったりするんですよね。

DAIKI:わかります。乗り換えとかもありますからね。

DJ Nobby:そうなんですよ。あとは天気予報も出張先でいちいち場所を選び直さなくてもよくなります。生活のクオリティが上がりますよね。

DAIKI:僕も自分が今どこにいるのかを説明するのが大変なとき、位置情報を送ったりします。

DJ Nobby:ちなみに、加藤さんは位置情報をどのように活用していますか?

加藤:いわゆるプッシュ通知、たとえばスーパーマーケットの近くに来ると「この商品が何パーセントオフ」みたいなクーポンが出てきたりします。「今はこのキャンペーンをやっています」みたいなこともわかったりするので、そういったお得情報を集めたりしています。

DJ Nobby:本当にいろんなところで位置情報は使われているんですね。

◆「交通空白」問題解消に人流データを活用

DJ Nobby:先ほども位置情報の取得に不安な気持ちを抱えている方もいらっしゃるのでは? という点に触れましたけども、安全性についてはいかがでしょうか?

加藤:たとえば「家がわかってしまうんじゃないか」とご不安になられる方もいると思うのですが、我々のところにデータが届く際には既に加工された状態となっています。

誰かの家がわかるといった、個人の特定につながる情報ではないので、問題なく使っていただいて大丈夫です。

DJ Nobby:交通渋滞情報についても位置情報が使われています。逆の見方をすると交通の空白地帯、地方で話題になっているタクシーがなかなか来ないエリアやバスの減便など、移動において解決すべき問題がどんどん増えていますよね。それにはどのように取り組まれていらっしゃいますか?

加藤:我々は街づくりだったり、観光などのさまざまな領域に関わらせていただいています。交通渋滞の問題においては、位置情報を取得する端末の速度情報を取っていたり、どのように移動しているのかをより正確に取ることができます。(交通の空白地帯のケースで)最近だと、人流データを分析・可視化して「どこでイベントを開けば人が集まるか」だったり「どこでタクシーを呼べばいいのか」といった現状把握のために人流データが使われています。

DJ Nobby:どこでどれぐらい不足しているか、具体的に分析できるということですね。今日は位置情報がどのように社会問題の解決の役に立っているのか、位置情報をどうやって安全に利用すればいいのかについて伺いました。DAIKIさん、位置情報に関するイメージは変わりましたか?

DAIKI:そうですね。僕は障がいのある当事者としてお話を伺ったんですけども、こうやっていろんなことを考えていただいているんだなと知れたのは嬉しかったです。位置情報の活用は生活を便利にするための選択肢であると、僕も伝えていきたいなと思いました。

DJ Nobby:位置情報に対してすごくポジティブになれる時間だったと思います。ありがとうございました。

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音声版「聴いてなっとく!位置情報」
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<番組情報>
番組名:聴いてなっとく!位置情報Supported byブログウォッチャー
パーソナリティ:DAIKI、DJ Nobby
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グランジ、トリオだけど活動はバラバラ? 1人ラジオとボートレースとエッセイ漫画

大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日13時~15時30分)、3月27日の放送にお笑いトリオのグランジ(遠山大輔、大、五明拓弥)が出演。今年で結成20周年を迎える3人が、現在の活動について語った。

大竹まこと「(現在は)それぞれ別のところで活動しているんだろう?」

遠山大輔「僕はもう15年ぐらい1人でラジオを。半蔵門(TOKYO FM)のほうでしゃべらせてもらっている感じですね。10代向けの番組を10年、月~金で。時には土曜、日曜もあって週7でも。そのあとも番組を持たせてもらって」

五明拓弥「遠山が1人でやり始めてから、グランジのフォームが崩れ出したんですよ」

「たまに来る収録の仕事も3人で行けなくなる、とか」

大竹「俺もこれ(『ゴールデンラジオ』)始めてから(シティボーイズの)メンバーとの共通点、ないからな」

遠山「大竹さんは僕の未来です(笑)」

大竹「俺は3人でもいろんなことをしているんだよ」

遠山「文化放送で『SAYONARAシティボーイズ』もやられて。僕、シティボーイズさん大好きで『ゴールデンラジオ』もずっと聴かせてもらっています」

大竹「勘弁して。なんの役にも立たないんだから(笑)」

「僕に限っていうと公営ギャンブルというかボートレース関連の仕事が9割です」

大久保佳代子「何をしているの? 解説?」

「イベントの司会です。あとYouTube配信の司会など。かれこれ14年ぐらい。年間およそ5万レースあって。全国24場あって、毎日どこか開催しているので」

大竹「女子(レーサー)もいるんでしょう?」

「男子と一緒に走ります。水の上では関係ないので。女子だけのレースもあります」

大竹「ギャラは遠山とどっちが上なの?」

遠山「前回呼んでいただいたときも、大竹さんが僕らのお金事情を熱心に聞いてくださって完全に自分の仕事の分だけなんですよ。トリオで割る、というのもなくて。いまは大のほうが稼いでいるかなと」

「とはいえ拓弥も自分の漫画を描いて」

大竹「漫画家なの?」

五明「“ごめたん”というペンネームで描かせてもらっています。40歳から描き始めて。自分の体験談をエッセイ漫画にすることが多くて、いま2冊出ています。1冊目が『39歳の免許合宿 ~ ストーリーは自分(てめぇ)で創れ ~』という免許合宿の体験談で。(2冊目は『カーシェアグルメドライブ』)」

大竹「190センチあるのに!」

五明「ちっちゃいiPadで描いていますよ(笑)。毎日、毎日」

「将来的にいちばん、拓弥が稼ぐ可能性があるんじゃないか、とみています」

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