小野田龍之介「この役をやり続けたいと初めて思った」 『ミス・サイゴン』出演で湧き上がった感情

J-WAVEの番組『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』(ナビゲーター:中井智彦)。10月25日(金)のオンエアでは、ゲストに俳優・小野田龍之介が登場。2020年に小野田が出演するミュージカル『ミス・サイゴン』の役作りを語った。

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■クリス役の人生の相場を変えたかった

小野田は2020年5月23日(火)から帝国劇場で上演するミュージカル『ミス・サイゴン』(※)で、4年ぶり2度目のクリス役を務める。
※プレビュー公演は5月19日(火)から22日(金)

小野田:クリス役をやるまでは「彼はどんな人生を歩んだのかな」という思いがありました。ミュージカルファンや『ミス・サイゴン』が大好きな方って「クリスなんてイヤなやつ」と話す人も多くいるんです。でも、彼を演じる上で、彼の人生をものすごく尊重したかったし、そう思われてしまう彼の人生の相場を変えたかったんです。

小野田は、その思いを演出チームに伝え、「とにかく彼の人生は一生懸命だった。全て生きていくために決断したことだったから、そこを心にとどめておけば(演じる側は)彼の人生の道を外れることはない」と話したという。

小野田:クリスはベトナム人女性のキムを愛したこと。アメリカに帰り、アメリカ人女性のエレンと結婚したこと。それら全てが運命であり、生きていくための最善の決断だったということを心にとめました。だから、僕はキムとエレン、どちらにも全力でぶつかることを大事にしていたし、そういう人生だったんだなと思います。

キムに対するクリスの愛は、「ただの恋愛ではない」と小野田は続ける。

小野田:クリスはベトナム戦争で行ったことを過ちとして受け止めて生きています。その過ちをどうやったら償えるのかと考えているときに、キムに出会います。彼女を守り、彼女の生きる道を作り、守り抜いて愛するということが、彼にとっての贖罪なんだと。そのなかで愛が膨らんでいった。だから、クリスを演じていて、単にキムが好きなのではなく、彼女を守りたいという気持ちが強いんだと感じました。
中井:その背景がつながると、クリスの見え方が変わりますね。


■制約のなかで役を生きられることが楽しい

今回の『ミス・サイゴン』では、キム役を高畑充希、昆 夏美、大原樱子、屋比久知奈と4人の女優が演じる。

小野田:前回はキム役が3人でした。また、昆 夏美さん以外は初出演なので、新たな『ミス・サイゴン』の世界を繰り広げられるのかなと思います。僕は本番をやりながら「この役をもっと深めて、もっとやり続けたい」と思う作品はあまりありません。演じているときは「もうイヤだ」というくらいやり込むので。でも『ミス・サイゴン』のクリスは、もっと彼の人生を生きてみたいと思えた初めての役でした。
中井:キム役が4人いるから、演じ方も毎回違うわけだよね。
小野田:それが面白いんです。キムをどう守れるか、今日はキムやエレンとどんなドラマができるのかって。音楽も本当に素晴らしく、ドラマチックでエネルギッシュに描かれているので、その楽曲のなかで生きられるので本当に充実しています。

中井は、小野田の素晴らしさを次のように語る。

中井:相手役のエネルギーをすごく受け取ってくれるし、それをちゃんと返してくれる。役のリアリティをしっかりつかめるからこそ、4人のキャストであっても、それを楽しめるんだと思います。
小野田:『ミス・サイゴン』や『レ・ミゼラブル』って、この曲でこうしなきゃいけないなどの制約が多い。その制約のなかで役を生きられるのがものすごく楽しい。そのなかで、どこまで深く自由に生きられるのか。これは俳優として一生チャレンジできることですからね。
中井:小野田龍之介くんはいい俳優だよ。
小野田:今日もいいお酒が飲めそうです(笑)。

4年ぶりに再演を果たした小野田は、クリスをどう表現するのか。2020年5月上演のミュージカル『ミス・サイゴン』を、ぜひチェックしてほしい。

『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』では、中井がゲストを迎えて、ミュージカルの話や作品の解説など、さまざまな形でミュージカルの魅力をお届けする。放送は毎週金曜の22時30分から。

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【番組情報】
番組名:『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』
放送日時:毎週金曜 22時30分-23時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musical/

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同じ積極財政でも「狙いが違う」。サナエノミクスとアベノミクス

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、10月15日の放送にノンフィクション作家の常井健一が出演。高市早苗首相の掲げる経済政策「サナエノミクス」に現在について、城内実大臣へのインタビュー経験も踏まえて解説した。

常井健一「リフレ政策のリフレはリレーションの略で。簡単に言うとデフレから脱却するために金融緩和などによって需要を刺激して物価を適度に上げよう、という政策です。いわゆるリフレ派が主導した安倍晋三政権のアベノミクスでは、日銀による異次元の金融緩和が大きな柱でした。ところが現在、物価高が国民の生活を圧迫しています。日銀も金融政策を変えて金利は上がっている。そんな中、これまで安倍政権の継承を訴えてきた高市早苗政権の閣僚が、相次いでリフレ政策を否定していると」

長野智子「うん」

常井「特に城内実大臣は生前の安倍さんが高市陣営に送り込んだ参謀で。いまや自民党内に150人以上いる積極財政派のラスボスと目されています。実際、安倍さんに近かったリフレ派のブレーンたちを継承して7月の骨太の方針や成長戦略を策定してきた。当然、発言の真意に注目されているわけです」

長野「アメリカのベッセント財務長官が、リフレ生活はもう限界だ、やめるべきだ、と言いました。それに反応しているんですか?」

常井「まさにそれを(東洋経済オンラインの取材で)城内大臣に直撃して。『政権のスタンスはまったく変わっていない』と否定されました。強調していたのがサナエノミクスとアベノミクスの違いです。大きな違いは経済環境にあると。デフレ脱却のために大規模な金融緩和を続けたアベノミクスとは違って、いまは物価も金利も上がっています。政府としては『いつまでも異次元緩和を前提に経済政策を考える時代ではない』と言ってきたんです」

長野「なるほどね。だけどアベノミクスと同じ『積極財政』という言葉を掲げている」

常井「そうなんです。城内さん、『リフレ政策の局面は終わったが責任ある積極財政は続ける』と。アベノミクスは金融緩和によって需要を刺激することが柱でした。だけど今度のサナエノミクスは供給力だ、国内でモノやサービスをつくる力を強化するために官民で投資するんだ、と。同じ積極財政でもサナエノミクスとアベノミクスでは狙いが違う、ということですね。もう1つ、『米中の対立やパンデミックも経済環境を大きく変えた』と言っていて。東洋経済オンラインに掲載した発言を一部、ご紹介します」

長野「はい」

常井「『かつての小泉(純一郎)・竹中(平蔵)時代に象徴されるような新自由主義的な市場原理だけにゆだねる発想では、今日(こんにち)の経済安全保障や巨額の先行投資を必要とする分野に充分は対応できない、という現実がある』と。日本企業はひと昔前にコスト重視で、海外に製造拠点を移しましたね。あれが現在は地政学的に大きなリスクになっている、と指摘した。城内さんは『市場原理だけに任せる時代は終わった』と言い切っていて」

長野「ほう」

常井「こうした考え方は反・小泉という、大臣自身の独特な政治人生や色濃く反映されているな、という印象を持ちましたね。いまから21年前です。2005年の郵政選挙で当時、城内さんは1年生議員でした。郵政民営化に反対して、自民党の公認を得られず。無所属で戦った。そのとき小泉首相が送り込んだ刺客が、当時、財務官僚だった片山さつきさんですね」

長野「そうだったか」

常井「城内さん、片山さんに748票差で負ける。それから4年間、リュックサック1つで天竜川を上流から下流にくだるように選挙区をくまなく歩いた。今度は片山さんに7万票差で勝った。片山さんは静岡から追い出されて、参議院の全国比例に鞍替えしたんです」

放送では城内大臣と片山大臣の因縁、サナエノミクスのさらなる詳細などについても常井が語った。

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