声優・安元洋貴が司馬遼太郎短篇作品を朗読「高ぶるものを感じました」

『川口技研プレゼンツ 司馬遼太郎短篇傑作選』(ラジオ大阪・TBSラジオ 毎週土曜18時~)は、司馬遼太郎の遺した傑作短篇作品を、いま話題の人気声優の朗読でお送りする番組です。
2012年10月よりラジオ大阪とTBSラジオの2局で同時放送中のこの番組は、昨年10月に10期(SEASON 10)を迎えました。今期も総勢8名の役者が1人1作品ずつ、計8作品の朗読に挑みます。
7月2日(土)から8月6日(土)までの全6回にわたって放送する7作⽬は「最後の攘夷志士」。朗読を担当するのは、当番組初出演の安元洋貴です。声優として人気アニメに多数出演するほか、映画吹替やナレーションなど幅広く活躍しています。
「最後の攘夷志士」あらすじ
時は激動の幕末。国学者系の攘夷志士、三枝蓊(さえぐさ・しげる)は紀州高野山にいた。
幕府親藩である紀州藩牽制を担う陸援隊から義軍の作戦家として招かれたのが三枝だった。
三枝と面会した陸援隊長代理の田中顕助は頭を悩ませる。勁烈な純正攘夷主義思想に対して、薩長両藩は外夷交戦を経ていまや密かに英国と結び軍制の洋式化を進めている。時流は変わり攘夷は倒幕の道具になっていた。
義軍は京都に入り解散。三枝ら一行は朝廷御親兵となり大政奉還をむかえるが、間もなく攘夷を捨て港をひらく布告が渙発される。攘夷のための勤王倒幕に生きた攘夷志士には到底受け入れられない現実。
節を守り続けた三枝の運命は大きく転換していくことになる――。
安元洋貴コメント
<作品について感じたこと>
むかしに読んだことがあった作品でしたので覚えていると思っていましたが、なにぶんずいぶんと時がたっていたため内容を結構忘れている自分がいました。だからこそ、改めてこういった形で触れられて嬉しく思っております。
純粋に武士というものの気持ちに触れることができて、高ぶるものを感じました。
<朗読して感じたこと>
言葉使いがいまとはだいぶ違うところがあり正直苦労したところも多かったのですが、要所々々で眼に入ってくる美しい日本語はとても気持ちがよかったです。
自分自身が言葉使いを粗雑にしているな、と改めて感じさせていただけました。
この歳になってもまだまだ学ぶものがあるなと嬉しくおもいました。
<番組リスナーへメッセージ>
お聞き苦しい点もあるかとおもいますがどうぞご容赦ください(笑)
ぜひ、司馬遼太郎先生の本を片手に聞いていただければ、よりおおきな臨場感を得られるとおもいます。
どうぞお楽しみください。
安元洋貴(やすもと・ひろき)プロフィール
山口県出身。声優、ナレーター。シグマ・セブン所属。主な出演作品は、アニメ「鬼灯の冷徹」鬼灯役、「フューチャーカード バディファイト」ジャックナイフ・ドラゴン役、「弱虫ペダル」の金城真護役など多数。映画「ジュラシック・ワールド」ではバリー役の吹替えを担当。NHK「クローズアップ現代」のナレーションも務める。

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