フジテレビの中居氏問題に小島慶子「業界全体で調査をしなければ。」

4月1日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、日刊スポーツの「フジ第三者委会見、時折質問者らが声を荒らげる場面も司会者がコントロール 時間も大きく短縮」という記事を紹介した。
番組で紹介した日刊スポーツの記事によれば、会見は31日の午後5時から第三者委員会の報告会見が約2時間行われ、委員長を務める竹内朗弁護士ら13人が登壇した、とある。報道陣には300ページ以上の報告書を約50ページにした要約版も配られ、冒頭約42分間で概要を説明し、その後質疑応答を行った。休憩を挟み、午後7時25分からはフジテレビ清水賢治社長が会見に登壇し、改革案などを説明し、時折質問者らが声を荒らげる場面もあったが、司会者がコントロールするなど怒号が飛び交った前回からの改善もみられた。会見は地上波のフジ系のほか、TVerでも配信され、98媒体265人が参加し、全ての質問は受けずに22時26分に打ち切る形で終了。全質問を受けて約10時間半かかった前回から時間も大きく短縮された。以上が記事の内容である。
この記事を受けてフリーライタの武田砂鉄氏は、前回の記者会見でフジテレビの港元社長が『被害にあった女性を思って』という発言をしていたが、昨日の第三者委員会の報告書を読むと、完全に中居氏を守っていたことが明らかになった、と話した。またフジテレビの幹部が中居氏にショートメールを送り、被害に合ったアナウンサーが退社したことを伝えた際、その文面に「何かお役に立てることがあったら動きます」と書いていたそうだが、フジテレビの中の人間が社員であるアナウンサーではなく中居氏側についていたことにゾッとした、と述べた。
番組パートナーの小島慶子は、「今回フジテレビという東京のキー局で性差別的な振る舞いが常態化し、それが企業風土に深く根付いていたということが明らかになったが、それであれば業界全体で調査をしないといけない。なぜなら、テレビ業界においてタレント、スポンサー、代理店は局をまたいで仕事をしているわけで、フジテレビでこれだけ酷い事例があったということは、他の会社でも程度の差こそあれ、同じような構造や体質があるはずだから」と発言した。
フジテレビ第三者委員会が調査報告書を公表。今後懸念される影響とは?
4月4日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは、フジテレビを巡る一連の問題で公表された第三者委員会の報告書について、白鴎大学教授・元TBSアナウンサーの下村健一氏に話を伺った。
長野智子「公表された第三者委員会の報告書、そして会見がありましたけれども、下村さんはどのように感じられましたか?」
下村健一「皆さんがおっしゃる通り、『よくこの期間でこれだけやったなぁ』ということはすごく思います」
長野「ほんとですね」
下村「ただ、弁護士さん特有なのかもしれないけれども、言葉がかなりバサっと強いところもありますよね。“蔓延している”とか“集団浅慮”とか。『そこまで言うか?』っていうところはあったけれども、でもそれはちゃんと受け止めるべきだとは思いますよ。思うけれども、それと同時に“蔓延”って聞くと『全員そうなのか?』みたいに捉えられちゃうのも、ほんとに真剣に取り組もうとしているフジの社員の方々もいっぱい知っていますから、逆の反動が来ないといいなとは思いますけどね」
長野「そう。わたしも社員の話を毎日取材しているんですけれども、特に若い世代の社員は経営幹部なんかよりもよっぽどしっかりしているわけ」
下村「そうですよね」
長野「こういう感覚についてよく知っているし、コンプライアンスとかガバナンスについても、みんなすごくちゃんと理解している。むしろ研修を受けたりとか勉強してほしいのは経営幹部のほうなんですよね。そういう中でも、女性(社員)の話を聞くと『“蔓延”っていう言葉は強いかもしれないけれども、まだまだ報告書に出てこないいろんな事案もたくさんあります』って」
下村「わたしも色々、社員の人から直接聞きます、それは」
長野「警察組織だとか検察組織を取材して批判するときもそうですけど、真面目な人たちはいっぱいいるんですよ。だけども、やっぱりそこの組織の問題っていうのは確実に存在していて、そこをどうしていくのか、どう変えていくのかっていうところになっていきますからね。そういった意味では、今回の第三者委員会の報告書は『全企業の経営幹部に読んでほしいぐらい魂のこもった報告書だな』っていうふうに思いました」
下村「逆に、いろんな企業が『これから第三者委員会を設置します』って軽く言えなくなる、ビビるぐらいにすごいことなんだな、って。『第三者ってこういうことか』というところはありましたよね。ただ、さっき言った“蔓延”みたいな言葉に対する私の懸念というのは、それが逆に『この報告書、いきすぎじゃない?』っていう論拠に利用されてしまうことがちょっと心配だなぁということは思いますよ。『そこまでじゃねぇだろ』っていうことが『だから大目に見てよ』につながっていっちゃったりすると嫌だなぁと」
長野「ほんとですね」