ビバリストが見た!『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』30周年イベントレポート

平成の世とともに歩んで30年。ニッポン放送のお昼のワイドでは最長番組となった『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』のアニバーサリーイベントが3月16日(土)に有楽町のよみうりホールで開催されました。

本記事では、1,100枚のチケットが即完売したイベント『「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」リスナー大感謝祭~そんなこんなで まる30年~』の模様を、今はなき「シアターアプル」での10周年、よみうりホールでの20周年イベントにも足を運んだ20年来の“ビバリスト”(番組のヘビーリスナー)が紹介します!

クドカンや爆笑問題・太田もファン!『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』とは

まず、イベントレポートの前に『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』についてざっくり紹介します。

平成元年からスタート、月曜日から金曜日まで、お昼の11時30分から13時までの生放送番組。現在の出演者は、高田文夫さんと松本明子さん(月曜日)、東貴博さんと山根千佳さん(火曜日)、春風亭昇太さんと乾貴美子さん(水曜日)、清水ミチコさんとナイツ(木曜日)、高田文夫さんと松村邦洋さん、磯山さやかさん(金曜日)です。

高田文夫さんらレギュラー陣が、その日・その時間の旬な時事ネタをピックアップ。独自の見解やモノマネを交えて斬りまくり、ひねりをきかせた笑いに昇華するトークが人気です。業界人の注目度も高く、著名人にもヘビーリスナー“ビバリスト”が多数居て、爆笑問題・太田光さんや、宮藤官九郎さん、阿部サダヲさん、浅野忠信さんが公言して番組にも登場しています。

「ラジオビバリー昼ズ30周年イベント事件簿ベスト3」

『「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」リスナー大感謝祭~そんなこんなで まる30年~』で、“ビバリスト”的に印象に残ったハプニングを「ラジオビバリー昼ズ30周年イベント事件簿ベスト3」と題して、紹介します。

イベント事件簿①「ダブルが渋滞! ダブルぺー&パー子にダブル籠池夫妻」

この番組で欠かせない要素は「モノマネ」。清水ミチコさんと松村邦洋さんという2大モノマネタレントに加え、モノマネのイメージがない磯山さやかさんも強力なモノマネ要員として活躍しています。

毎週その日の旬な女性のモノマネを高田さんにムチャぶりされるうちにモノマネの腕を上げた磯山さんは、今回満を持して、高田さん作詞の名曲紹介コーナー「高田文夫名曲歌謡ショウ」でモノマネを披露!

林家ぺーさんが『余談ですけど、「愛してる」』をパー子さんと披露したあとに、松村さんと磯山さん扮するニセモノ林家ぺー&パー子夫妻がピンクの衣装で登場。モノマネ番組でよくある、ニセモノのあとにご本人登場の逆パターンです。

急遽勃発したダブルぺーさんによる有名人の誕生日対決の模様を、独特の笑い声をあげながら、写真を撮りまくるダブルパー子さん。そして、この特異な状況に対して、高田さんが的確につっこみ笑いを生み出すという、見事なビバリーファミリー芸に会場は大いに沸きました。

実はダブルぺー&パー子夫妻は、爆笑問題・太田光さんのリクエストだったとのこと。他コーナーではダブル籠池夫妻(清水&塙・松村&磯山)も披露されました。ダブル瀬戸内寂聴さん(清水&松村)、ダブル大阪なおみ選手(清水&磯山)も聴きたかったところです。

イベント事件簿②「バイオリンからラッパの音⁉︎ 大トリのU字工事に会場騒然」

ダブルぺー&パー子夫妻で沸いた「高田文夫名曲歌謡ショウ」。番組スタートからアシスタントを務める松本明子さん、外回りの中継レポーターから火曜パーソナリティとなった東貴博さん扮する、小瀧詠一さんらがビバリーを彩った曲を披露し、大トリはU字工事の2人。

「歌が上手いらしい」という噂が高田さんに届いたことから、番組開始30年記念ソング「ビギン・ザ・ギンザ」のボーカルに起用された益子卓郎さん。そして、福田薫さんはコーラスと特技のバイオリンで参加しました。

益子さんは、「高田さんのご指名」というのも納得の歌声を披露。その隣には、体全体でリズムをとりながら出番パートを待つ福田さん。いつもはエアーバイオリンだそうですが、この日はリアルバイオリンで登場し、緊張が伝わります。

福田さんが恐る恐るバイオリンを奏でると、「プゥ~ピィ~」という想像とは違った不安定な音が響き、会場はザワザワ。昔懐かしい“豆腐屋さんのラッパ”のような音でした。

しかし、さすが懐が深いビバリスト。ほどなくバイオリンから出るラッパ音を受け入れ、手拍子をしながら、応援するようにラストまで導きました。そのあとの幕間トークで福田さんが普通の頭痛の話を披露。U字工事は、しっかりこのイベントで爪痕を残しました。

イベント事件簿③在位30年! 高田文夫「まだまだのびる70歳」発言に感動

開場30分で300冊! 1分で10冊も売れたという高田さんの新刊本。これは、松浦亜弥さんのグラビア以来の驚異的な売れ行きだったのだとか。

作家としてだけでなく、パーソナリティとしてのトーク力も見せつけた高田さんは、1000人以上の規模の大きな会場でも気負いせず、スタジオの時と同様にいつもの調子で絶妙な時事ネタをピックアップし、抜群のタイミングで投下。この日も誰よりも爆笑をさらっていたのは、やはり高田先生でした!

相手やその場の状況に合わせて、どんどんボケて、つっこんで……。高田さんが“仕事(人を笑わせて喜ばせている)”をしているシーンは、ラジオで耳にしても、目にすることはできません。

今回のイベントでは、その“仕事”を目の当たりにできたこと、そして「まだまだのびる70歳」発言を聴けたことは、“ビバリスト”にとって、何よりうれしい出来事でした。

広がるビバリストの層、受け継がれる高田イズム

♪I wanna be Bow 高田文夫のラジオビバリー昼ズ!
宮藤官九郎作詞&作曲のグループ魂「高田文夫」が開演前や仲入りで流れ、漫才あり、漫談あり、モノマネあり、歌あり、トークあり、ラッパ風バイオリンありの3時間強。

TBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』からお祝い花が届いていた30周年イベントで印象的だった出来事を紹介しました。

今回目についたのは、“チャイルド・ビバリスト”。親御さんと一緒に大笑いしている子どもたちの姿をチラホラ見かけました。オンタイムで聴けない子どもたちは、ラジコで帰宅後に聴いているのでしょうか。「ラジカセからラジコへ」とラジオを聴くツールが移り変わり、子どもだけでなく、地方にも高田イズムが継承され、“ビバリスト”の層が広がっていることを嬉しく感じました。また、昨年4月からレギュラー陣に加わった火曜日アシスタント・山根千佳さんは、イベントのエンディングで『ビバリー昼ズ』について、愛情を込めて“特殊な番組”とコメント。

次回は、50周年くらいでイベントを開催するとのこと。「ずっと“特殊”なままで、あと20年続けてもらいたい」と、“ビバリスト”のひとりとして切に願っています。

高田文夫のラジオビバリー昼ズ
放送局:ニッポン放送
放送日時:毎週月曜~金曜 11時30分~13時00分
出演者:高田文夫、東貴博、春風亭昇太、清水ミチコ、松本明子、山根千佳、乾貴美子、ナイツ、松村邦洋、磯山さやか
番組ホームページ
公式Twitter

※放送情報は変更となる場合があります。

この記事を書いた人

高田りぶれ(たかだ・りぶれ)

山形県生まれ。ライターなど。放送作家のキャリアを生かし、テレビ・ラジオ番組のおもしろさを伝える解説文を年間150本以上執筆。趣味は観ること(プロレス、サッカー、相撲、ドラマ、お笑い、演劇)、遠征、料理。

Twitter

ラジコでラジオを聴こう!

▼スマートフォンで聴くなら
http://m.onelink.me/9bdb4fb

▼パソコンで聴くなら
http://radiko.jp/

プレミアム会員登録をして全国のラジオを聴く!

「世界最強のパスポート」にビザを課す…日本と中国の関係の現在地

日本のパスポートを持っていたら、世界の200近い国や地域に、ビザなしで渡航し、滞在できる。別名「世界最強のパスポート」を持つ日本人だが、隣国・中国へは現在ビザが必要だ。東アジア情勢に詳しい、飯田和郎・元RKB解説委員長が4月18日、RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』に出演し、ビザ問題から見える日中関係の「現在地」についてコメントした。

Facebook

ページトップへ