【ラジオな人】山口智充、中川家、原田龍二、安東弘樹出演! ニッポン放送『DAYS』プロデューサー・ 柴田篤さんインタビュー(後編)

他者との関わりの中で一緒に作り上げていく

エンターテイメント開発部(事業部)では、「他者との関わりの中で一緒に作り上げていく」という経験ができたことが大きかったです。(社内も含めて)社外の方々と「イベントを成功させる」というひとつの共通目標に向かって、一緒に取り組むことは、今までにない経験でした。

大型野外フェスや「氣志團万博」を立ち上げたり、地元の民家までご挨拶に行ったり、警察や消防署の人たちと交渉したり。ラジオ局にいながら「いろいろな壁を乗り越えて一つのものを作り上げること」ことは、貴重な経験になりました。

「茨城ゴールデンゴールズ」の運営で欽ちゃんとコント

2年間だけ「茨城ゴールデンゴールズ」の運営を担当し、欽ちゃんと一緒に全国各地を行脚しました。これも欽ちゃんと面と向かって、さまざまな話や企画の打ち合わせができた貴重な経験でした。

「茨城ゴールデンゴールズ」のイベントは、欽ちゃんのマイクパフォーマンスと、場内アナウンスの人との面白い掛け合いに、お客さんが笑うという作りになっています。ニッポン放送は運営として、場内アナウンスの制作も担当したのですが、ある時、場内アナウンスを僕自身がやることになり……それでやってみたら今までよりちょっと良かったんです(笑)。

欽ちゃんとホテルの部屋で反省会をしたことも

それからは欽ちゃんに「これからは全部お前がやれ!」って言われて、場内アナウンス自体も担当することになりました。基本的には原稿の読み方や間、言い方などを守れば、ある程度笑いが取れるのですが、それで笑いが取れるようになってくると、欽ちゃんがアドリブをガンガン入れるようになってくるんですよ。僕は全然アドリブなんかきかないし、何を言っていいのか分からなくて……。

そんな困っている僕を欽ちゃんが面白がって、笑いに変えることもありました。上手くいかなかった日は、夜にホテルの部屋で欽ちゃんと長時間反省会をして、それが辛かったです(笑)。ですが、「芸人さんだってこんな機会は滅多に無いな」と、いちラジオ局の社員にとってとても貴重な経験をさせていただきました。

“企業の不祥事”を防ぐためには? リスクマネジメントのプロが解説「社長自らがごまかしのない組織風土をつくり続けることが不可欠」

笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。4月5日(土)の放送は、ニュートン・コンサルティング株式会社 代表取締役社長の副島一也さんが登場。リスクマネジメントの重要性、デジタル時代に求められるリスク管理について語ってくれました。


(左から)副島一也さん、笹川友里



副島一也さんは1991年に日本アイ・ビー・エムに入社。1998年より、イギリスにて災害対策や危機管理などのコンサルティングをおこなうNewton ITの立ち上げに参加し、取締役を経て代表取締役に就任します。2006年に現在のニュートン・コンサルティングを日本で設立し、代表取締役に就任。イギリスで培ったリスクマネジメントのノウハウを日本で展開しています。また、危機管理分野における第一人者として、多くの講演実績を持ちます。

◆リスクマネジメントとは?

リスクマネジメントのリーディングカンパニーであるニュートン・コンサルティング。その代表取締役社長をつとめる副島さんに、今回はリスクマネジメントについてお話を伺います。

まず、副島さんは「リスクを一言で表すと“成功や幸せを妨げる可能性があるもの”」とし、仕事だけでなく、日常生活のなかでもリスクが発生する場面は数多く存在しますが、「(人間は)自分にとって都合の悪いことをなんとなく無視してしまうんです」と言及します。

個人であれ企業であれ、日々いろんな場面でリスクに直面しますが、大企業の経営者であってもリスクを軽視することがあり、その結果、重大な不祥事につながってしまうケースも珍しくありません。「そのときに後悔しても遅いので、いかにそういったリスクをコントロールしていくか、これをリスクマネジメントと呼んでいます」と説明します。

また、昨今ではサイバー攻撃によって個人情報や機密情報が外部に漏えいし、企業が大きな損害を被る事件が後を絶ちませんが、「人為的なミスや自然災害も含め、企業にとって成功を阻害するさまざまな要因が『リスク』に該当します。そのリスクを特定し、担当者を決めて常に備えておかなければなりません」と副島さん。

そこで、笹川が「リスクマネジメントって、突発的な対応ではなく“常に続けていくもの”ということでしょうか?」と問いかけると、副島さんは「その通りです。リスクを特定して分析して評価することをリスクアセスメントと言いますが、看過できないリスクも対処していく、これも含めてリスクマネジメントと捉えております」と答えます。

◆デジタル時代に不可欠な“新しいリスク管理”

スーパーコンピュータ「富岳(ふがく)」の登場や生成AIの進化など、デジタル技術が日々進歩するなか、最近ではランサムウェア(データを不正に暗号化し、復元と引き換えに身代金を要求するマルウェア)の被害が頻繁に報道されています。これには、デジタル技術の一般化により、サイバー犯罪が容易におこなわれる環境が整ってきたことが背景にあると副島さんは指摘。従来の手法では対応が難しい新たなリスクも増加しており、最新技術への理解はリスクマネジメントにおいて欠かせない要素となっています。

一方、サイバー犯罪や社員による不正など、企業の不祥事に伴い謝罪会見をおこなうも、それがさらなる批判を招いてしまうケースも見受けられます。こうした事態の拡大を防ぐため、トップが記者会見のトレーニングを受けている企業も少なくありません。

これに副島さんは、突発的な対応力の強化も重要ではあるものの、本質として、日ごろから重大な事態が発生しにくい職場環境を整備し続けることが大切だと言い、「困ったことが起きたときに、一つひとつの判断をごまかしているかどうか、そういう組織の決定や判断において、社員が最も影響を受けるのはトップの行動です。つまり、社長自らがごまかしのない組織風土をつくり続けることが不可欠になります」と声を大にします。

そして、「実際に現場にいる立場からすると、上層部の空気を変えることは本当に大変です。なので、上のほうから『こんなことになったら絶対に後悔する。そういう組織にはしない!』という強い覚悟が必要になります」と締めくくりました。

次回4月12日(土)の放送も、引き続き副島一也さんをゲストに迎えてお届けします。企業のリスクマネジメントについてや、サイバーセキュリティ対応の事例など、貴重な話が聴けるかも!?

----------------------------------------------------
4月5日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年4月13日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00~20:30
パーソナリティ:笹川友里

Facebook

ページトップへ