水曜『9の音粋』 「どんな風、吹いてる!?Vol.2」

毎週月曜日~木曜日夜9時から放送中の『9の音粋』。
器は「シンプルで、粋」・主役は「和、邦楽」・ダシは「純粋、かつ濃厚」・味付けは「リアル、強い説得力」夜9時のCUE(合図)で鳴り出す、素敵な音楽の調べ。
音に潜む内側、つまり「粋」を存分に味わっていただく、筋書きのない、真剣邦楽選曲SHOWです。

水曜『9の音粋』DJはイントロマエストロ・藤田太郎です。

<11月4日(水)の放送>

21時台テーマは『どんな風、吹いてる!?Vol.2』
タイトルや歌詞に、「風」(かぜ、Windなど)が印象的に登場する曲を紹介していきます。
テーマに関するイントロクイズも出題します。
22時台は最後にかける曲を先に発表し その曲へ向かって1時間、曲をつないでいく選曲企画、 『藤田太郎の音楽道』。
『徳永英明「風のエオリア」への道』をお送りします。

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9の音粋
放送局:BAYFM78
放送日時:2026年11月4日 水曜日 21時00分~22時00分
公式X

※放送情報は変更となる場合があります。

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深田晃司、岨手由貴子、空 音央… 映画人たちが選ぶ2026年のベスト映画は?

さまざまな映画愛好家が選ぶ“この1年のベスト映画”を、映画ライターのISOとともに紹介した。

この内容をお届けしたのは、10月25日(日)放送のJ-WAVE『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:小川紗良)の「WORLD CONNECTION」。ゲストを招き、世界の最新カルチャーに迫るコーナーだ。

この日の放送は11月1日(日)28時ごろまで、radikoのタイムフリー機能で楽しめる。

ふたりの監督が選ぶ、フィクション性も感じられるドキュメンタリー

この日は「ACROSS THE 映画祭」と題し、映画特集を実施。「WORLD CONNECTION」では、映画監督や映画館スタッフ、俳優など、映画を愛するさまざまな“映画人”にアンケートを行い、「この1年のベスト映画」を紹介した。

コーナーゲストとして迎えたのは、映画パンフレットへの寄稿や監督・出演者へのインタビューなど、多岐にわたり活躍する映画ライターのISO。まず、ナビゲーターの小川は「アンケートを見た全体の印象」をISOに訊く。

ISO:すごく面白いラインナップですね。見る視点や何を重視するのかで(選んだ人)それぞれの個性が出ていて、とても楽しく(アンケートを)読んだので、紹介できるのも楽しみです。

小川:では、早速見ていきましょう。まずは現在、映画『ナギダイアリー』が公開中の深田晃司監督です。『ナギダイアリー』は私も拝見しましたが、“ナギ”という街の静けさと美しさ、そしてそのなかで動く登場人物たちも本当に繊細で、素敵な映画でした。そんな深田監督が選ぶ“この1年のベスト映画”は、6月に公開された黒沢 清監督の『黒牢城』。「空間が縦横に広がる精緻な会話劇がただただ気持ちよかった作品」とコメントがありました。

映画『黒牢城』本予告【6月19日(金) 全国公開】

ISO:黒沢監督初の時代劇かつ、黒沢監督史上ナンバーワンヒットになった作品ですね。

小川:出演者も豪華ですよね。

ISO:はい。戦国時代を舞台にした時代劇ですが、会話中心のミステリーなんですよね。黒沢監督は本当に空間の使い方がすごくうまくて、深田監督がおっしゃるように空間がすごく気持ちよく使われていました。僕はメッセージ的にもすごく好きな映画で、黒沢監督がこの作品を“アンチ侍映画”と言っているとおり、実は反戦映画なんですよ。主人公の荒木村重という武将は不殺の信念を掲げていて、当時は当たり前だった名誉や忠義のために人を殺し死んでいくことへの疑問を投げかける。戦争が起こっている今の時代にこのテーマを選んだかという、見事な映画でした。

続いての“この1年のベスト映画”は、7月に公開されたホセ・ルイス・ゲリン監督の『よき谷の物語』。同作は、11月13日(金)に公開される『すべて真夜中の恋人たち』の岨手由貴子監督と、2024年に『HAPPYEND』で長編劇映画デビューし、父・坂本龍一さんのドキュメンタリーも手がけた空 音央監督のふたりがセレクトした。

『よき谷の物語』予告編

小川:私は『よき谷の物語』を公開初日に観に行きました。

ISO:私は観ていないのですが、どういう作品ですか?

小川:“よき谷”と名付けられている、スペインのバルセロナ郊外に位置するバルボナ地区というところが舞台で、登場するのが実際にバルボナ地区に暮らしている住民たちなんです。ゲリン監督自身が住民たちにインタビューを重ねて、3年の歳月をかけて彼らの生活をフィルムに収めたものです。ドキュメンタリーなのかフィクションなのか、すごく境が曖昧で、だからこそ面白いし、とにかく画が美しいと思いながら観ました。

ISO:なるほど。おふたりも、ドキュメンタリーのなかにフィクション性があることに触れられていますね。

小川:そうですね。岨手さんは「フィクションの映画でもドキュメンタリックに撮影していく側面もあるので、そういうことを考えるきっかけにもなります」とコメントしてくださっています。そして、空 音央監督からは「ショットの美しさに吹き飛ばされそうになると同時に、バルセロナ郊外のバルボナ地区に住む実際の人々の顔や仕草から感じ取れる、その土地の根の深さによって引き戻される」とコメントをいただきました。

未見でも楽しめる!? 『スター・ウォーズ』シリーズ最新作

続いては、小川も通っている下高井戸シネマのスタッフ・山口伸子さんの“この1年のベスト映画”を紹介。山口さんがセレクトしたのは、クレイグ・ブリュワー監督の『ソング・サング・ブルー』。4月に公開された作品だ。

『ソング・サング・ブルー』本予告【4/17(金)全国ロードショー】

小川:これはアメリカの国民的シンガー、ニール・ダイアモンドのトリビュート・バンドを結成した夫婦が、熱狂的な人気を獲得しますが、そのあとに彼らを悲劇が襲うという実話を元にした映画ですね。

ISO:そうですね。僕はすごくアメリカらしい映画というか、泥臭いし、感情表現がすごくストレートだなと思いました。そして、なんと言ってもヒュー・ジャックマンとケイト・ハドソンの名演ですよね。ケイト・ハドソンに関しては、アカデミー賞にもノミネートされましたが、ステージ上のパフォーマンスが素晴らしくて、本当に心が湧きたつようなものもあるし、ドラマとしてもすごく見応えがありました。

小川:そうですね。音楽映画として音楽好きな方も楽しめる作品でありながら、ふたりが抱えているアルコール依存症やうつ病など、社会性のある背景も素晴らしい作品だと思いました。

ISO:たしかに。音楽映画は普通、スターが主役ですが、スターではないんですよね。だからこそ、抱える悩みなどは観ながら非常に共感できますし、すごく新しいけれど懐かしいような映画だと思いました。

小川:続いては、8月に番組のお留守番ナビゲーターも務めてくださった俳優の祷 キララさんです。岨手監督の『すべて真夜中の恋人たち』、そして空 音央監督の『HAPPYEND』にも出演されている祷さんが選ぶ“この1年のベスト映画”は、5月に公開されたジョン・ファヴロー監督の『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』。『スター・ウォーズ』ファンの方も観に行かれたことでしょう。祷さんからは「スターウォーズシリーズもマンダロリアンシリーズも全くの未見で、評判だけを聞いて観たのですが、最高でした。俳優という仕事を始めてから好きになった映画もありますが、この映画はかつて子どもだった、ただひとりの人間として、心の底からドキドキわくわくしました!」とコメントをいただいています。

「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」日本版本予告|銀河の運命はこの二人に託された―|5月22日(金)劇場公開!

ISO:僕はまだこの映画を観ていないんですが、どうやら日本の『子連れ狼』の影響を受けているらしくて、本当に『スター・ウォーズ』初見でも楽しめるみたいです。世界的な興収は控えめでしたが、日本ではかなりのロングヒットで、ここから『スター・ウォーズ』に入った人もけっこういるらしいです。

映画クリエイターたちが選ぶ“ベスト映画”は…

小川:続いてはクリエイティブディレクターで、J-WAVE『BITS&BOBS TOKYO』(毎週金曜 25:00-25:30)ナビゲーターの高崎卓馬さん。“この1年のベスト映画”はヨアキム・トリアー監督の『センチメンタル・バリュー』です。2月公開の作品ですが、素晴らしかったですね!

『センチメンタル・バリュー』本予告|2月20日(金)公開

ISO:本当にいい映画ですよね。主要キャスト4人全員がアカデミー賞にノミネートされていて、個人的には俳優の映画かなと思っています。表情の機微などを丁寧に演出していて、すごく感情が揺さぶられるというか……。

小川:そうですね。主人公のノーラが舞台女優で、父親のグスタヴが映画監督で、その父親の映画に出ていく演出の過程で親子関係が見えてくるという、力強い作品でした。

ISO:そうですね。親子の物語であると同時に、芸術の美しさと苦悩みたいなものを描いていて、映画好きからしたらたまらない作品でしたね。

小川:私はこの作品がヨアキム・トリアー監督作品のデビューになって心をつかまれて、オスロ三部作も全部観に行って、『わたしは最悪。』に度肝を抜かれました。

ISO:街の光景が、本当に美しいですよね。

小川:はい、人生のベストに食い込んでくる作品でした。

最後に紹介したのは、高田馬場にある早稲田松竹のプログラミングディレクター・上田真之さんの“この1年のベスト映画”。選んだのは5月に公開された、ジャファル・パナヒ監督による『シンプル・アクシデント/偶然』だ。

5.8 Fri 公開『シンプル・アクシデント/偶然』本予告

ISO:2025年の第78回カンヌ国際映画祭で、最高賞のパルムドールを受賞した作品ですね。

小川:復讐劇ではありますが、復讐したい相手の顔がわからない。だから、捕らえた相手が本当に復讐相手なのかどうかという、かなりヒリヒリする内容でありながら、けっこうコメディ要素もあるというか。

ISO:そうなんですよね。監督自身がイランで投獄された経験があったうえで、国家による弾圧や拷問というシリアスな題材を扱っていますが、ドタバタコメディとしてもすごく笑えるんですよね。仲間をどんどん集めて、相手が拷問相手かどうかを追及するのですが、ウェディングドレス姿の花嫁とか変な仲間たちを集めていくんですよね(笑)。

小川:集まってくる仲間たちがみんな変で(笑)。すごく楽しく観られる作品でもありますが、描かれている社会の背景はすごく奥深くて、上田さんも「ジャファル・パナヒ監督は主人公の仲間たちを描くことで、その恐ろしさと拮抗するだけの戸惑いや逡巡を、倫理的かつサスペンスフルに見せてくれた」とコメントされていました。

7名の映画関係者が選んだ作品やコメントについて、ISOは「本当にバラエティ豊か」と振り返る。

ISO:『スター・ウォーズ』のようなエンターテインメントから、人間の機微を描いたドラマ、社会派ドラマと、着眼点もそれぞれ違って聞いているだけでワクワクしましたし、「観ていない作品を早く観ないとな」と思いました。

小川:そうですね。映画の作り手の見方と、上映する側の思い入れと、そこが交差する感じが私的には胸アツでした。

ISO:たしかに、そういう見方もいいですね。

さまざまな映画人がセレクトした“この1年のベスト映画”、さらに“世界を知った映画”は、番組公式Xで公開中。

ISOの最新情報は公式X(@iso_zin_)まで。

『ACROSS THE SKY』のコーナー「WORLD CONNECTION」では、ゲストを招き、世界の最新カルチャーに迫る。オンエアは9時20分頃から。

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