首相補佐に柿崎明二氏を起用する「菅総理の怖さ」

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月5日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。首相補佐官に柿崎明二氏が就任したニュースについて解説した。

首相補佐官に柿崎氏 共同通信社前論説副委員長の柿崎明二氏=2020年9月29日 ©共同通信社

首相補佐官に柿崎明二氏

政府は10月1日、首相補佐官に共同通信元論説副委員長の柿崎明二氏を充てる人事を発令した。柿崎氏は菅義偉総理と同じ秋田県出身で、共同通信政治部記者や、編集委員を歴任し、政策評価、検証を担当する。

新行市佳アナウンサー)柿崎さんという方はどのような方なのでしょうか?

須田)批判的な官邸スタッフからは、「この8年間、反安倍で、安倍前総理に批判的な言説、物書きで食って来た人間が、なぜ今更、首相補佐官になるんだ」というコメントが首相官邸のなかで充満したということです。一方で、これまで柿崎さんのお仲間内だった左派の人たちからすると、「この裏切り者め!」というように、両方からネガティブな反応が返って来ました。

新行)柿崎さんも「いろいろな受け止めを自覚している」と発言されていました。

自民党総裁選の出陣式で壇上に上がる菅義偉官房長官=2020年9月8日午前、東京都千代田区 ©産経新聞社

首相補佐官の仕事内容

須田)本人も自覚したのでしょうけれども、首相補佐官というのは、政策提言などをするための直属のスタッフで、そのトップは内閣官房長官なのですが、内閣官房には属しません。安倍政権のときに「官邸官僚」という言葉が出て来ましたが、官邸官僚は内閣官房に属さずに官邸にいて、官僚、あるいは官僚的な仕事をする。総理直属なので、総理の威を借りてということになります。その官邸官僚の1人で、そのなかでもトップ級になります。まだ明らかにはなっていませんが、柿崎さんは官邸の4階に専用の部屋をもらったと、取材で聞いております。しかも、給料がいいのです。年間約2357万円ということです。共同通信よりいいのではないでしょうか。かなり力を持ったポジションだと考えてもらっていいと思います。私と同じ年齢です。

新行)そうなのですか。

須田)毎日新聞から共同通信に転じていて、毎日新聞時代に存じ上げていたのですが、「やつも転んだな」というのが、私の素直な感想です。

新行)と申しますと?

須田)毎日新聞から共同通信に転じて、共同通信を退社してここに打って出ています。つまり、退路を絶っている。ということは、将来が約束されているのだろうと思います。単純に高給、専用の部屋、秘書、黒塗りの専用車に釣られたのではなくて、将来的にもある種約束され、場合によっては政治家になるという可能性もあるのではないでしょうか。マスコミ出身者が、政治家、あるいは政治家という経験を経ずに首相補佐官になったというのは初めてです。

菅内閣が発足  記者会見する菅義偉首相=2020年9月16日午後9時2分、首相官邸

「柿崎さんのような左派にいた人もこう言っている」というエクスキューズが効く

須田)仕事は、「政策全般について評価や検証、さらには改善すべき点について、必要に応じて意見を言う。総理に対して進言や意見具申を行う」ということです。職務内容については、「この範囲のなかでやってください」とペーパーで総理から示されます。そのなかには、マスコミや世の中、特に左派から批判を受ける、今回の日本学術会議のような、または、森友、加計、桜を見る会等のようなケースもあります。「柿崎さん、これについて検証、評価をお願いします」と言われると、自分の将来もかかっていますし、身内ですから、あまり批判的なことはできない。となると、政権にとって都合のいいものになります。「ほら、もともと左派にいた人もこう言っているではないですか」というエクスキューズが効くという、非常に使い勝手のよい人物なのです。「菅さんはつくづく怖い人だな」というのが、今回の人事の感想です。

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トランプ大統領の決定で株価が高騰も、俳優・内藤剛志は株には手を出さない

野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週月~金曜9時~13時)。4月10日(木)の最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、俳優の内藤剛志が、トランプ大統領の発表に端を発する株価上昇のニュースから、株に対する考え方を語った。

野村邦丸アナ「アメリカのトランプ大統領は9日、『相互関税』として発動した措置のうち、第2弾の上乗せ分を90日間停止すると発表しました。これはトランプ大統領がSNSに投稿したもので、理由について『75カ国以上が貿易問題の解決のために交渉に動き、報復措置をとらなかったためだ』と説明しました。一方、中国に対する追加関税は上乗せして、関税を125%に引き上げ、即時に発動すると明らかにしました。
これ内藤さん、なんか思いません? ドナルド・トランプさんって人は『俺ンとこへ挨拶に来た国にはよ、90日間措置をしないようにしてあげるけどさ』って」

内藤剛志「そうとしか感じませんけど。何なんですかね?」

邦丸「で、日本は最前列にいるんです。『日本はちゃんとやってくれてっからよ。それにっ引き換え何だよ習近平って奴は!』」

内藤「125%ですか。物凄い力ですね。世界の親分みたいになってますね」

邦丸「世界の親分ですよ! それを快く思ってない方も実はたくさん居て、日本の石破総理も『何とかしてくださいよ、トランプさん!』って言っていながらも、心の中でははらわたが煮えくり返っていると思うんですけどね(と、ここで株価がまた上がったという速報が)。
国民的人気俳優の内藤剛志さんからすると、もうそりゃ、株主でしょ?」

内藤「いや、株は持ってないです」

邦丸「やってないの?」

内藤「やってないやってない。株って、ある種賭けみたいな感じがしてしまうので、僕の仕事には向いてないと思うところがある。だから僕が役者を代表するわけじゃないですけども、意外にしていない俳優さんが多いです。株を運と捉えた場合ね、その運はどこに使うんだっていう。だから自分の運は、自分の仕事に使いたいと思う。賭け事が大好きな役者はいらっしゃるけど、そうじゃない人が多いと僕は思います。『そんなところで運を使ってどうするんだ!』っていうことですよ」

邦丸「株やギャンブルでお金を儲けたとしても、それは自分の本業である役者というものとは相容れないっていうことなんでしょうな」

内藤「自分たちでお金を出し合って自主映画を作ってたこともあるんですよ。お金が欲しいじゃないですか、そういう時って。で、競馬に行ったことがあるんですよ。その時ビギナーズラックが起こってみんなでお金が儲かったんだけど、すぐやめようと思いました。やっぱりマイナスになると映画が作れなくなるから。だったら普通にバイトしてお金集めてやろうと。そういう気分がずっとありました。それは安全ってこともあるけども、やっぱり願掛けもあるんですよ、そこに。『願を掛けるならどこだ?』と。僕たちは運の仕事ですよね。だからこうやって僕がこの文化放送のこの席に座っているのも運があったからですよ」 

邦丸「な~にを。実力でんがな(笑)」

内藤「いやいや、それはそうですけど(笑)」

邦丸「ガッハッハッハッ!」

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