安倍政権の真実に迫る!映画「妖怪の孫」企画プロデューサーが明かす舞台裏…政治家はみんな逃げ出した

現在、全国で公開している映画「妖怪の孫」の企画プロデューサー、古賀茂明さんが3月24日の大竹まことゴールデンラジオに出演。制作の裏側を明かした。

映画「妖怪の孫」とは?
「安倍政権の真実に迫るドキュメンタリー。安倍晋三とはいったい何者であったのか。この国に遺したものは何だったのか。様々な関係者からの衝撃的な証言や風刺絵本とともにマスメディアが避けて来た、安倍政治を徹底検証する。」

大竹「映画「妖怪の孫」は2時間弱ぐらいありました。」

室井「何て言うのかな、素晴らしく出来の良いホラー映画みたいだったよ。

古賀「政治サスペンスとかミステリーという風に呼んでますね。」

大竹「すごいなと思ったのは、現役の官僚の方が古賀さんのインタビューに答えていらっしゃいましたね。」

古賀「そうなんですよ。安倍さんをやるっていうだけで、政治家はほとんどみんな逃げちゃったんですね。「死者に鞭打つのか」って言われるし、やっぱりちょっと…っていう感じで、どんどん逃げちゃった。もちろん官僚なんて絶対に出たくないだろうと思ったんだけど、この2人はね、相談したら意外とね、簡単に「やります」って言ってくれました。」

大竹「話し方一つでも、とっても一生懸命やってらっしゃる方だなっていうのは伝わってきたよね。」

古賀「そうですね。 彼らは仕事の中でも叩かれやすいことを、言ったりやったりしてきたんだけど、もうそれが限界に達してるみたいな感じで、すごい絶望感が伝わってきました。上の方の幹部がね。まあ彼らも幹部に近いところにいる人たちなんですけど、次官だとか局長だとか、そういう人たちが上を見てる。一番強い官邸・大臣あるいは族議員の中で声のでかいお年寄り。ああいう人たちの方ばっかり、みんな向いてて国民の方なんかもうこれっぽっちも向いてないと。それで「議論」ができなくなったっていうんですよ。まあ昔から、僕のとき(官僚時代)も、いろんな汚い話っていうのはいっぱいあったんですけど、それでも役所の中では「いやそれはおかしいんじゃないか」という議論があったわけですね。」

大竹「古賀さんの頃にはまだいろんな議論が飛び交ってた。」

古賀「僕らは反対する人たちとも喧嘩したりしてたんだけど、今はそれがなくなったっていうんですよ。最初の頃は「こんなことやっていいのか」って言ったりもしてたけど、もう「そんなこと言うんだったら外すぞ」みたいな話になるし、「何か言いそうだ」と思われると「官邸はこう考えてんだから、それ以外のことは言わないで」って先に言われちゃうとかね。昔だと僕らは、マスコミの心ある記者たちと組んで、いろんな情報を書いてもらって、「〇〇は、おかしい!」と世論を盛り上げてもらうと、自分たちの意見が言いやすくなるんですよ。この頃は何かマスコミに話すと、それが次官とか局長に知れ渡って「あいつは気をつけた方がいいですよ」みたいなことになるんですよ。」

室井「チクる人がいるって言うことだよね。」

古賀「この間、総務省の文書が立憲民主党の小西洋之さんに行ったじゃないですか。こういうところしかないんです。でもまた野党の議員に持って行っても、政局に利用されたり、変な風になっちゃうこともあるので、本当に道がなくなったって言ってましたね。」

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亡き夫からバトン受け継ぎ叶えた夢「EVのハーレー」

桜から新緑の季節、ツーリングにはたまらないシーズンがやってきました。なかでも、バイク好きの方にとっての憧れといえば、「ハーレーダビッドソン」! 人生で一度は乗ってみたいと思う方もいることでしょう。

今回は、この「ハーレー」のEV(電動)化に成功した、あるご夫婦のお話です。

上野悠子さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

栃木県宇都宮市の郊外に、「ハイフィールド」というバイクのカスタムショップがあります。代表の上野悠子さんは、1978年生まれの46歳。2018年に結ばれたご主人の誠さんが開いたお店を受け継ぎました。

アメリカンカルチャーが好きだった誠さんは、「ハーレー」を取り扱うお店に勤めた後、20年ほど前に独立して、27歳のときに「ハイフィールド」を開きました。“カッコいいバイク”にこだわって、一時は海外での事業展開も進め、東南アジアと日本を行ったり来たりしながら、こんな夢を語っていました。

「アジアの国々を見ていると、日本のバイクも、今に電気の時代が来る。タバコだって、煙をもくもく上げて吸っていたのが、すっかり電子タバコになっただろう。きっと、同じことがガソリンエンジンでも起こるから、ハーレーをEV化したいんだ!」

しかし、まちの小さなバイク屋さんには、技術もお金もありません。誠さんは、サポートしてくれるパートナーを探して、全国を走り回りました。

そして、横浜の自動車技術会社と繋がり、経済産業省の補助金の存在を知ります。ちょうどお店も移転して、『さあ、これから』という時に誠さんは体の不調を訴えました。

バイクのカスタムショップ「ハイフィールド」

「じつはずっと胃がムカムカするんだ。東南アジアで辛いものばかり食べていたからかな」

大きな病院で告げられた病名は「胃がん」、それもステージ4でした。

「ステージ4だって、3年生きた人もいるというじゃないか。俺の体、あと3年持ってくれ。そうすれば絶対、ハーレーをEVにできる!」

誠さんはそう言って、つらい抗がん剤治療を受けながら、仕事を続けました。2022年8月には、経済産業省に補助金の申請を行って、資金調達に望みをかけます。

でも、その年の11月、誠さんは病状が急変、力尽きました。まだ43歳の若さでした。

誠さんの葬儀が終わると、奥様の悠子さんは、ご縁のあった方々を一人ひとり訪ねました。行く先々で誠さんが愛され、ハーレーのEV化に強い意欲を持っていたことを知ります。

そんな悠子さんのもとへ、経済産業省から「補助金採択」の知らせが届きました。事情を知った事務局の方からは辞退を勧められましたが、悠子さんは迷いませんでした。

上野悠子さん

「彼がずっとやりたかったハーレーのEV化、やれるところまでやってみます!」

思い切って一歩を踏み出した悠子さんですが、実はバイクの免許も持っていなければ、車体の仕組みも知りませんでした。まず『バイクに乗る人の気持ちを知ろう』と教習所へ通って、普通二輪の免許を取ります。バイクの仕組みについても、お店のスタッフの方に1から教えてもらいました。

ただ、肝心のEV化した「ハーレー」の設計図は、誠さんの頭の中にしかありませんでした。悠子さんは、改めて取引のあった人を訪ねて、誠さんとどんなことを話したのか、手掛かりを求めて、少しずつ聞き取り調査を進めて、概要を把握していきます。すると、エンジンをモーターに置き換えることで話が進んでいたことが分かってきました。

とはいえ、単純にエンジンをモーターに置き換えてしまうと、排気管やギア操作など、バイクが好きな皆さんのこだわりの多くが失われてしまいます。デザイン、配置、安全性、操作性、重量など、試作を繰り返すたび、空にいる誠さんに「これでいいの?」と問いかけますが……、もちろん、返事はありません。

『そうか、彼はこの決断、決定を、毎日毎日1人で繰り返していたんだ』

いつしかそう思えるようになった悠子さんは、苦しい気持ちが、次第に誠さんへのより強い尊敬の気持ちに変わっていきました。

EV化したハーレー(画像提供:株式会社チームハイフィールド)

そして数々の苦労を乗り越えて、2024年2月、ついにEV化した「ハーレー」が完成。長年、誠さんと仕事をしてきたスタッフも「これは面白い」と太鼓判を押してくれました。

面白い理由、それはズバリ「音」です。EV化であのエンジンの爆音は無くなり、ほぼベルトとタイヤの音だけが響き渡ります。実際に走らせると、鳥の鳴き声や街の音が耳に入ってきて、とても楽しいという。そんなスタッフの方の言葉に自信を持った悠子さんは、こう話してくれました。

「静かなハーレーなんて……、とおっしゃる方は少なくありません。でも、いつか爆音を鳴らして、排気を撒きながら走ることがカッコ悪くなるかもしれない。その時の選択肢の一つとして、必要とされる日が来ると信じています」

大きな音と共に、自分だけの世界を楽しむツーリングから、風や音を感じて、周りの世界と繋がる楽しさも秘めたツーリングへ。上野誠さん・悠子さんが夫婦でつないで生まれた「EVのハーレー」は、もしかしたら、次の時代の“カッコいいバイク”になるかもしれません。

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