「ひとつの仕事を極める」だけでは、イノベーションは起こせない―ケン・マスイが大学生に講演【KYOCERA TECHNOLOGY COLLEGE】

J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)。「KYOCERA TECHNOLOGY COLLEGE」のコーナーでは、各ジャンルの第一線で活躍するイノベーターたちを講師に招き、学生向けの講義を実施しています。第一回目は、渋谷から世界へ発信する「EDGEof(エッジオブ)」Co-CEOのケン・マスイさんが講師を務めました。

同イベントに、大学生・専門学生コミュニティ「J-WAVE WACODES」のメンバー・栗原颯也が潜入! ここでは、当日の講義の内容と、大学生が抱いた感想をお届けします。


【大学4年・J-WAVE WACODES 栗原 颯也さん】


■クリエイターがマッチングする場所「EDGEof」

クリエイティブディレクター兼ミュージックディレクターとしても活躍するマスイさん。2018年には、渋谷に「EDGEof」というゲームチェンジャースタジオを立ち上げました。そのきっかけは、ラジオDJという音楽と密接なキャリアを重ねていくうちに、様々な才能を持つクリエイターたちがマッチングできる場所を作りたい、と考えるようになったからだそうです。

ゲームチェンジャーとは、“社会を変えたいと思っている、3パーセントの人たち”のこと。彼らが集まってイノベーションを起こし、新しいメディアをつくる場にしたいという思いが込められています。


■ミスチルのミュージックディレクターも務める

Mr.Childrenのアルバム『重力と呼吸』では、ミュージックディレクターを務めたマスイさん。ミスチルが、それまでプロデューサーだった小林武史さんのもとを離れ、セルフプロデュースでアルバムを出すタイミングで抜擢されたそうです。ミュージックディレクターは、ゴルフでのキャディに当たるポジションで、音楽を俯瞰して評価できるラジオDJだからこそできている、とのことでした。

音楽に対する社会の価値観の変化について、マスイさんは「昔はミュージシャンの生き様そのものに共感するファンが多かったが、現代の若者は音楽を文学的作品のように捉え、間接的な共感を持つようになった。生活に音楽を介在させなくてもよく、スマートフォンのアプリ的なものになり、曲を自分ごとのように貼り付ける風潮になった」と分析しました。


■肩書きは多数あるべきなのか

様々な肩書きを持つマスイさん。働き方について議論される昨今ですが、マスイさんは「仕事と私生活を分ける考え方は必要ないのでは」とも話します。ひとつの仕事だけを極め、伝統を大切にするといった風潮では、いつになってもイノベーションを起こすことができない。「広い視野を持った人がたくさん集まってイノベーションを起こす時代が来ている」と指摘しました。


■学生の将来について

今回、受講した大学生は、夢がない人もいれば、「やりたいことが多くて何から始めたらいいかわからない」という人も。若者に向けて、マスイさんは「なりたい仕事がある場合、実際に現場に出向いて本物と触れ、その仕事について研究していくことが大切」とアドバイス。自分のなりたい姿を他人にアピールすることも大切、とも話しました。マスイさんは、若い頃に理想像を写真にして部屋に貼り付けていたそうです。

また、「マスイさんのように多くの仕事に恵まれるためにはどうすればいいのか」という学生の問いに対しては、「クリエイティブとはひねくれているもの、変わり者になること。最終的には生きているだけで素晴らしいと割り切って、肩書きを気にせず、自分が面白いと思ったことをやって、他人に興味を持ってもらうことが大事」と答えました。

筆者は、大学4年生という、将来を考えるタイミングにあり、「どうしたらおもしろい人間になって周りに注目されるだろう」「どんな仕事に就いたらいいだろう」と模索しています。マスイさんのお話から、これからの時代に求められるモノ・仕事・サービスはなにか、ヒントをいただきました。
 

KYOCERA TECHNOLOGY COLLEGE

 


■大学1年生の感想は?「0→1をつくる人」になるために

大学1年生は、どんな感想を抱いたのでしょうか。大学1年生の岩田恭子さんのコメントをご紹介します。

【大学1年 岩田恭子さん】

お話を聞いて印象に残ったことが二つあります。一つ目は、「0→1をつくる人になることが大切だ」という言葉です。何か新しいことを始める人になるには、様々なものにアンテナを張り、それを発信・アウトプットする必要があります。私は大学で、学園祭の実行委員会のステージや学園祭で販売する商品の企画をするチームに所属しています。斬新なアイデアを出すことが重要なこのチームで「0→1をつくる人」になるためには、多方面に興味を持つ大切さなのだと学びました。

二つ目は、「いくつもの肩書きを持つ時代について」のお話です。私は将来、何か一つの仕事を極めたいと考えていました。複数の仕事を持つことで、どれも中途半端な結果になってしまうのではないかという不安と、終身雇用制度のある会社に勤めた方が安定した仕事ができるという、昔ながらの考えを持っていたからです。しかし、複数の仕事をしているからといって、それが全て切り離されたものではないということがわかりました。「20%の力でやる仕事を5つ集めたら100%になる」という言葉に、自分がやりたいことをやっていいんだ、と背中を押されたような気がしました。私は、たくさんのことに興味があるものの、自分はこれをやりたいんだ、という夢はまだ持っていません。これから、興味を追求していくことで、新しいものを見つけていけたらいいなと思います。

マスイさんのお話を聞き、自分がやりたいと思ったものを有言実行し、最後までやり遂げることができる人になりたいと思いました。また、一緒に参加した学生の意見や考え方を知ることができて、もっと様々なことに挑戦してみたいと刺激を受けました。

この日の授業の模様は、J-WAVEのYouTubeチャンネルでも公開中。ぜひチェックしてみてください!

 

 

 

KYOCERA TECHNOLOGY COLLEGE

 


【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜日 20時−22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/

 

 

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Kan Sano×環ROYが飛び入り参加! henlyworkが東京の街の音をサンプリングした楽曲【音源あり】

11月23日(月・祝)、J-WAVEでは勤労感謝の日を「道や車、ドライバーに感謝をする1日」とし、「感車(かんしゃ)」と「ありが道(とう)」の気持ちを込めて、リアルな展開も織り交ぜながら届ける特別番組『J-WAVE HOLIDAY SPECIAL JAPAN SMART DRIVER presents THANKS TO LA STRADA』(ナビゲーター:小山薫堂・増井なぎさ)を、9時間にわたりオンエアした。

ここでは、この番組でアーティストのhenlywork、Kan Sano、環ROYが偶然出会ったことをきっかけ生まれた楽曲『SOUNDS OF LA STRADA』の制作の様子を紹介しよう。

思いもよらない展開から生まれた車を連想させる1曲

番組では、生活の中にあふれる音を収集して音楽を制作するアーティスト・henlyworkが、JAPAN SMART DRIVERのコンセプトカー、ほめるパトカー「ホメパト」に乗って東京の道をドライブしながら、そこにある声や音を採取して番組放送中に1曲の楽曲『SOUNDS OF LA STRADA』を制作した。

henlyworkは食材を食べる音や調理音からその場で音楽をつくりだすなど料理と音楽の融合を行う「EAT BEAT!」を主宰するなど、即興的なパフォーマンスを得意としつつ、音楽制作の過程にも独自のセンスを発揮する。

東京の街のさまざまな音を採取したhenlywork。スタジオに戻り曲作りに取りかかると、同番組でゲスト出演したKan Sanoとのセッションが実現。henlyworkは突然の共演を喜んだ。

・Kan Sano ゲスト出演の様子
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20201123152009(2020年11月30日28時59分まで)

増井:今日はどんなところで音を拾ってきたんですか?
henlywork:朝スタジオを出てから、三田にある法音寺さんで車のおはらいをしてもらって、そこから渋谷のスクランブル交差点のど真ん中で雑踏の音を録りました。そこから東京湾のお台場の方に行き、せっかくなので車を降りて海の音を拾ったりして戻ってきました。

さらに、楽曲制作中のhenlyworkに偶然の出会いが。別のスタジオで収録をしていたラッパーの環ROYも飛び入り参加することになり、henlywork、Kan Sano、そして環ROYと、この日でしか生まれないセッションが実現した。

増井:3人のセッションでさらに曲作りって難しくなかったですか?
henlywork:もう何がなんだか分かってないですね(笑)。でも。こうしてゲストで曲作りに入ってもらって感無量です。

完成した楽曲は…

早速、henlyworkは一日を通して完成した『SOUNDS OF LA STRADA』henlywork FEAT. Kan Sano / 環ROY を披露した。

『SOUNDS OF LA STRADA』henlywork FEAT. Kan Sano / 環ROY
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20201123171802(2020年11月30日28時59分まで)

henlyworkが採取した東京の街のざわめきや車のエンジン音やウインカー音、Kan Sanoのキラキラと輝くようなメロディー、そして環ROYの「どこまでも続く道を1、2 と走り出す姿」を連想させるようなラップが混ざり合い生まれた1曲。

聴き終わると、小山は「今作ったわけなんですよね」とその完成度の高さに驚いた。

henlywork:鳥肌が立ちました。みなさんありがとうございます!
小山:すごいクールなんですけど、ちょとコミカルな感じもありましたね。
henlywork:車のエンジン音とかドアを閉める音も混ぜ込みました。
小山:自分の車でもう一度聴きたいですね。

Kan Sanoと環ROYは突然のセッションを終えた感想を語った。

Kan Sano:ものすごい楽しかったです。ライブ感がすごかったですね。人とセッションするのも久々で、しかも生放送。貴重な機会を本当にありがとうございました。
増井:henlyworkさんが採取した東京の音はどうでした?
Kan Sano:僕も外に行ってフィールドレコーディングとかやったこととかあるんですけど、けっこう大変な作業なんです。henlyworkさんが今日一日それをやられてきたということで、最後にこういう曲になってよかったですね。環(ROY)さんの力も大きいですけど。
環ROY:「六本木の高い所にいるな」と思って、夜景を見ながら作りました(笑)。
増井:六本木ヒルズ33階のスタジオから、言葉を曲にのせてもらったわけですね。偶然の出会いとは思えないような3人のコラボレーションでしたね。
henlywork:ヤバいっすね(笑)。

思いもよらないかたちで生まれた楽曲『SOUNDS OF LA STRADA』。今回の展開に終始興奮を隠せない様子のhenlyworkだった。

環ROYはニューアルバム『Anyways』を、Kan Sanoはニューアルバム『Susanna』をリリース。ぜひチェックしてほしい。

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