稲垣吾郎主演映画『半世界』阪本順治監督が語る主演の魅力
■『半世界』阪本順治監督が稲垣のラジオに登場
先週、稲垣吾郎が主演を務める映画『半世界』が全国で公開された。稲垣のほか長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦らが出演、39歳の男三人の友情を軸にした物語だ。公開直後となる2月20日放送の文化放送「編集長稲垣吾郎」には阪本順治監督が登場し、撮影時の裏話などに花が咲いた。
映画の撮影現場は監督によって撮影手法や雰囲気が全く異なる。阪本監督は撮影した直後にモニターをチェックせず、俳優にもそれを見せないという。今ではモニターチェックを当然だとする俳優もいるが、阪本監督は「見られないことがスリル」だとスタイルを貫いている。一方で、30代の頃に比べると、「丸くなった」のだそうだ。
阪本:昔は、粘ればいいってワケじゃないんだけど、46回NG出したりね。
稲垣:46回も!? 絶対イヤだ…なんでですか?
阪本:リハーサルで見た演技が最高だと、それをもう一度!って思うでしょ?
稲垣:もう出ないですよ、46回やっても(笑)
稲垣:僕は大丈夫でしたか?本当は46回NG出したかったところとか…
阪本:無いよ(笑)
■阪本順治監督が語る稲垣吾郎の魅力
主演の稲垣吾郎のほか、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦と名優を揃えた阪本監督だが、撮影ではリハーサルを重ねて作りこむのではなく、生のやり取りで生まれてくるものを重視。そこで、阪本監督は稲垣のあるところに魅力を感じたという。
阪本:見直しても稲垣君のリアクションが面白いよ。相手のセリフを聞いてる時とか、チラチラっと見るのがいいね。計算じゃないはず。
稲垣:それは計算じゃない!ライブの感じで出てきたのかな。
阪本:瞬発力だね。それがないとね。
稲垣:僕が印象的なのは「優しすぎる!」って言われて。「もっと武骨に」ってよく言われて、監督の所作を参考にしてた。
阪本:俺は武骨だからね(笑)自分で脚本を書くと自分が出てくる。映画って自分の恥を出すところがあるから。
15分以上にわたってトークを繰り広げた2人。再び仕事をすること、そして阪本監督が「吾郎」と呼ぶことを約束し、コーナーは締めくくられた。稲垣が見せた武骨さをぜひ映画館で確認してほしい。
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世界最高峰のエベレストへの登山に制限!? 内藤剛志は山での過酷な山の撮影経験を振り返る。
文化放送「くにまる食堂」(毎週月~金曜9時~13時)は、大将・野村邦丸アナウンサーが病気療養中のため、5月1日(木)の放送は甲斐彩加アナウンサーがピンチヒッター。最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、コメンテーターで俳優の内藤剛志と、ネパール政府がエベレスト登山に制限を設けることを検討しているというニュースについて意見を交わした。
甲斐彩加アナ「ネパール政府が世界最高峰のエベレスト登山について、7000m以上の山に登頂した経験のある人だけに制限することを検討していると、インドのメディアが伝えました。登山中の死者を減らすためとしていますが、法案は草案の段階で、内容が変更される可能性があるとしています。エベレストには、ニュージーランドの登山家らが1953年に初登頂を成し遂げて以来、およそ9000人が登頂する一方、300人以上が命を落としています」
内藤剛志「そうですか~1953年なのね、初めてって。そんな昔じゃないよね。自分と比べるのも変だけど、俺は55年生まれですから。もっと昔から登られてるんだと思ってた。あれかな? 機械とかがまだ発達してなくて、酸素とかを確保しなきゃいけなかったからか」
甲斐「本当に、登山に慣れている人でも命を落としてしまう山だっていいますもんね」
内藤「だって、免許が要らないわけじゃん、おかしくない? 例えばそういうものって、他の命の危険があるものって、免許を自分で取って、誰かに許可されてから登るっていうものだから、そういう制限もあっていいんじゃないかと思うけどね」
甲斐「もともと逆に何も無くて、沢山の人が無防備に登るのが危なかったですもんね」
内藤「日本だって普通に山に登れるけど、事故になる人もいるじゃないですか。責めるのはアレかも知れないけど……撮影もそうだけど、山って大変だからね。それこそ俺も、めちゃめちゃ高い山じゃないですけど、高知に四万十川ってあるでしょ? その源流あたり、山の上だよね。一年間そこで『瀬降り物語』という映画を撮ったことがあるんです」
甲斐「へえ~っ!」
内藤「だって煙草買いに行くのに40分ぐらいかかるところで。それで2ヵ月ずつ4回行くっていう……春夏秋冬を撮るわけですね。主演はショーケンこと萩原健一さんでしたけども、いやもう大変だった、寒いし暑いし。暑いよりかは寒さが凄かったな」
甲斐「空気とか薄くて、ちょっと苦しいなっていうのはありました?」
内藤「そこまでは高くない。やっぱり気温が全然違うじゃないですか。だって、あの四万十川がよ、幅が1m50cmぐらいになる源流なんだよ。山の撮影って本当に危ないと思うね。天気が変わりやすかったりするし」
甲斐「『世界の果てまでイッテQ!』でおなじみのイモトアヤコさんに以前お話しさせていただいた時に、あれだけ山に登っていても、エベレストだけはやっぱり怖いっていうので、すごい調整もされてたし、ものすごく準備して行かれて、でも結局天候が良くない上に雪崩の事故もあって、頂上まで登るのを断念されたんですね」
内藤「あれもねえ、頂上が見えていても最後のキャンプのところから登れないでしょ? 引き返すのも勇気がいるよね」
甲斐「悔しいでしょうしね、色んな想いが」
内藤「だってお金がそこまで凄くかかってるじゃない? 多分体力を作ってきてるから、本当に『頂上が見えてるじゃん!』っていうのに、登ると命の危険があるってことでしょ? あれもドラマとかでもあるけども、あそこで諦めるっていうのは勇気要るんだろうなあ」
甲斐「ちなみに日本最高峰の富士山は3776mなんで、7000m以上の山に登頂しなきゃいけないっていうことは……」
内藤「日本の中では無理っていうことですね」