人手不足の職場を退職したい…どうやったら辞められる? 悩む相談に“人生の先輩”からのアドバイス続々

フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「沢井製薬 presents オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
3月28日(金)の放送は、「退職」に関する相談を紹介しました。


※写真はイメージです



<リスナーの相談>
私は今の職場に10年勤めているのですが、34歳になり転職を考え始めました。仕事内容はアパレルの仕入れや販売をしています。年齢的に歳を重ねても続けられる仕事にシフトチェンジしたいと数年前から考えていました。

独身一人暮らしでは、給料面も厳しく限界。先輩が辞めないかぎり出世も昇給もしないので、この10年間一度も給料が上がっていません。また、感情の波が激しく短気な先輩にも気を遣いながらの10年間、もう十分頑張ったと思っています。

ところが、腹をくくった瞬間、別のスタッフの退職が決まりました。それにより、シフト作りも一苦労するほど、カツカツの状態です。これでは辞めることを言い出せなくなりました。

そのことを仲のよいスタッフに相談したところ、「私も年内で辞めようと思ってた! でも、この感じでは無理そうだね」と、さらにもう1人辞めようとしていたことが発覚。もう、退職争奪戦です。

みなさんのなかで、人が足りていない職場を辞めた経験がある方はいらっしゃいますか? どうやって辞めたかお聞きしたいです。退職理由って、みなさん何と伝えているのでしょうか?(30代 女性)



この相談にパーソナリティの住吉は「雇用されている側の場合は、自分の人生を選ぶ権利があります。本来は理由を説明せずに仕事を辞めていいんですけど、言わないと人間関係上“なぜ?”と言われちゃうってことですよね」とリスナーの気持ちに寄り添います。

辞める理由に“もっともらしい嘘”をつくと、思わぬ再会をしたときに嘘が露呈する可能性があります。「嘘はおすすめできないけど、言い方はいろいろあると思います。“35歳を前に自分の人生を変えたい”みたいなことでもいいと思いますよ」とアドバイスを送りました。


パーソナリティの住吉美紀



――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。

◆転職活動をしてやりたいことを見つける
私は5月に転職が決まりました。現職では所属部署の社員は私しかおらず、私が辞めたら業務が逼迫する状況は目に見えていました。私が退職の意向を伝えると、社長や取締役まで出てくる大ごとに。かなりの引き留めがありました。

迷う気持ちもありましたが、「自分のやりたいことを叶えるため、次のステップに進むことを決めた」と強く伝えて理解してもらい、円満退社となりました。相談者さんは現職の環境がつらく、今はとにかく辞めたい気持ちが強いかと思いますが、やりたい目標を決めて、まずは転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。活動をしているうちに本当にやりたいことが見えてくることもあると思います。

また、退職理由は話したくなければ詳しく話す必要はありません。誰もが職業選択の権利があり、辞めたい本音を話す義務もありません。長年お勤めになった情もあると思いますが、ご自身の幸せを一番に考えて行動したらいいと思います。応援しています。(東京都 40代前半 女性 会社員)

◆人手不足は経営者の問題
誠実に堂々と退職を申し出てください。従業員が退職を選ぶというのは会社として想定内です。そして、それがたまたま続くこともあります。それを想定できていないのであれば経営者失格です。そして、残念ながら会社は自分が思っているよりも回っていきます。「あの会社、〇〇さんが辞めたから潰れたんだって!」と聞いたことはないですよね? 社長というのは、最初は自分1人から始め、すべて自分でやっていたんです。最後の最後、どうしようもなくなると社長自らやるしかないんです。それが会社です。

なので、ご自身の一度きりの人生を大切にしてください。10年もしっかり勤め上げてこられた方です。決して自分勝手な退職ではありませんよ! 新しい挑戦、ぜひトライしてください!(埼玉県 40代前半 男性 経営者)

◆自分の意志を貫いて行動を
「人手不足なのは待遇の問題であり、本来こちらが頭を悩ませることではない」という芯を1本心に持って退職交渉してみましょう。「長らくお世話になりましたが、スキルや給与面でも新しい分野に挑戦することを決めましたので、退職します」と伝えて、何かゴネられたら退職時期「だけ」、相手の希望を一度だけ聞いてあげるといいと思います。

ここで妥協をすると後任が決めないままズルズルいることになりますし、「結局辞めないでしょ」と舐められます。今後決めるであろう転職先にも退職時期が言えないという支障も出ます。

時期が来るまでは一生懸命尽くして、時期が来たら「では!」とスパッと辞めましょう。泣き落としをされて心苦しくなっても、それは相手が持つべき責任です。心機一転するためには心労的に大変なこともありますが、長く勤めた経歴のある方はどんな分野でも未経験でも大歓迎されます!頑張ってください!(埼玉県 40代前半 女性 パート/アルバイト)

◆相手が納得しやすい退職理由を考える
小さい会社での退職、難しいですよね。「一身上の都合」が通用しない世界では、過去のことを理由にするより未来のことを理由にしたほうがいいと思います。

さらにアドバイスするなら、本当のことは言わない方向がいいと思います。「今の会社が嫌だ」と言うよりも、「新しい環境で自分の可能性を伸ばしたい」と言ったほうが相手も納得しやすいと思いますよ。頑張ってください!(栃木県 50代前半 女性 男性)

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3月28日(金)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 4月5日(土) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/
Blue Ocean
放送局:TOKYO FM
放送日時:2025年3月28日 金曜日 9時00分~11時00分
公式X

※放送情報は変更となる場合があります。

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消費税減税となるのか?

物価高対策として与野党から消費税減税案が出ている。4月15日「長野智子アップデート(文化放送)」では、日刊ゲンダイ第一編集局長の小塚かおるがその可能性について語った。

小塚「消費税減税案ですが、与党に関してははっきり言って人気取りだと思います。消費税減税と言っているのは自民党の中でも参議院議員。夏に選挙があるので参議院議員と公明党が言っています。トランプ関税で大変だとか、取ってつけたような感じで言っていますが、本当に減税が必要だったとしたら、なぜ予算案の時にその話を議論しなかったのかって言いたいですよね。あと給付金の話も出てきているじゃないですか。これこそ選挙対策みえみえで過去の事例をみても給付金は貯金に回っちゃうし支持率にも効果が出ていないので全く意味がないと思います。一方で消費税の減税に関しては、与党にとっては選挙対策かもしれないけれど、野党は以前から言っています。消費税っていうのは全員均等に取られるじゃないですか。だから低所得の人の負担が減るという意味では物価対策として一考の余地があるのではないかと思います。トランプ政権の外圧の話なんですけど、アメリカは日本の消費税は非関税障壁だと思っていてアメリカからすると不公平だという認識があるんですよね。どういう意味かっていうと、日本からアメリカに輸出する際、輸出企業は日本国内での仕入れとか製造に、ひとつひとつ消費税がかかりますよね。これを海外に輸出するということは国内消費ではないということで還付される制度があるんです。輸出還付金とか輸出戻し税とかっていうんですけど、輸出企業の2023年度の輸出による消費税の還付金って7兆円くらいあるんです」

長野「凄い!」

小塚「結構な額ですよね。アメリカには売上税っていうのがあるんですけど、アメリカの売上税って地方税なんですよ。州税なので還付という制度はないんです。だからアメリカからするとアメリカに輸入品として入ってくる日本の製品は消費税分が戻っているわけだから、その分得してる状態で入ってくるんだけど、アメリカから日本に輸出しても普通に消費税がかかるだけ。日本は不公平じゃないかって考えている。日本国内で考えてみても大企業だけ輸出還付金っていう優遇があるんだったら一般庶民にも優遇してもいいんじゃないかっていう気持ちになりますよね」

長野「輸出企業は7兆円も戻ってくるんですもんね」

小塚「さらに物価高の今、消費税って実は上がっているんですよ。現在、国税が空前の増収になっているんですけど、これは例えば100円のものが200円に値上げすれば消費税は10円から20円になるじゃないですか。まさしくインフレ税みたいなもので庶民はインフレ税も取られているんです。そう考えるとトランプ政権が消費税は非関税障壁っていうことを言ってきている今、消費税減税を真剣に考えてみてもいいんじゃないかと思います」

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