藤原ヒロシが「展示会」に行かず、店で服を見る理由

J-WAVEで放送中の番組『RADIO SWITCH』。この番組は【Listen to the Magazine, Reading Radio 雑誌を聴く、ラジオを読む。】をコンセプトに、カルチャーマガジン『SWITCH』、旅の雑誌『Coyote』、新しい文芸誌『MONKEY』の3つの雑誌とゆるやかに連動しながらお送りしています。

4月6日(土)のオンエアでは、『SWITCH』の最新号、藤原ヒロシの特集号とのコラボレーション。コレクションやショー、展示会にはほとんど顔を出さず、自分が着る服は、自分で店に入って買うという藤原さん。クリエイティブ・ディレクター鈴木哲也さんが、そんな藤原さんの「様々なリアリティ」をロングインタビューで紐解きました。


■藤原ヒロシにとっての買い物の面白さ

街で洋服を見に行くとき、藤原さんはどんなところに面白さ、楽しさを感じているのでしょうか。

藤原:そんなに行くわけではないんですけど、たまに海外でふらっと行ったりとか、伊勢丹の地下に行ったついでに上に行くとか(笑)。その程度なんですけど、やっぱり行ったら行ったで、そのときに売っている商品を見るのが面白いかなって思います。
鈴木:ご自身でも洋服を作ってらっしゃるわけじゃないですか。そうなると、いろんなブランド、いろんなデザイナーが何を作っているかは気になりますか? それとも気にしないようにしてますか?
藤原:あんまり気にしないほうです。だから展示会とかほとんど行かないんですよ。作っている人ベースっていうよりも、買い物をしている人ベースで見るほうが楽しいかと思います。値段とかも含めて、やっぱりちゃんと見れるじゃん。「高いな」とか「思ったより安いな」とか。そういうのがわかるので面白いですね。


■モンクレールとのコラボは…

そんな藤原さんは現在、「モンクレール」が8人のクリエイターとコラボするプロジェクト「モンクレール ジーニアス」に参加しています。スタートのきっかけは「モンクレール」からの誘いでした。

藤原:チームも面白いしいい環境でやってはいるんですけど。ただね、言葉はあれだけど、利用されてる感はあるかな。僕が利用しているというよりは、向こうが僕を利用してて、そこに僕がうまく乗っかってある一定の売り上げを保ってるというか(笑)。なんかそういう感じは否めないですね。それをわかった上でやっているので、いいんですけど。

「モンクレール ジーニアス」とのコラボでは「けっこう幼稚なことをしている」と藤原さんは振り返ります。

鈴木:シンプルで伝わりやすいってことですか?
藤原:みんなコンセプトのあるカッコイイことをやってるんですけど、やっぱり僕は自分の趣味でもあるんだけど、自分で着たいものだったりとか、すぐ着られるようなものをメインで作るから、アートピースっぽいものにはなれないのかな。自分でもわかってるんですけど、他を見ると羨ましいですよね。

しかし、そこが逆に「ヒロシさんのほうが大人っぽく見える」と鈴木さん。他のデザイナーが自分のアーティスティックなエゴを出しているのに対し、藤原さんはシンプルに着たくなる服、着やすい服を提案しつつ、クオリティとデザインは押さえていてかっこいいと、見解を述べました。

鈴木:自分のコレクションでは過激なこと、実験的なことをやるのはいいけれど、「モンクレール」でやってもしょうがないじゃん、って思っちゃいます。マーケットがもっとでかいわけじゃないですか。
藤原:僕個人で自分のブランドみたいな、自分でプレゼンするものを持ってないので、そうかもしれないですね。でもみんなカッコよかったですよ。みんなそれぞれ良いことをやってる中、僕はわりとやってることが幼稚だなとちょっと思っちゃいます(笑)。

本音混じりのオンエアとなりました。

【番組情報】
番組名:『RADIO SWITCH』
放送日時:土曜 23時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radioswitch/about.html

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世界中の「従業員の63%」が無力感を感じている…部下のやる気をアップさせるには?

慌ただしい新年度。「やる気を維持するメンタルトレーニングのコツ」を、メンタルトレーナーの柊りおんさんが紹介します。この日は、部下や子どものやる気を引き出すコツを教えてもらいました。

【4月15日(月)J-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)の新コーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190415105516

■部下のやる気を引き出すには「帰属意識」を高めて


部下のやる気を引き出すには、リーダーシップと組織へのエンゲージメント(帰属意識)を持たせることが大事です。

:何か危機的な状況や問題が起きたとき、上司が一方的に解決策を命じるやり方ではダメです。このような状況が続くと、社員は組織に対してネガティブな意識を持ちます。世界中の従業員の63%が仕事において自分を無力だと感じ、組織への帰属意識が薄いという調査結果があります。こういった社員は仕事の成果が上がらないだけでなく、他の人の意欲もそいでしまいます。

経験が浅い部下には何も任せられないと思うなら、懇親会などをまずは任せてみるのもひとつの手。解決すべき問題が起きたら、部下自身にも解決策を提案させることが大事だと柊さん。

:そこで未熟な部分があったら、上司が補ってあげます。大切なのは、部下に仕事のやりがいや意義を見つけてもらうことです。そして部下に成長を感じたら褒めましょう。叱ることも大切ですが、批判、否定、恐怖はコルチゾールなどストレスホルモンが大量に放出され、脳の思考がうまく働かなくなります。褒めることを習慣にすれば、互いにいい面を見つけようとすることで職場の雰囲気も良くなり、生産性も上がります。

実際に褒めることを意識した組織は、営業利益が業界平均より30から50%上がったという報告もあるそうです。


■子どものやる気を引き出すには、親は聞き役に

子どものやる気を出す方法も、大人と同じ。自分で決めさせることが大事です。

:5歳の子でも自分のことは自分で決めたいんです。例えば、テレビばかり見てなかなか勉強をしなかったら、「早く勉強しなさい」ではなく「何時になったら勉強する?」と聞いてみましょう。

小学校高学年くらいになり、将来の夢を考えるようになったら、「その職業に就くためにはどんな勉強が必要?」と子どもに計画を立てさせます。親はまずは聞き役、子どものアイディアをしっかり受け止めることが大事で、そのアイディアが未熟な場合、初めて具体的なアドバイスを提案します。

:ジャンプすれば届くくらいの案を設定できるように一緒に考えましょう。子どもは褒められることで自信や自尊心が育まれます。そして結果より、結果に至ったプロセスに注目することが大事です。

コーナー後半では、リスナーの悩みに音楽を処方。今回は「睡眠時間が短いわけではないのに、日中眠くて昼寝が必要な時もあります。仕事中は眠気を感じず集中したいです」というリスナーに、「何回倒れても私は起き上がる」という歌詞の、Chumbawamba「Tubthumping」をお届けしました

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時−13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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