バナナマンの神髄!ラジオなのにテレビ的な番組『JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』

『バナナマンのせっかくグルメ!!』や『バナナサンド』(共にTBS系)など、ゴールデンタイムから深夜まで数多くのレギュラーテレビ番組を持つ人気コンビ・バナナマン。一流芸能人として活躍する2人が、10年以上も前から毎週仲良く悪ふざけをしているラジオ番組はご存じでしょうか。

当初から変わらぬ面白さで多くのリスナーの心をつかみ続けている、TBSラジオ『JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』の魅力をとことん掘り下げます。

バナナマンのはじまりは渋谷のライブハウスから

高校時代の同級生と「陸上部」というコンビで活動していた日村勇紀さん、コント赤信号・渡辺正行さんの付き人を務めていた設楽統さんが出会い、1993年にコンビを結成(結成時のコンビ名は「設楽日村」)。1994年2月に渡辺さん主催のお笑いライブ「ラ・ママ新人コント大会」(渋谷La.mama)でデビューしました。

ライブではコントの面白さが既に評判となっていましたが、テレビで活躍するチャンスにはなかなか恵まれず。注目されるきっかけとなったのは『内村プロデュース』(テレビ朝日系)や『ザ・イロモネア』(TBS系)、『ゴッドタン』(テレビ東京系)への出演。その後、2008年の『第1回キングオブコント』で準優勝し、日村さんの「子供の頃の貴乃花のモノマネ」などで知名度を一気に上げて、ブレイクを果たします。

現在は『YOUは何しに日本へ?』や『乃木坂工事中』(共にテレビ東京系)、『沸騰ワード10』(日本テレビ系)でMCを担当、『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)や『ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)では、パネラーとして人気番組を盛り上げています。飄々としながらも的確に仕切る設楽さん、ほっこりとした癒し系でどんな場面も和ませる日村さん。個人としても設楽さんが朝の情報番組『ノンストップ!』(フジテレビ系)で司会を担当、日村さんも冠番組『バナナマン日村が歩く! ウォーキングのひむ太郎』(BS朝日)で活躍中です。

音から画が浮かぶ企画が満載!『JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』

2007年4月に『月曜JUNK2 バナナマンのバナナムーン』 からスタートし、『月曜JUNK ZERO バナナマンのバナナムーン』を経て、2010年4月より現在の『金曜JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』に。連日多忙なバナナマンが出演するテレビ番組の裏話や、日村さんの「隠れ食い」などに対して設楽さんとリスナーが追い込んでいく"詰めトーク"も聴きどころ。

「3人目のバナナマン」と言われている構成作家・オークラさんのほか、個性的なキャラクターの番組スタッフたちによるファミリー感が伝わるのもこの番組の醍醐味です。「日村勇紀を笑わせろ!」や「鬼企画」、「ホワイトデー企画」など季節ごとの恒例コーナーも多数あります。

JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD
放送局:TBSラジオ
放送日時:毎週金曜 25時00分~27時00分
出演者:バナナマン
番組ホームページ
公式Twitter

Twitterハッシュタグは「#bananamoon」

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※放送情報は変更となる場合があります。

ラジオ番組ながら"テレビ的な小道具"を使った多彩な演出が多いのも特徴です。ラジオの音からブースの画が浮かぶテレビのようなビジュアル企画で、日村さんだけでなくオークラさんも裸になることも。今や国民的な人気を誇るバナナマンが、本気でふざける姿を毎週堪能できる贅沢な時間です。

日村の芸が冴えわたる!ハガキ職人のセンスがほとばしる珠玉のコーナー

『バナナマンのバナナムーンGOLD』では、レギュラーコーナーや季節ものなど1年でさまざま企画を行っています。今回は、現在行われている3つのレギュラーコーナーを紹介していきます。

音楽の悩み何でも解決!ヒムペキ兄さん

リスナーから音楽の悩みを募集し、日村さん扮する"ヒムペキ兄さん"がアレンジ楽曲を自ら歌って解決するコーナー。実質的な前身番組とも言える『WANTED!火曜日バナナマン』(TOKYO FM、2005年4月〜2007年3月)でほぼ同様のコーナーが行われており、局を跨いで現在も続く人気コーナーです。ちなみに、ヒムペキは「日村完璧」の略。

2022年1月28日(金)の放送では、平井堅さんの「ノンフィクション」に乗せて、日村さんが正月の爆食旅行を綴った「悲しきダイエッターバージョン」を披露しました。年末には「ヒムペキグランド大賞」を開催しており、その1年で披露したヒムペキソングに新曲を加えたノミネート曲の中から大賞を決めています。

新クイズ!スピリッツ

タイトルや形式を変えながら行われている、小学館とのタイアップコーナー。「週刊ビッグコミックスピリッツ」(毎週月曜発売)の掲載内容から作成した4択クイズを募集します。設楽さんが日村さんにクイズを出題する形で進行し、ご褒美と罰ゲームも用意されています。刺激臭などを使った罰ゲームでの日村さんのリアクション芸も聴きどころです。

ヒロメネス

「新しい噂・都市伝説」ネタを募集するコーナー。このコーナーから派生した「偏見」、「宣言」、「演出」を合わせた4つのテーマで展開しています。「バナナマン日村は、たくさん食べたことを隠せば太らないと思っている」など日村さんに関するネタが豊富ですが、過去には野呂佳代さんネタやAD・ドロボーさんの「ドンタコス」ネタで盛り上がったことも。

「偏見」では一方的なリスナーの思い込み、「宣言」ではリスナーがやりたいことを高らかに宣言したいこと、「演出」ではリスナーがディレクターになりきり、日村さんやスタッフに指示したいセリフや行動をそれぞれ募集しています。

続いて直近の放送回でユニークだった内容を一部ご紹介します。

バナナマンはダブル爆食神だった!?日村、1ヶ月でうまい棒250本を爆食(2022年1月28日放送)

この番組で何度も何度も話題として挙げられるのが、日村さんの「隠れ食い」や「爆食」について。この回では、日頃の爆食を隠しては少食を主張する日村さん、心配して追及する設楽さんのやりとりをピックアップ。日村さんの驚きの爆食情報が明かされたシーンを振り返ります。

設楽:1回さあ、普通のこと言っていい? 何でそんな食ってることを隠すの?(笑)。そんなさあ、50手前のおじさんがさ。

日村:それはさ〜。設楽さん、全然食わなくなったじゃん。

設楽:そんなことないけどね。まあ、日村さんと比べたら。

日村:昔に比べたら。あんなに"爆食神"だったじゃん。"ダブル爆食神"がバナナマンだったわけじゃない。

設楽:いやいや……。俺、そこまでだったかなあ。

日村:だったよねえ? 俺より食ってたよねえ!?

オークラ:日村さんよりは食ってるってことは無いと思います(笑)。

日村:お前こっち来いよっ!! お前はすぐ向こうにつくけど、ズルいんだよ!! お前、こっち来い! お前ブヨブヨしてるんだから! お前こっち来いよ!!

設楽:ブヨブヨ神(笑)。

日村:お前、ブヨブヨ神だって! ガリガリみたいな言い方してんだよ!

オークラ:いや、設楽さんもすごく食べてましたけど。

日村:だから食べてたんじゃんか。俺より食べてたじゃんか。

オークラ:……っていうのは無いと思いますよ。1日平均……。

日村:いや、1日平均なんて誰もわからないじゃん。1回の食事の時に、異常に食ってたじゃんか。

設楽:いやいや……1日平均は絶対、日村さんずっと食ってたじゃんか。

日村:そんなことないよ!

設楽:だって「うまい棒」さ、1ヶ月で何本食ったっけ?

日村:250本ね!

設楽:そのうまい棒も値上げだよね。(1本)12円になるって。1ヶ月間で250本でしょ。250本をさ、ライブの稽古って大体1ヶ月間でさ。30で割って。

日村:数字で出すのやめようよ、あんまり。なんか割り算するの?

設楽:割って。250÷30。電卓で割ってよ。1日平均何本食ってたんだろう。

日村:250÷……あ、足しちゃった(笑)。250÷30は……(笑)。何だこれ、何が出たんだ? 何だ、意味がわからない数字が出たな。250÷30日は……8.3本ぐらいだね。

設楽:おじさんがうまい棒を1日に8本……(笑)。2円上がっちゃうと今度変わるね(笑)。おじさんがさ、1日8本ぐらい食うんだよ。そんな食わないよね? まあ、食う日もあるかもしれないけど、それを1ヶ月間続けるんだよ。

日村考案「日村クイズ」! 本人不在の中、最新の赤裸々プライベート情報が続々(2022年2月4日放送)

この日の放送は、日村さんが新型コロナウイルス感染のため欠席。助っ人に「日村軍団若頭筆頭」、この番組では"イトリ"ことスピードワゴン・井戸田潤さんが出演し、特別企画として日村さん考案の「日村クイズ」を行いました。日村さんが自腹で購入したウォーキング用スパッツを賭けて、設楽さんと井戸田さんが対決。最新の日村さん情報が詰まったクイズとその解答、設楽さんからの補足情報をまとめました。

Q1:最近なにかと爆食と誤解されている日村さんが「これなら100個」食べられるものは?
A:鉄火巻

Q2:日村さんがメイクをする際にやっていることは?
A:眉毛を書き足す
補足:今年最初の放送(1月7日放送分)でゲスト出演した島田秀平さんに「眉毛を強調すると運気がアップする」と言われたから。メイクさんに頼んで眉毛を描き足してもらっているが、前髪で隠れているため周囲には見えていない。

Q3:日村家では「ただいま」と言わず、「ただい〇」と言う?
A:ただいマントヒヒ

Q4:日村家では「おやすみ」と言わず、「おやす〇」と言う?
A:おやすミンミンゼミ

Q5:日村さんがウォーキング中に起きたマンガみたいなドジとは?
A:お茶をしているキレイな女性に見とれて電柱にぶつかった

Q6:日村さんが今ハマりつつあるものは?
A:サウナ

Q7:日村さんが毎日欠かさず飲んでいるものは?
A:ヤクルト

Q8:日村さんが最近通い始めたレッスンは?
A:ゴルフ
補足:ゴルフのレッスンだと、一人でご飯を食べに出かけることができるから。

Q9:日村さんが一つだけ特殊能力が持てるとしたら?
A:指先から食べ物が出てくる能力
補足:親指から味噌汁、人差し指からごはん、中指から麻婆豆腐、薬指からうどん、小指からコーヒーが出てくる。

日村さんの赤裸々なプライベートが次々と明かされては、設楽さんやリスナーが呆れるという展開が続きながらも、「日村クイズ」は設楽さんの勝利に終わりました。日村さん復帰後、番組内でウォーキング用スパッツが贈呈されることでしょう。

コンビでもピンでも、さまざまな時間帯の多種多様な番組で活躍しているバナナマンは、番組ごとに異なる最適な回し、ひな壇での盛り上げができる芸人。でも、ラジオではとことんバカでアナーキー。そこにこだわる2人のまた違ったカッコ良さが感じられます。

この記事を書いた人

高田りぶれ(たかだ・りぶれ)

山形県生まれ。ライターなど。放送作家のキャリアを生かし、テレビ・ラジオ番組のおもしろさを伝える解説文を年間150本以上執筆。趣味は観ること(プロレス、サッカー、相撲、ドラマ、お笑い、演劇)、遠征、料理。

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【西武】源田壮亮選手インタビュー 怪我に悩まされたシーズンも「なんとか途中からちょっとずついい方には来たのかな」

9月29日放送のライオンズナイターでは、PayPayドームのソフトバンク-西武最終戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの源田壮亮選手にインタビューした模様を放送した。WBCでの右手小指の骨折によって自身の開幕は遅れたものの、その後は途切れることなく出場を続けている源田選手。先日のプレーであったリクエストと2塁でのタッチプレーについて、今シーズン100試合出場や規定打席の到達が期待される残りの試合への意気込みを訊いた。

――先週土曜日のロッテ戦(9月23日、西武-ロッテ21回戦)、9回表に藤原恭太選手の二遊間へのゴロをダッシュして捌いて、ベース後方で体を回転させながら送球してアウトにしました。打球が飛んでくる前はどのようなイメージを持っていたのでしょうか?
源田「追い込んだので(1ボール2ストライク)、どうしようかなと思って、それまではセンター寄りにいたんですけどちょっと三遊間に1、2歩いこうかなって迷って。結果その場に留まったんですよ。よかったです」

――1、2歩寄っていたら届かなかったかもしれませんね?
源田「無理でしたね」

――体を回転させながら1塁へ送球するのは二遊間のゴロを捌く際によく見られるかと思うのですが、方向感覚はどのようにしているのでしょうか?
源田「僕はどちらかというと苦手なので、あんまり回って投げないようにはしているんですけど……。あの打球は回るしかなかったので、回ってちょっと適当に投げました(笑)」

――それがストライクの送球になるのですからすごいですね?
源田「よかったですね(笑)」

――あの場面で俊足のランナーを塁に出していたら大変なことになりましたね?
源田「はい。やっぱり先頭切れてよかったですね」

――京セラドームでの3連戦(9月24日~26日、オリックス-西武23回戦~25回戦)すべてで源田選手のタッチプレーでリクエスト検証が行われました。リクエストはベンチ主導なのか、それとも選手がアピールするのかどちらなのですか?
源田「基本的には選手ですね。選手が『これいってほしい、いってくれ!』って言えば、リクエストしてくれますね」

――それは絶対にアウトである確信があるから合図を送るのですか?
源田「そうですね。僕は全部アウトだと思ってます」

――ということは、源田選手は試合終盤に権利が残っている際に、ほとんどセーフだろうけどダメ元でチャレンジをすることはないのですか?
源田「ごくたまにありますね。試合の流れを一回止めたい時とか、ちょっと向こうのペースで攻撃されている時とか。一回時間取りたいなって時は、多分セーフだろうなと思ってもいく時はあります」

――リプレイ検証中に相手チームの選手と2塁でどのような話をするのですか?
源田「『どう思う~?』って感じです(笑)」

――相手選手からアウトかもしれないなと言われることもあるのですか?
源田「全然ありますよ。『あ、これアウトです』って向こうが言ってて、『これアウトやなぁ』って話してて、審判出てきてそのままセーフとかも全然あります」

――思った通りのことをそこではおっしゃっているんですね?
源田「そうですね。そこで何を言っても結果は変わらないので、思ったことを話しています」

――ランナーへ2塁ベース上でタッチに行く際に源田選手が大切にしていることを教えてください。
源田「場面によってですけど、勝負にいく時には勝負にいきます。極論全部アウトにしたいですけどね」

――本当に2塁ベース上は際どいプレーが多いですね?
源田「多いですね。本当に上手いこと作られてますよ、塁間の距離が(笑)」

――源田選手が今シーズン初出場した試合(5月26日、西武-オリックス10回戦)がチームでは44試合目。そこから休まずに試合に出続けていますが、ご自身の開幕からここまでどのような思いで戦ってきましたか?
源田「やっぱり試合に出られる、野球ができる喜びはもちろんあります。ファンの方が応援してくれる中で試合ができるというのは、すごくやりがいも感じています」

――最終戦まで出ればちょうど100試合の出場となります。入団から7年連続100試合出場になりますが、この数字を意識することはありましたか?
源田「たまたま復帰した時に残り100試合ってなったので、『じゃあ今年は100試合出られるように』というのは考えていました」

――その目標が近づいてきましたね?
源田「でもやっぱり(出場)試合数が少ないですよね」

――その中でも最善を尽くしたじゃないですか。
源田「そうですね。いろいろと前倒しで復帰して、なかなか難しいこともありましたけど、なんとか途中からちょっとずついい方には来たのかなとは思います」

――シーズンの規定打席は443打席です。現在は418打席なので(9月30日試合前現在)、あと5試合で25打席立てば到達します。入団から7年連続での規定打席到達ですね。
源田「難しいですね、なかなか。でもビジターなので可能性はまだあると思います」

――規定打席の数字は頭の片隅にありますか?それとも頭のど真ん中にありますか?
源田「まったく意識してなかったですね」

――規定打席には到達しないと思っていた?
源田「そうですね。怪我もして開幕も遅れて、そんなところまで意識するのはおこがましいじゃないですか(笑)」

――最後に、残り5試合すべて勝てば何が起きるか分からないですよね?
源田「もう僕らは勝つしかないので、それだけです」

※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー

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