DAY 2は秋山黄色/PUFFY/BURNOUT SYNDROMES/ビッケブランカの4組が登場!ライブ音源たっぷりでお届けする特別番組の放送も決定!

2025年7月24日(木)~2025年8月3日(日)まで、大阪の魅力を広く発信するため、大阪・関西万博で行われた「大阪ウィーク~夏~」。その一環として、7月26日(土)・27日(日)の2日間、大阪・関西万博会場内のEXPOホール「シャインハット」にて、『OSAKA MUSIC LOVER -JAPANIMATION ROCKS-』が開催された。

本公演では、世界中から「ジャパンカルチャー」として注目を集める日本のアニメの楽曲「アニソン」にフィーチャー。大阪出身を含む、若手からベテランまで「アニソン」を歌う国内アーティストが集結した。熱狂のDAY1を経て、27日に行われたDAY2では、秋山黄色、BURNOUT SYNDROMES、PUFFY、ビッケブランカが登場。世代を超えて愛される「アニソン」のパワーと可能性を感じると共に、素晴らしいパフォーマンスの数々に心が震えた夜となった。

DAY2も会場のシャインハットは老若男女のオーディエンスで満員に。定刻の5分前になると、MCをつとめる近藤夏子とFM802 DJの樋口大喜が登場して趣旨を説明、元気に開会宣言した。

トッパーを担うのは栃木県出身のソロアーティスト・秋山黄色。中学生の頃にTVアニメ『けいおん!』に影響され音楽を始めたという秋山はバンドセットで登場した。アンプの上にはミャクミャクのぬいぐるみが置いてあるのが見える。1曲目は漫画『超人X』とのコラボ楽曲「Wannabe」。ピンスポに照らされた秋山が静かにギターを鳴らすと、やがてサウンドはヘヴィなロックへと変化。のっけからパワフルに音をぶつけると、続けざまにダークでヒリヒリする最新曲「INSOMNIA」を投下、様々な感情が入り乱れる刺激的な表現で圧倒した。

万博会場を散策した秋山はいたく感銘を受けたようで「(万博を)いざ目の当たりにすると絶句してしまいまして。ただ“お祭りじゃー!”みたいなテンションでもなく、“いのち輝く未来社会をデザインする”というテーマ通りだなという感覚です。カッコ良い日本やアニメーションの音楽を“伝えていくぞ、繋いでいくぞ”という真心こそが、未来へ描いていかなきゃいけないもの。今やその一片を担う立場となり光栄なことです。僕も自負を持って一生懸命先の世代に伝えていきます」と語り、後半戦へ。

TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第6期EDテーマ「SKETCH」、ライブアンセム「Caffeine」に続く「猿上がりシティーポップ」では、客席に渾身の「イエーイ!!」を伝授。呼応したオーディエンスは前のめりに拳を突き上げる。ラストのTVアニメ『約束のネバーランド』Season2 OPテーマ「アイデンティティ」では、「大阪来て良かったぜ!」と声を張り上げて突如ステージを降り、客席横の階段を駆け上がり通路をダッシュ! 会場を一周し、ハイライトシーンを作り出した。トッパーにふさわしい熱いライブでしっかりと会場のギアを上げた秋山黄色だった。

DAY2も、ライブを終えたばかりのアーティストとのアフタートークを実施。熱気が残るステージに呼び込まれた秋山は、ミャクミャクのメガネと被り物で登場。万博でのライブの感想を聞かれて「あくまで万博がメイン」としつつも「役目は果たせたのかな」と振り返る。アニソンを担当することで「大幅に知ってくれる人が増える。海外の人も歌ったり、ライブ中に日本語で話しかけてきてくれるのがすごく嬉しい」と述べた。大阪の印象については「道が真っ直ぐだから、ライブの空き時間で迷わずに古着屋や楽器屋に行けて嬉しい」と回答。ちょいちょいボケを挟みながら話す様子がチャーミングだった。

2番手は大阪発の青春文學ロックバンド・BURNOUT SYNDROMES。彼らはTVアニメ『ハイキュー!!』の主題歌を多く手がけ、海外での活動も盛んだ。SEが流れると同時に、ビジョンには、異世界のような場所を飛ぶ一羽の鳥のアニメーションが映し出される。その鳥が明るい色に包まれた世界に行くと、熊谷和海(Gt&Vo)、石川大裕(Ba&Cho)、廣瀬拓哉(Dr&Cho)がステージに登場し、勢いよく『ハイキュー!! セカンドシーズン』第2クールOPテーマ「FLY HIGH!!」をプレイ。

『Dr.STONE』第1クールOPテーマ「Good Morning World!」に続け、「次はみんなのクラップをこの空間に響かせよう!」と、『ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校』OPテーマ「ヒカリアレ」を疾走した。さらに「日本を感じる曲を持ってきました」と言葉が添えられた『ましろのおと』OPテーマ「BLIZZARD」は、アニメの題材が“津軽三味線×青春ストーリー”ということもあり、楽曲にも三味線の音色がふんだんに使われている。クールで情熱的なサウンドの中で、3人の音の塊に貫かれるような感覚に陥った。

MCでは、石川がキャラ全開で関西弁で会場とコミュニケーションを取り、和ませる場面も。5月にバンド結成20周年を迎えた彼らの新たな一面を映し出した「月光蝶」で力強くこの先の自分たちを示すと、熊谷は「アニメをやらせてもらう機会に恵まれて、海外にも今日のイベントにも呼んでもらえたと思ってる。アニメには感謝しているし、聴いてくれる方にも感謝しています」と述べ、最後は『ハイキュー!! TO THE TOP』第1クールOPテーマ「PHOENIX」で締め括った。終始、前へ前へと推進する力で、痺れるほどにカッコ良いライブを見せてくれた。

余韻と満足感で客席がざわつく中、ライブの感想を聞かれた熊谷は「万博の開会式や閉会式をやるような由緒正しき場所でライブできて光栄です」と回答。樋口は彼らがコロナ禍で「大阪に恩返ししたい」と、心斎橋BIGCATから無観客配信ライブをした時のことを回顧する。熊谷は「イベントが打てないタイミングで、その状況を打破する一歩目をやらせていただけたのは嬉しい」と述べつつ、裏で尽力した運営への感謝と想いを寄せた。アニソンについて石川は「海外ではバンド名よりも曲名で認知されていることもある」と影響力の大きさを口にし、「高校の文化祭に出たくて結成したバンドが、こうして世界中の文化祭の万博に出れて、夢が叶ってます(熊谷)」としみじみ。廣瀬も「ずっと大阪でやってきて、世界を回ってここに戻ってこれた。見ていただいてありがとうございました」と感謝を述べた。

続いてはPUFFY。木下裕晴(Ba)、masasucks(Gt)、岡本啓佑(Dr)、皆川真人(Key)のバンドメンバーに続き、大貫亜美と吉村由美がステージに登場。「これが私の生きる道」のイントロが聴こえると、客席からは待ってましたとばかりに歓声が上がる。特に大人世代は懐かしさと嬉しさで大歓喜。自然に笑顔になり、身体が揺れてしまうのは彼女たちの持つパワーだ。「海へと」に続き、『劇場版NARUTO-ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者』主題歌で、チバユウスケが作詞作曲を担当した「誰かが」までを一気に披露すると、会場はあっという間に熱気と多幸感に包まれた。

MCでは大貫と吉村がふたりでゆるゆるお喋りしつつ「私たち、こう見えてアニメにゆかりがありまして、私たち自身もアニメになったりしてるんですよー(大貫)」「これが終わったら、あれもあれもやるんで(吉村)」と期待を高め、2004〜2006年にアメリカのアニメ専門局・カートゥンネットワークでPUFFYをモデルに制作・放送された『ハイ!ハイ! パフィー・アミユミ』のOPテーマ「HiHi」をパンクロック調&英語詞でプレイした。

ラストスパートは誰もが知るヒットチューンを連発。1998年にリリースされた「愛のしるし」は近年TikTokでリバイバルヒットし、Z世代にも人気の楽曲。まさに世代を超えて愛されるポップスだ。会場全体が見事なクラップでひとつになったセッションから流れるように披露された「渚にまつわるエトセトラ」では、<カニ 食べ  行こう>と拳を突き出すダンスでさらに一体になる。最後はミリオンヒットを飛ばした「アジアの純真」。言わずもがなの大盛り上がりで、ピースフルな空気で満たされた。デビューから間もなく30年経とうとする今もなお、ポップアイコンとしてキュートな姿で魅了したPUFFYだった。

長年PUFFYのファンだったという近藤は「歌詞見なくても全部歌える!」と言っていたが、オーディエンスにはきっとそういう人も多かっただろう。自身がアニメになるということについて大貫は「アニメ番組に実写で登場するのはカートゥンネットワーク史上初ということで、実は初回放送は110カ国以上で1位を獲った」という快挙を明かす。大阪の印象について吉村は「私寝屋川出身なんですよ。大阪が盛り上がると、関西人としては嬉しいですね」と頬を緩ませた。来年でデビュー30周年を迎えるPUFFY。大貫は「30年も活動すると思っていなかった。その間ずっとアニメに携わるお仕事もいただいていたので、世代にわたってご家族でライブに来て頂いたり、アニメが繋いでくれた縁もあり、活動してきて良かったと思ってます」と想いを口にした。

2日間の大トリはビッケブランカ。5月に北米ツアーを終えて、現在は日本国内ツアーを回る彼は、10月からキャリア史上最大の日米大陸ツアーに続き初のアジアツアーを行うなど、グローバルに活動する。『ライオン・キング』のテーマソング「Circle of Life」で雰囲気を高めると、海外の音楽や観客に受けたインスピレーションを楽曲に落とし込んだ「Snake」からスリリングにライブをスタートした。

MCでビッケは万博について「すごいですね、本当に!」と興奮した様子で語る。「数時間回っただけでも、スケール感や全ての国がどれだけの熱量をかけているかをひしひしと感じた。その中で日本のアニメというテーマに携われるだけで光栄です」と意気込み、『ブラッククローバー』第3クールOPテーマ「Black Rover」、第10クールOPテーマ「Black Catcher」を連投したのだが、「Black Rover」ではベースを、「Black Catcher」では左手でギターを弾くというトリッキーさを披露して度肝を抜いた。全てがハイレベルで、高低を自在に行き来するボーカルも気持ち良く、オーディエンスは前のめりに手を上げて応える。

その後も日中合作アニメ映画『詩季織々』のために書き下ろした「WALK」、『フルーツバスケット』第1クールEDテーマ「Lucky Ending」と、ビッケ自身も鍵盤を弾く2曲を壮大に響かせた。

アメリカ館とフランス館を見学、大阪ヘルスケアパビリオンでリボーン体験をしたビッケは、万博で見たものを熱量高く語り、「今内なる火がすごいから。最後一気に盛り上がって跳んでいきましょう!」と煽りに煽り、音の洪水に没入したパーカッシブな最新曲「×L×C×A」、彼の代表曲で初めてアニメでMVを作った「Ca Va?」を経て、ラストはメジャー1stシングル「ウララ」を超絶ポップかつパワフルに披露した。落ちサビ前の間奏では、秋山黄色と同じく客席に飛び降り、階段を駆け上がって会場を一周、ステージに転がり込んだ。本人も「何が起きた?」というほど衝動的な行動だった様子。すさまじい余韻と熱気を帯びて終えた30分のライブは、いつまでも浸っていたいほどの素晴らしさだった。きっとふらっと立ち寄った人たちや初めて観た人の心も鷲掴みにしたに違いない。

アフタートークでビッケブランカは「万博でやれるという貴重な機会は光栄なことなので、バンドメンバーも全員気合いが入っていました。すごく一体になれたと僕は感じております」と感想を述べた。さらにミャクミャクが大好きだとして「アートや奇妙なものも入れながらあんなに可愛く仕上げるって、とんでもない才能のある方だ」とデザイナーを絶賛。アニソンについては「海外ツアーはアニソンのおかげでできているし、どの国に行っても盛り上がってくれる。アニメは素晴らしい文化だと思う」と力強く語っていた。

こうして2日間にわたる『OSAKA MUSIC LOVER -JAPANIMATION ROCKS-』は両日とも大盛り上がりで終了した。改めて日本のアニメやアニソンが世界に愛されていることを実感できた、熱い時間だった。

2日間の模様は8月11日(月・祝)19:00〜21:00に『OSAKA MUSIC LOVER -JAPANIMATION ROCKS-LIVE ON AIR-』として、FM802 DJの樋口大喜と高樹リサが特番が放送される。ライブ音源を聴いて、この日の熱狂を思い出そう。

文:久保田瑛理/撮影:渡邉一生

OSAKA MUSIC LOVER -JAPANIMATION ROCKS-LIVE ON AIR-
放送局:FM802
放送日時:2025年8月11日 月曜日 19時00分~21時00分
出演者:DJ:樋口大喜/高樹リサ

※該当回の聴取期間は終了しました。

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「バスの運転士」の一言が、10年前の記憶を呼び覚ました―ラジオが結んだ、不思議な再会

先日、ニッポン放送では『上柳昌彦 あさぼらけ スペシャル ~あけの語りびと~』をお送りしました。実は8人の方を取材させていただいたのですが、皆さんのお話が、どれもドラマがあって、ご紹介しきれませんでした。

※イメージ画像

そこで、ご紹介できなかった4人の方を、4週にわたって、『あけの語りびと』でお届けしています。今週は3人目の方です。不思議なご縁で繋がるラジオネーム「すみちゃん」の物語です。

7月28日に発生した「令和8年熊本地震」。その翌日は水曜日だったので、いつもの『あけの語りびと』は、急遽お休みして、熊本からメールを送ってくださったリスナーさんに電話をつなぎました。

実はその方、10年前にもお話を伺っていたんですが、いただいたメールでは、同じ方だと分からなかったんです。お話の中で、『10年前、バスの運転士だった…』と聞いた瞬間、「あっ、あの時の!」

私の脳裏に、10年前の記憶が、鮮明に蘇ってきたんです。不思議なものですね。「バスの運転士」という言葉が、10年の時を経て、私の記憶の引き出しを開いてくれたんです。

熊本市にお住まいのラジオネーム「すみちゃん」は、50歳です。ラジオを聞くようになったのは、中学三年生の冬。受験前にインフルエンザで寝込んだ時、枕元で聞いたラジオが、とても面白かった。それが、ラジオとの出会いでした。

当時、熊本ではニッポン放送が聞けなかったので、窓際にラジオを置いて、向きを傾けたりして、雑音の中、聞いていたそうです。

「そうそう、上柳さんの声を初めて聞いたのは私が高校二年の時でしたね。こちらのローカル番組が始まる前の、夜7時10分から20分だけ、熊本放送(RKKラジオ)で、『花の係長 ヨッ!お疲れさん』がネットされていたんです。東京のラジオ局は、めちゃくちゃ面白い!と思って聞いていましたよ」

高校へ通う電車の中でもポケットラジオで聞くほど、ラジオ好きになったすみちゃんは、大学を卒業すると教員免許を取り、中学校の「技術」の教師になりました。本棚を作る木材加工や、電子製品のはんだ付けなどを教えていたそうです。

しかし、教師の仕事は勤務時間が長く、生徒や保護者への対応など、さまざまなことが重なり、別の道を考えるようになります。

子どもの頃から乗り物が大好きだったすみちゃんは、36歳のとき、市内バスの運転士になりました。始発バスを担当する日は、朝5時過ぎには発車前の点検作業を始めます。

「朝早く起きるのは、やっぱりつらいんです。眠い目をこすってラジオをつけると、あれ?上柳さんの声が流れてきたんです。『あ、うえちゃんの番組が始まったんだ!』と、朝の楽しみが生まれましたね」

ところが、番組スタートから3週間後、2016年4月14日夜9時26分、熊本地震が発生しました。その夜、地震の様子をメールで知らせてくださったすみちゃんに、翌朝、スタジオから電話をつないだんですね。

あの電話から10年が経った今、バスの運転士さんをされていないと伺って、どうされたのか、ちょっと気になって、お話を伺うと、体調を崩されたとのこと…。検査を受けると腎臓の機能が低下していて、今は週に3回の透析を受けています。昼間の仕事は難しくなって、夜、ガソリンスタンドの事務をされています。そこでは、ラジオが聞けます。

オールナイトニッポンから「あさぼらけ」へ…「明け方、ラジオから、うえちゃんの声が流れてくると、ああ、そろそろ今日も仕事が終わりだなぁ、って思うんですよ。今は、ラジオから聞こえてくる、うえちゃんの声が、ホッとする一日の締めくくりになっています」

ラジオネーム「すみちゃん」、今朝もお仕事、お疲れ様です!

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