他人の幸せ・利益が許せない…嫉妬に取りつかれた「ルサンチマン症候群」が急増中

J-WAVEで放送中の『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。11月6日(水)オンエアでは、「他人の幸せが許せない」「他人の利益を不快に感じる」など、嫉妬に取りつかれた「ルサンチマン症候群」が急増しているという話題を紹介した。

台風19号による豪雨で冠水被害に見舞われた武蔵小杉のタワーマンション。台風の後、一部のネット掲示板やSNSでは、高級マンション暮らしへの嫉妬からなのか、被災者を中傷するような書き込みが多く見られた。これも、ルサンチマン症候群の一例なのだそう。この問題について、心理カウンセラーで「株式会社インサイト・カウンセリング」代表の大嶋信頼さんに話を訊いた。


■「ルサンチマン症候群」は自ら気付くことによって防げる

大嶋さんは、脳による「嫉妬の発作」が「ルサンチマン症候群」だと説明する。「自分よりも下」だと思いこんだ相手に対して、嫉妬心を引き金に破壊的な言動をしてしまうという。

サッシャ:自分がなりやすいか、なりにくいかということを自覚しないといけないのでしょうか?
大嶋:自覚があれば、発作は起きづらくなります。
サッシャ:「ルサンチマン症候群」に陥りやすい人の特徴とは?
大嶋:自分が「平均より上」だと思ってしまう人ですね。周りと比べて「自分は優れている」と思う人は、ルサンチマン症候群になりやすいと思います。
増井:勝手に相手を値踏みする人が1番なりやすい?
大嶋:そうですね。脳の特徴で、そういった思考をしない人もいますが、稀です。
サッシャ:発作を避けるには、日ごろからどのようなことをすれば?
大嶋:発作というのは、1回起きてしまうと癖になります。1回「ずるい」と思って攻撃的な書き込みをしてしまうと、癖になって発作がますますひどくなる。
サッシャ:ある意味、快感になってしまう?
大嶋:近いでしょうね。脳が過剰に活動して、「相手が間違っている、自分が正しい」と思いこんでしまうんです。破壊的な行動をとりたくなったら「これは発作なんだ」と気づいてあげることが、発作をおさえるのには有効です。

大嶋さんも、後輩に対して厳しく注意をしたくなるときもあるという。ただし、「これは発作なんだ」と思うことで感情を抑え、客観的に物事を見ることができていると明かした。


■発作を起こせば「本当の弱者になってしまう」と警鐘

増井:「嫉妬心が全くない人は、なかなか活力が生まれない」ということはありませんか?
大嶋:嫉妬心で頑張れるのはいいことです。しかし、嫉妬心で発作を起こしてしまうと、破壊的になってしまう。自らの人間関係を破壊したり、チャンスを壊して、本当に弱者になってしまう。そういったのが発作なんです。
増井:嫉妬があっても、それが発作になってしまってはいけないということですね。
大嶋:そういうことです。

『STEP ONE』のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」では、気になるニュースの裏側から光を当てる。放送は月曜~木曜の10時10分頃から。お聴き逃しなく!

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone

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周防正行「サイレント映画について大変な勘違いをしていました」

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、映画監督の周防正行が出演。最新映画『カツベン!』の題材となったサイレント映画について語った。

ニッポン放送「あさナビ」

黒木)今週のゲストは映画監督の周防正行さんです。周防監督の5年ぶりとなる最新作映画『カツベン!』が全国公開中です。『カツベン!』は、映画の始まりの時代を駆け抜けたスーパースターである、活動弁士の話なのです。

周防)日本に初めて映画が入って来たときに、「Motion Picture」という言葉をそのまま訳して「活動写真」と呼んだのですね。そのときは、まだ映画に音がなかったのですよ。スクリーンの横に人が立って、写っているものの説明を始めたのです。最初は物語映画ではなかったから、何が写っているかとか、どうして動くとか、まさに“写真が動く”ということは始めてのことだったので、世界中で流行るわけです。当時、日本ではそのように説明する人が、最初の日の上映からいたのです。

黒木)つまりは紙芝居みたいに「こういう物語ですよ」と、ト書きも言えばセリフも言うという…。

周防)最初は単なる出来事が写っていました。駅に列車が到着するとか、工場から人が出て来るとか。それがやがて物語を持つようになって、弁士は物語をきちんと説明することを始めました。こういう文化が根付いたのは日本だけなのです。アメリカやヨーロッパでも説明する人が立った記録はありますが、職業としては説明していません。アメリカ、ヨーロッパは生演奏の音楽だけで魅せていたのです。

黒木)『カツベン!』はオリジナルの作品ですが、どうしてこれを映画にしようと思われたのですか?

周防)僕が浅はかにも、ずっと無視をして来たから。

黒木)え?

周防)大学生のときに、サイレント映画をたくさん観ていました。そのときはサイレント映画だから音がない状態で、活動弁士の説明も音楽もない、まさに無音の動く画を観るというのが、サイレント映画の見方だと思っていました。活動弁士がいることも、音楽があることも知っていたのですが、それを無視していたのです。サイレント映画なのだから、サイレントで観ないと監督の意図は伝わらないのだと、ずっと思って生きて来た。でもつい最近、僕の助監督をして下さっていた片島章三さんが「こんな本を書きました」と、この映画の元になる台本を読ませてくれたのですね。

黒木)いつも周防監督は、ご自分でシナリオをお書きになりますよね。

周防)自分のシナリオではないのは、今回が初めてです。

黒木)そのシナリオを読まれてどうだったのですか?

周防)「僕はなんて勘違いをしていたのだろう」と思いました。当時、明治の終わりから大正昭和の始まりにかけて、無声映画をサイレントで観ていた人はいなかったのです。当然、映画監督は自分の作ったものが上映されるときに、生演奏があり、誰かの説明が入るとわかって撮っていたのですね。要するに、監督がサイレントで観てもらうことを前提に撮っていなかった。それを僕はサイレントで観ていたのですよ。「これはいけない」と。それも僕は映画監督なのに、なぜ日本映画史の重要なことを無視して来たのだと思って、大反省です。音がない状態で物語をつくり上げるというのは、映像を作る人間としての最高のテクニックだ、技術だと思っていたのです。それこそが映画の基本と言うか、映画の本質だろうと。

黒木)それが180度変わったわけですね。

周防)変わりました。

黒木)活動弁士という方々がいて、初めてサイレント映画は成り立つのだと。

撮影・下村一喜

周防正行(すお・まさゆき)/映画監督

■東京・目黒区出身。1956年生まれ。
■立教大学在学中に、高橋伴明監督の助監督を務めるようになり、以降、若松孝二監督や井筒和幸監督の作品に助監督として携わる。
■1984年に小津安二郎へのオマージュを含んだピンク映画で監督デビュー。
■1989年に『ファンシイダンス』で商業映画初メガホン。
■1992年の『シコふんじゃった。』で、日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、最優秀監督賞、最優秀脚本賞を受賞。
■1996年には大ヒット作『Shall We ダンス?』公開。日本アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞など13部門を総なめ。
■2006年には痴漢の冤罪裁判を描いた『それでもボクはやってない』、2011年にはバレエ作品を映画として収めた『ダンシング・チャップリン』、2012年には終末医療を題材にしたヒューマンドラマ『終の信託』、2014年には花街で成長する舞妓の姿を描いた『舞妓はレディ』を監督。
■最新作は、2019年12月13日公開の『カツベン!』。大正時代に全盛だった無声映画を個性豊かな語りで彩った「活動弁士」が主人公。活動弁士を志す青年・俊太郎を成田凌が演じ、ヒロインを黒島結菜が演じる。

ENEOSプレゼンツ あさナビ(12月9日放送分より)
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49

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